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リセット〜絶対寵愛者〜【完結】  作者: まやまや
第12章〜獣人編〜
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モルベルト国の屋敷

相馬凪を放逐して3日。

元クラスメイト達への復讐と言う名の遊びを終え、のんびりと私はルーベルンの屋敷で過ごしていた。

そんな私に朗報が。



「ディア様、ルミアより連絡があり、モルベルト国の屋敷が完成したようです。都合の良い日に、ディア様にご確認に来て欲しいですとの事でした。」



アディライトより待ちに待った、モルベルト国の屋敷の完成の嬉しい報告を受ける。



「本当!?なら、直ぐに新しい屋敷を見たいわ。」

「かしこまりました、ディア。早急にルミアにディア様が滞在ができるよう手配させます。もう少しだけ、お待ち下さい。」



一礼したアディライトがそのまま部屋から出て行く。

ルミアとロッテマリー達に私達が留守の間の指示を出しに行ったのだろう。

さすが、優秀なアディライトである。



「良かったですね、ディア様。これで、モルベルト国にも拠点が出来ました。」



コクヨウも嬉しそうに微笑む。



「ん、最近は相馬凪の事にかかりきりで色々と忙しかったし、そろそろ新しい家族も迎えたいわね。屋敷で使うものが揃えば、奴隷商を見て回ろうかしら?」



モルベルト国はの屋敷は建築待ちだった為、新しい奴隷である家族を増やせなかった。

そして、ルドボレーク国でもらった土地と屋敷も相馬凪の出現で放置のまま。

クレイシュナからも、聖皇国パルドフェルドに私達の拠点となる土地と屋敷を与えられている。



「ふふ、新しい家族がたくさん増えそう。」



3つも増えた拠点。

相馬凪達の事も終わったし、新しい家族の購入も含め拠点の方を重点的に考えていこう。



「色々と忙しくなりそうね。」



が、悪くない。

不快感よりも、楽しみな気持ちの方が多いくらいだ。

諸々の準備を済ませたアディライト達を連れ、モルベルト国のルミアとルルキの工房へと飛ぶ。



「ディア様、お待ちしておりました!」

「お元気でしたか、ディア!?」



私が来た事に喜ぶルミアとルルキの姉弟。

可愛い事だ。



「私は元気よ。2人は変わりない?」

「はい、大丈夫です。」

「毎日、姉さんと新しい武器の製作に励んでますよ。」

「あら、その2人が作る新しい武器が出来上がるのが楽しみだわ。完成したら、私に見せてね?」

「「はい!」」



大きく2人が頷く。



「それと、近々、新しく奴隷を購入するつもりなの。貴方達の工房にも人手を増やすから、そのつもりで。」

「まぁ、有難いです。色々と作品の意見も欲しかったので、人手が増えるのは大歓迎です、ディア様。」

「姉さんは夢中になると何も見えなくなるので、ストッパーが増えるのは、僕も嬉しいですね。この工房も、2人では広かったですし。」



人手が増える事に、2人も好意的の様だ。

2人とたわいない話を少しした後、名残惜しいけれど新しい屋敷へと向かう。



「待ってたぞ、ソウル嬢。」



私達を新しい屋敷の前で出迎えるのは、ドワーフのポロンさん。

この屋敷を建ててくれた人だ。



「お久しぶりです、ポロンさん。屋敷が完成したと聞きましたので、さっそく見にきました。」

「おう、俺が作ってきた屋敷の中でも、とても良い出来だと自負しておる。屋敷の中も確認してくれ。」



ポロンさんと一緒に屋敷の中へ。

一通り見ていく。



「素晴らしいです、ポロンさん!私の考えていた理想通りの屋敷です!!」

「そうか?」

「はい、大満足ですよ。」



モルベルト国の新しい屋敷は、4回建。

一回には風呂場とトイレ、キッチンがあり、後は広い食堂と私の本が収まる書斎とお客様を迎える部屋が2つ。

2階からは、住居スペースとなっている。



「ソウル嬢が使う部屋には、要望通りにトイレとお風呂がついている。寝室に行く前の部屋も広めのスペースを確保したぞ。」

「ありがとうございます。」



私が使う部屋は、今までと同じ様な間取りにした。

日本の2LDKのような間取りだ。



「ポロンさん、残りの代金を支払いもありますし、少し休憩をしませんか?」

「おう、構わんぞ?」



ポロンさんの承諾を得て、私達は一階のお客様をお迎えする為の部屋へ向かう。

部屋の中にはポロンさん達が作った家具が一式揃っているので、十分に使用が可能なのだ。



「お茶とお菓子をどうぞ、ポロン様。」



さっそくキッチンでお湯を沸かしたアディライトが、自分のマジックバックから出したクッキーを添える。



「おぉ、ありがとよ。」



嬉しそうにクッキーを頬張るポロンさん。



「上手い!」

「ありがとうございます、ポロンさん。」



クッキーの味を褒めるポロンさんに、アディライトが小さく頭を下げる、

アディライトが作ったクッキーは、どうやらポロンさんのお口に合ったようだ。



「お茶も俺好みだし、嬉しいぜ。」

「ふふ、それは良かったです。」



微笑み、私もお茶の入ったカップに口をつける。

のんびりとお茶とクッキーを味わった。



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