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幼女に友達(無表情)が出来たらしい。

 風邪完治!

 また書いていきますので、宜しくです!

 ……あ、他のやつも地道に書いていってますので、そちらの方も近々投稿するかも……。

 まぁ相変わらず文才の無さが輝きますが、どうぞよろしくお願いいたします!

 アリアは、現在――迷っていた。

 いや、正確には散歩していた。

 このどうしようもない馬鹿(アリア)は、『おつかい』という勤務中であるにも関わらず、盛大に遊んでいたのだった。


「私は歩くよどっこまでも~♪

 道がなければ作ればいいさ♪

 やることなくても歩くと楽しい♪

 ひ~まな時には歩けばいいさ♪」


 変な歌を異様に上手い綺麗な歌声で歌いながら、紅魔館の逆方向……、つまり迷いの竹林の方へ向かっていた。

 そして、彼女はとある場所で立ち止まる。

 そこは途方もない程の竹が立ち並ぶ、危険で曰く付きな竹林である。

 暫く立ち尽くすアリアは――。


「……あれ?迷ったかな?」


 非情に軽い感じで呟いたのだった。

 原因は何処かの妖精三匹で、その三匹の妖精は悪戯成功とばかりに喜んで帰って行ったわけだが。


「……どうしようかなぁ~。

 多分あの『三人』のせいだよね……。

 ……ま、いっか。」


 気付いてはいたが放置、……で、これである。

 だが、相変わらず軽い馬鹿な彼女(アリア)は、全く気にせず再び歩きだす。

 歩いていればその内何処かに着くだろうと。


 そうして歩いた先にあったのは……。


 ガコォォォォン……。


 落とし穴であった。


「わーい、引っ掛かった引っ掛かったぁ~!」

「……。」


 アリア絶句。

 まさか『魔王』と呼ばれ、かつては恐れられた彼女が、あまりにも稚拙な落とし穴に引っ掛かった為……ではなく、リアクション命の芸人魂が反応出来なかった為である。


「ちくしょぉぉぉぉ!!」

「怒った?ねぇ怒った?」

「もう一度、もう一度落とし穴に落としてくれ!」

「……は?」


 そして捕まえられた哀れな兎であった。





 ……捕まえられた哀れな兎こと、因幡てゐの案内に、アリアと波長が合いそうだという事で、とある妖怪のもとへたどり着いた。

 ……因みに、アリアは『おつかい』の事を完全に忘れているのだった。


「……あれが噂の面霊気。」

「そうだよ。あんたなら波長が合うんじゃない?多分。」


 そうして、アリアは生涯の友となる少女に出逢うのだった。

 それが……。


「おうおう、面霊気!勝負しようじゃないか!」

「わかった。かかってこい!」

「勝負は三本勝負……。お題はにらめっこだ!」

「…………ぇ?」


 そうして始まったバトルは、なんとも表現しがたいものであったと、因幡てゐは語る。


 何故なら、ひょっとこの面を出して笑う面霊気(無表情)と、『爆笑』という吹き出しを出して笑う魔導師(無表情)という、意味不明な光景を見せられたのだから。


 互いに睨み見合う二人。

 お題は因幡てゐから出題された。


「……あー、うん。じゃあアヒル口とかは?」

「………………。」

「………………。」


 静寂が包む森の中。

 次の瞬間二人は――。


「「…………ぶふっ!!」」


 二人して変わらない顔を見て爆笑したのであった。

 ひとしきり笑った二人は、ガシィ!!と強く握手した。


「「ナマーカ!!(意訳:仲間だ!!)」」


 ……ここに馬鹿二人の無表情コンビが結成されたのだった!





「いや~、助かったよ親友!正直迷って困っていたんだよね~。」


 そう言って笑う(やっぱり無表情)アリアと――。


「親友なんだから当然!また何かあったら気軽に言って!」


 そう言ってはにかむ(そしてやっぱり無表情)こころ。


 里の人間や、連れてこられたてゐは二人のその異様な光景に顔が引き吊っている。

 なんというか、端から見て全く表情が無いというのに、二人が笑っている、というのが不気味に写るのだ。

 なんとも言えない微妙な感覚に、どう反応していいか分からない里の人たちとてゐはどこか頭が痛かった。


「そう言えば親友、何故にメイド服?」


 こころの疑問にニヤリとニヒルな笑みを(相変わらず無表情)浮かべるアリアは、地味に切れ味最高のポーズを極めて言う。


「メイドだからさ!!」


 『ドドン!!』という吹き出しと効果音。

 そしてカラフルな集中線のエフェクトと共にカッコをつける馬鹿(アリア)に、こころは「へぇ~、メイドだったんだぁ~!」と返す。


「それにしても、まさか同士がここにいたとはね~……。」

「そだね~、私も本当嬉しい♪」


「あ、そろそろ帰らないと……。

 また会おう我が心友よ!!」

「勿論だ心友!!」


 ……何気に親友から心友にランクアップしている二人は、ガシィと手を握り合い、別れたのだった。





「……で、こんなに遅くなったと。」


「うん、まぁ。」


 紅魔館についたアリアは、この館のメイド長の十六夜咲夜に呼び止められていた。


「……次からそんな悪戯を回避してください。若しくは撃退してください。……返事は?」


「いぇす、まい、でぇすてにぃ!(はい、私の運命のままに!)」

「……それは理解したの?してないの?」

「ご想像にお任せしまっ!?」


 咲夜は溜め息をつきながら、一発頭を殴るのだった。

 ……相変わらず馬鹿をやっていくアリアさん。

 そしてやはり相変わらずな病弱な私。

 次回、『幼女異変』。

『男?関係ないさ。

 みんな幼女になった訳からね……。(by森近霖之助改め、森近霖子さんより。』

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