錬金術使いの異世界美容師

美容師のキリオはやっと思いで自分のお店である美容室を明日開業までに辿り着く。

そのお祝いで1人、バックヤードで飲み明かし、気づかない間にそのまま眠ってしまう。

そしてその時、あまりの熱さで目を覚したキリオはお店が炎の海なっていたその光景に驚愕する。

逃げ場を失い生存を諦めたその時、白い光に包まれ、気づいた時には錬金術師が住む屋根裏部屋に転移していた。

その物音を聞きつけ、家に住む錬金術師シリスが現れる。

その錬金術師シリスは異世界人の知人を持っていた為にキリオが日本から来たことを理解する。

そして、キリオに感じる膨大な魔力に気づいたがキリオの職業適性は錬金術以外は皆無なものだった。

魔力があるが魔法とは無縁、更にこの世界では錬金術師は疎まれ、蔑まされ、忌み嫌われていた。

しかし、シリスはキリオが異世界で生きていけるようキリオの錬金術師の師匠となり、錬金術を教え、戦う術を与えた。

そして、キリオは錬金術を学び、鋏を作れる事を理解し、師という職業がありふれるこの異世界で美容師が無いことに気付き、現実世界でも成し遂げられなかった美容室を異世界で開店した。


それが異世界美容室だった。


キリオはさまざまな種族を相手に髪を切る異世界ライフを想像していた。


しかし、キリオが転移したこの世界ではまだ戦争も多種族との戦いもあり、まだまだ平和な世界とは言えなかった。


それでもキリオは自分が自分である為に美容師にこだわり続ける。


そんな時、出会ってしまった悍ましい謎の敵。
そこから世界の命運を賭けた戦いへと自分が転移した本当の理由と道が繋がっていく。



メイン職業　美容師。
サブ職業錬金術師のキリオの物語。





美容師なのにバトル系のお話。