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勇者なんて面倒事はごめんだ  作者: ガッデム
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1章 4話 

今日は俺は二度目となる3歳を向かえた


誕生日に家族に囲まれるのは大人になっていたとしても嬉しいものだと改めて感じた


この世界に二度目の生を受けて3年ほどが経ちこの世界ことなどがおおよそ把握することができた


俺の名前はライル、俺が住むここはリストリア王国という国に属し、俺の家族はアーロック男爵として代々ここの帖地を統治している


俺は三男坊で二人の兄と一人姉の六人家族と中々の大所帯と数人のメイド達と暮らしている


ここアーロック領はリストリア王国の辺境地にあり、他の領地以外は未開地の森が広がり、その未開地を領地として拡げるのを代々王国から勅命として受けているが上手くいっていないのが現状だった


特産物などなく農産物は麦だけの細々とした数百人ぐらいの領地だった


俺はこの3年を魔法に費やしてきた


3年も暮らせばこの国の言葉は完璧に覚え、体も成長し詠唱は間違えることはなくなった


だが魔力らしきものは全く感じられなかった、必要がないのかと思い詠唱だけ唱えても発動はしなかった


試行錯誤トライアンドエラーを何度も何度も繰り返したが全く発動する気配がなかった


俺は行き場のない怒りにむしゃくしゃしながらリビングで水を飲んでいると


「ライル様どうかされたのですか?」


俺はふと顔を上げると一人のメイドがこちらに顔を覗かせていた


彼女の名はリリ、俺が赤ちゃん時から身の周りの世話をしてくれている、指先に光る球の魔法を発動していたのも彼女なのだ


「ああ、それがーーー」


リリの顔を見た瞬間あること思った


聞けばいいのだと、昔は話せなくて自己流で試すことしかできなかったが話せる今なら魔法を発動できるリリに聞けば問題などあっと言う間に解決する


「リリ魔法ってどうやったら使えるの!!」


リリは驚いた顔をする


そんな変な質問だったか?


「旦那様達から聞いていませんか?」


俺は首を横に振る


リリは優しい笑みを浮かべる、それはまるで恒例行事にを楽しむ子どもを見るように


「ライル様、魔法は5歳からでないと使えませんよ」

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