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勇者なんて面倒事はごめんだ  作者: ガッデム
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1章 5話 

俺はその言葉を聞いて頭が真っ白になった


えっ?5歳から…じゃ今までの努力って……


俺が落ち込んでいるとリリが理由を教えてくれた


それはとても昔、魔法が発見された時にまでに遡る


魔法が発見された時王国に激震が走った


それも当たり前のこと、魔法を使えば領地拡大や他国との戦争に有利に働く事など容易に想像がつく


その為全ての国が魔法使いを囲うことに躍起になった、そして王国のとった政策が魔法使いに地位をさずけるものだった


魔法の種類など精査しそれに見合った地位を授ける、中には公爵家を爵位した者まで現れた


そうなってくると皆が皆魔法使いになろうとする、だが魔法は誰でも使えるわけではなかった


魔法を使うには魔力が必要となるが魔力は産まれもったもの先天性のみで、練習といった後天性では手に入らないのがわかるとうてる手は2つあった


1つはこの世界には奴隷制度があり、それを利用して魔力を持っている者を捜すというもの


だが、これは王家が先もって魔力を持った者を捜しだしてしまい使えなくなってしまった


最後の1つが魔力を持つ自分の子どももしくは領地にいる子どもを養子にするものだった


これが5歳まで魔法が使えないことに繋がる


自分ではなく子どもに爵位してもらいその一部でも恩恵をうけようと考え親が魔力を持つ子どもに呪文を教え始める


それも審査の関係で強い魔法を手当たり次第に


ここで問題が発生した、子どもが親の目を盗み魔法を使ってしまい王国各地で魔法による被害が多発したのだ


火事を始め、水害、凶作上げればきりがないほど起こり王国中が飢饉に陥った


抑えようにも一人でも強い魔法使いが欲しい王国は抑制することができず国は廃れようとした時ある国が現れた


その国がニューリカ聖国


ニューリカ聖国は宗教国家でマリアニア教を信仰し、既に文献にしか残っていないがはるか昔魔王なる者が現れ、その強大な力を有し人類を絶望に陥れた


そんな中魔王を討伐するべく立ち上がったのが勇者であり、見事討伐に成功した


魔王なる者、また別の強大な力に対抗するべく人類は手を取り合うべきだという教えとしている


そんな聖国は王国に対してある提案を行った


それが『魔法の一時的な封印だった』


聖国は独自の魔法である封印を使えば魔法による被害を抑えることできると訴えてきた


王国はこれに合意し、協議した結果の1つに『産まれた赤子は皆、魔力の有無を確認し、魔力を有している者には封印を行うものとする』とあり続き、『封印を解くのは5歳になり、両親又は保護者の同意が必要とする』となっている


今日までこの内容は引き続き継続されているとリリが教えてくれた


俺はリリの話を上の空で聞いていた


俺の頭の中は、『後2年』の文字が浮かんでは消えまた浮かんでいた


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