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人間を教育するロボット
18世紀半ば、イギリスでの産業革命以降、世界各国で大きく発展した機械技術は、人間の労働力代わりに使う事に躍起であった。作物の収穫機から始まり、蒸気列車に使用する部品の生産、そして20世紀後半の現在では科学技術を取り入れ、自動車や列車などをすべて機械の手で組み立て、さらにはそれらに使用する鉄のプレートや小さなネジなどのパーツも、自動プラグラムで緻密に生産出来るまで発展を遂げていた。
人間の手を借りず、機械の手で物作りを担える時代の訪れとともに、人々は人間のように動き労働する機械をこう呼ぶようになった、『ロボット』と。
今やロボット総労働力時代といっていいなか、イギリスで、とある若き天才ロボット工学博士が、世界を驚愕させるものを発明した。
人間を教育するロボットである。