訪問者
気ままが最高と思う今日に、色々な難関が降りかかる人生に苦難しつつも、それを含めて楽しめる奴いれば最強だな。 と思いながら、靴下がなかなか足を入れてもしっくりこない今日この頃。
それに、驚愕したクラスの男女、先生が俺に眼差しを向けているかどうかが気になり、振り返った。刹那に世界が暗転した。時が止まったかのように、周りは身動ぎひとつしない、そよ風もない世界であった。
「ふっふっふ、お前さんは馬鹿なのであろうな。」
どこからか声がした。
「誰だ? どこだ?」
どこからともなく聞こえる声の主に慌てふためく俺に、
「おい、ここじゃよ!」
と、急に近くから発せらた声の大体の位置を察し、周りを見渡した。あとに、まさかと思い、窓の外を覗き込むと、下に浮遊している彼女を発見した。
「なぜ、あんたは浮いている?」
驚愕した態度を取る俺に
「まあ、いいじゃないか。それよりお前さん、かなりの究極のドアホであるな。 」
と、彼女は上昇し、窓の縁を飛び越し罵倒するのであった。
「はっ、ふざけるな。俺は全知全能なんだぜ。」
彼女を滑稽だとあざ笑うが如く利己的な発言をした。
「なら、女の子はどうなのじゃ?」
意表を突いた彼女の一言に言葉を失った。
「どうなのかの?の?やはり、お前さんは馬鹿で筋違いな人間じゃ。かっかっかっか。全く、わしを笑わせるな。」
「何がおかしい。俺は頑張ったんだぞ。」
熱意のこもったセリフが自然と出た。
「まだ、わかっておらぬのか。お前さんは、このままいくと一生彼女いない暦イコール年齢の独身なんじゃよ。わしの目には剰え、努力馬鹿で死ぬようにしか見えんな。かっかっかっか。そんなお前さんに不便さを感じてな。仕方なく、滑稽な朗報のギフトをプレゼントしにきてあげたのじゃ。馬鹿ながら、感謝するがよい。」
知った口を叩くこいつに腹を立てつつも、女とこれば、仕方ないと割り切ったのであった。
「なんだよ。それ。」
よく理解し得ないまま、小包に入ったプレゼントは渡され、彼女は
「では のーーーまた会えるといいな。かっかっかっか。」
と言うと姿をくらました。
以前の我を忘れ、楽しみに思い、机の上でその小包を開くと、
「あっかんべー !さすが馬鹿なお前さんじゃの!」
と、小学生でも思いつきそうないたずらであった。
やっぱり、ラノベ書く時は何か異世界感必須と思って書きました。
書きながら面白いなあと我ながら思う、主人公同様ナルシスト気質の持ち主です。
見て頂きありがとうございます。