暁矢な日常
1話です。
部屋には、数多のマンガやフィギュアなどが並んでいる。
それに囲まれるように俺は部屋の中心でコントローラーを握りゲームに熱中していた。
俺、柳瀬 暁矢は、プロゲーマーだ。
俺の人生は、あまりにもでき過ぎていた。
小学時代では、皆に神童と呼ばれ、勉強、スポーツは誰にも文句を言われないほどこなしていた。
1年を使い小学生の問題を全て理解し、解く。
3年を使い数多くのスポーツを体験し、全て全国優勝。
そんな、簡単すぎる小学時代は終わりそして
中学時代 荒れる。
簡単すぎる日常は中学でも変わらなかった。
そんな、繰り返される作業のような日常に憤怒し
荒れに荒れていた。
気付けば2年 2学期 学校制圧。
下級生 同級生 上級生 先生 全ての人たちを圧倒し、頂点に立っていた。
それからは他校との喧嘩は毎日のように続き付近の中学 高校の長は全て支配下に置けた。
3年 2学期 かつて神童と呼ばれていた俺は知らぬ間に 鬼の子 と呼ばれ多くの人から憎まれ、嫌われた。
そして......
「早く起きて!!学校!!」
ドアの外から聞こえるうるさい声。
「お兄ちゃん!早く!」
妹だ。
「うるせぇよ暁子、毎日毎日行かねぇっつってんだろ!失せろ!」
俺はイライラとした雰囲気醸し出しドアを開けた。
「お兄ちゃん。学校行こ」
「嫌だ」
「お兄ちゃん...学校...」
「嫌だ」
「...お兄ちゃん グス...学校...」
「嫌だ」
これは、嘘泣きだ。何度もやって来たから分かる。
ここで屈して行くなんて言ってしまってはダメだ。
俺は固く心に決めていた。
「お兄ちゃんはね 大事な仕事があるんだよ」
もちろん嘘だ。嘘ではないけどゲームなんて仕事に入らないだろ?だからだ。
「どうせゲームでしょ!お兄ちゃんは引き篭もりだもんね!もういい!1人で行く!」
よし勝った。暁子はガクッとテンションを下げ1人玄関へと向かっていた。
「ブラコン妹め、成長するんだな!」
勝ち誇ったように1人呟き自室のドアを閉めた。
そして鍵をしめマンガ フィギュアに囲まれた定ポジションにつきコントローラーを握った。
気付けば時計は9時を指していた。
俺は
────引き篭もりだ。
1話です。今回は暁矢についてのお話です。
前半のダラダラな過去話は暁矢の妄想です。笑
暁矢は厨二病という設定なので神童とやら鬼の子とやらは一切呼ばれておらず、勉強もスポーツも平均並です。
この説明は今後します。
暁矢には暁子という妹がおり、重度のブラコンであり、暁矢の心の支えです。
とこのようにメモみたいな後書きでしたが今後ともこの「異世界転生したが魔王が幼なじみだった件」を宜しくお願いします。
今回は読んでくださりありがとうございます。