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リセット〜絶対寵愛者〜【完結】  作者: まやまや
第12章〜獣人編〜
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増える家族

まったりとした時間が流れる。

ポロンさんには、家具の相談をするなど色々と良いお話が出来た。

満足な時間が過ごせたと思う。



「では、そろそろ約束通りに残りの代金を支払いますね、ポロンさん。確認ください。」



ゆっくりとお茶とお菓子を堪能した後、私は異空間収納から今回ポロンさんへと支払う残りの分のお金を取り出す。

屋敷を建てる費用の半分は契約時の時に先に支払い済み。

残りの半分を今支払ってしまう。



「おう、確かに。」



残金の金額を数えたポロンさんが懐にお金を仕舞うと、私にニヤリと笑った。



「久しぶりに良い仕事をさせてもらった。ありがとうよ。」

「こちらこそ、良い仕事をしてくださり、ありがとうございました。また機会があれば、その時はよろしくお願いします。」

「おう、その時は任せとけ。代金分の働きは必ずするからよ。家具なんかも新調したくなったらいつでも注文してこい。」

「では、また色々と家具の注文をお願いしても?」



このモルベルト国の屋敷の中に配置されている家具は全てポロンさんの工房で作られたもの。

建築の依頼と共に家具も一式、ポロンさんに頼んでおいたんだよね。



「ん?構わねぇよ?足りない家具でもあるのか?」

「実は他の国にも拠点があるんです。今回の家具はその拠点の注文ですね。」

「ほう、他の国にも拠点があるのか。いいぜ、受けてやる。」

「では、この屋敷と同じ数の家具をお願いします。支払いは、どうしますか?」

「また半分が先払いで、残りは納品してからで良いぜ。」

「分かりました。」



私に何の文句もないので、即決で快諾する。

色々と家具を揃えて自分の部屋の模様替えとかするのも、なんだか楽しそうだ。

家具の代金の先払い分をポロンさんへ手渡す。



「うん、こちらの代金も確かに頂戴した。これが契約書になるから確認してくれ。」



ポロンさんが紙にさらさらと書いて私に手渡す。

内容は家具の販売契約。



「はい、確かに確認しました。ポロンさん、家具はどれぐらいで全て出来そうですか?」

「んー、数が多いからな、急いでも一週間は欲しい。良いか?」

「構いません。では、一週間後にポロンさんのお店に直接、依頼した家具類は取りに伺いますね。」

「おう、注文ありがとよ。」



家具の販売契約書にサインした私は、ポロンさんと握手を交わした。

ポロンさんと家具の購入契約を済ませ、そのままモルベルト国のハルマンさんの奴隷商へ向かい、9人の新しい家族を迎える。

ルドボレーク国、聖皇国パルドフェルドでも奴隷商を回り、購入した人数は52人。

合計、61人の家族を新しく迎えた。



「彼女達の教育は、私達にお任せください。ふふ、ディア様に仕えるに相応しい教育を施しますので、ご期待くださいませ。」

「私も一緒に武術を叩き込み、ディア様の最高の配下といたします。」



ロッテマリーとルルーシェルの2人の目が光る。



「2人とも、ほどほどにね?」

「はい、ディア様。」

「お任せください。」



2人が頷く。



「うん、よろしく。」



彼女達の事は、2人に任せよう。

・・まぁ、私の信者として洗脳されそうだが。

今でさえ、全員に私がスキルを与えただけで女神だとか崇め始めているんだから怖い。

人間、諦めも大事。



「半分、私の種族は神みたいなもんだし。」



あながち、嘘ではないしね。

ニュクスお母様の加護もあり、皆んなの女神認定も確実なものとなっていく。

皆んなからの崇拝は止まらない。



「もう少し、人数を増やしたいわね。屋敷の大きさに対して人数が合っていないもの。皆んなが有能だから何とかなっているけど、この人数で冒険者と屋敷の管理なんかして大変よね。」



人数が足りないと感じる。

ルーベルン国のハビスさんの所にも行って、ちょっと相談してみようかな?



「とりあえず、ハビスさんへ手紙を書こう。」



ペンを手に取る。



「アディライト、悪いんだけどハビスさんにこの手紙を届けてくれる?」



書き上げた手紙に封をして、アディライトへ差し出す。



「かしこまりました。」



微笑んで、アディライトが手紙を受け取る。

一礼したアディライトは手紙をハビスさんへ届ける為に部屋から出て行く。



「アスラ、ユエ、アディライトの護衛をお願い。」

「ふっ、心配性だな、ディアよ。」

「何もないと思いますが、引き受けましょう。」



笑う2人が影に溶ける。

これで、アディライトの身の安全は保障された。



「さて、ハビスさんの所からアディライトが帰って来るのを待ちましょうか。」



ソファーへ身体を沈める。

アディライトが屋敷へ帰って来たのは、1時間後。

ハビスさんからの返事を持ってだった。



「ふーん?」



手紙の中身を読んで、私の頬が緩む。



「アディライト、お使いありがとう。お疲れ様。」

「いえ、大丈夫です。ディア様、ハビス様のお手紙にはなんと書いてあったのですか?」

「ふふ、数日いただければ私が気にいる子を揃えてくれるそうよ。」



ハビスさんとの付き合いも長い。

私が求めるような子を揃えてくれる事だろう。



「希望としては、あと20人くらい新しく家族を増やしたいわね。」



あくまで希望だが。

もう少し人数は増えても良いしね。

5日後、ハビスさんの集めた奴隷13人が、新しく私の家族となった。

新しい家族、74人。



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