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幼女が幻想郷にログインしたようです。

 あまりにも適当に書きすぎたかな……。

 というか、退院したはいいけど電話代払ってなかったから、全然ログイン出来なかった件について。

 母よ、せめて入院中は電話代くらい入れて欲しかったです。

 バイトで家にお金入れてたんだから、それくらいはして欲しかったです……。

 あと、入院で貯金がパーに。

 おん畜生がぁぁぁぁぁ!!

「フ……フフフフフ、ハァーッハッハッハッ!遂にこれで……!」


 ここは幻想郷。

 忘れ去られた者達の楽園。

 その世界のとある湖に建つ紅い洋館の大図書館に、二人の少女がいた。

 その中の一人、病弱そうな紫色の髪を持つ少女――パチュリー・ノーレッジは、抑えきれない歓喜の笑いを洩らしつつ、魔方陣を眺める。

 傍らの赤髪の少女――小悪魔は、自らの召喚主の邪悪そうな笑いに顔が引き吊る。


「ぱ……パチュリー様、その笑い方恐いですよ……。」

「貴女、恐いとか何を言っているの?悪魔なんでしょ?」

「……誰だって殆ど声だして笑わない人が、あんな高笑いしてましたら恐いですよ!」


 魔術行使している中、僅かな蝋燭の光源しかない暗い空間で、普段そんなに笑わない人が高笑いしていたら、誰だって怖いと思うはずである。


「……まぁでも、これであの白黒魔法使いに本を盗まれなくて良いわけですね!」

「そうね。今回は貴女『みたいな』下級悪魔では無いしね。」

「うぐぅ……、わざわざ『みたいな』を強調しないでくださいパチュリー様ぁ……。」


 そう、今回は彼女達の宿敵である白黒(どろぼう)を退ける為、パチュリーは召喚魔法で大悪魔を召喚しようとしていたのだった。

 ちなみに、小悪魔は図書館整理の為に小間使いとして召喚したため、戦闘能力は低い。

 そこで、今回は戦闘能力が高く、強い名有りの大悪魔を召喚しようとしている訳だが……。


「……そろそろね。」

「は……はい!」


 煌々と輝きを放つ魔方陣を見つめる二人。

 そんな二人は次第に光に埋め尽くされていき、大きな破砕音と共に吹き飛んだのだった。

 どごぉぉぉぉん!


「むぎゅぁぁぁぁ!?」

「きゃぁぁぁぁぁ!!」


 それほど強い衝撃ではなかったものの、2m程吹き飛んだ二人は尻餅をつきながら、魔方陣を眺めた。


「イタタタタ……、小悪魔……無事?」

「は……はい、なんとか。それよりパチュリー様、召喚は……?」


 小悪魔の言葉に目を向けたパチュリーは、魔方陣の方に目を向ける。

 魔法陣は大きな煙を上げながら、発光していた。

 そして、その煙の中に1つの影が揺らめく。

 小さなその影は、ゆらり、と立ち上がり、こちらに向かって来る。


「……貴女が私のマスターか(キリッ)。…………って一度は言ってみたかったんだよね~♪

 んで、貴女達は誰?自己紹介してくれると嬉しいかなって?」


 召喚されたのは、幼女だった。

 やたらテンションの高い幼女だった。

 そしてやたら無表情の幼女だった。





「お~、じゃあ貴女が私を召喚したって訳だね。状況把握、宜しくね~♪」


 この幼女は名を『アリア・ウィクトール』といい、自分を『魔導師』だと名乗る。

 ……悪魔ではないそうだ。

 アリアは出された茶菓子を頬張りながら、やたら大きな鍔広の魔女帽子を脱ぐ。

 丁度ソファーに立て掛けてあった、アリアの杖(彼女の身長より長い)に帽子を掛けながら、再び茶菓子を貪っていく。

 アリアは青銀色の髪と目を持つ美しい娘で、何故か誰もが彼女を『守ってあげたい』と思わせる不思議な魅力があった。


 自己紹介を終えて、パチュリーは自分の前に出された紅茶を飲みながら、幼女(アリア)を観察する。

 ……どうやらこの幼女(アリア)は、見た目に反して膨大な魔力を持つ上に相当な手練れだということがわかった。

 属性魔法に秀でた自身や、物量で攻める七色の魔法使い、火力(パワー)で力押しする白黒魔法使いと違う、全く別の使い方をするみたいだ。

 幼女(アリア)曰く、自らの力は汎用性が高く、状況によって対応するようなものらしい。


 ……そして、観察して漸く分かる。

 こうしてゆるく駄弁っているが、座っていても隙はなく、油断もない。

 単純に強い。

 そう思わせる貫禄と迫力があった。……見た目はともかく。


「……んで、私はその箒に乗ったありがちな白黒魔法使いを撃退すれば良いわけね。」

「そういう事になるわね。……ところでスペルカードルールについては理解したかしら?」


 そうパチュリーが聞くと、『ニタァ』という吹き出しが彼女の後ろから出て来て「まぁ、な。」と言う。

 しかし、彼女の顔は圧倒的無表情なのでとてもシュールに見えるだけだった。





 アリアが召喚された翌日の事。

 白黒魔法使い――霧雨魔理沙は何時ものように紅魔館へと向かっていた。

 目的は勿論、本を(死ぬまで)借りる為である。

 今回も門番(ちゅうごく)が寝ているのを確認し、いざ突入する。

 しかし、突入したその先に、見馴れぬ人物がいた。


「ここからは、絶対に通すわけにはいかない(キリッ)!」


 『カッ!』という吹き出しと雷に打たれる、というようなエフェクトを背後で繰り広げる馬鹿(アリア)がそこにいた。


「…………なんだお前。」

「フ……、聞いてしまったか。」


 顔の影が濃くなり、暗雲としたミステリアスな雰囲気が流れる。

 そして再び『カッ!』という吹き出しと共に、その圧倒的無表情の顔を上げ、高らかに名乗りを挙げた。


「我が名はアリア・ウィクトール!状態を操る魔導師さ!キラッ♪」

「………………マスタースパーク。」


 魔理沙はその馬鹿らしい光景を何も見なかった事にし、ノーモーションのマスタースパークを放った。

 光の塊はそのままアリアへと向かい、その小さな体を飲み込む。

 どごぉぉぉぉん!


「も~、いきなりは酷いじゃなイカ!最近の若者はキレやすくて困るよぉ~……。

 あ、そっか!まさにキレる十代という奴なんだね!」


 煙が晴れたとき、そこにいたのは無傷の幼女(アリア)だった。

 流石にこれには魔理沙も驚く。


「おいおいなんで無事なんだよ!?」

「ん~、なんでと聞かれても、私の状態を変化させて通り抜けさせただけだけどね?」

「……どういうことだ?」

「いきなりだったからとっさに能力使ったけど……、君もスペルカードルール守ってなかったし良いよね!?

 んで、どういうことかって事だけど、実際に見せた方がいいかな?」


 そう言って手を掲げると、その手が『素粒子レベルで分解』した。

 ……こうして、親切に能力を教える馬鹿(アリア)は自慢気に無い胸を張る。

 対する魔理沙は驚きに声を挙げる。


「はぁ!?」

「にゅっふふふ~!これが私の能力の1つ『状態:霧』だよ!ドヤァ!」


 どこぞの鬼のように霧になったアリアの右手。

 その霧を魔理沙の肩に集めるアリア。

 ひゅ~どろどろ~、という効果音と共に辺りが若干暗くなる。

 そして胸を張りすぎて背中が吊ったアリアは「痛たたた……。」と背中をさする。

 ……そしてその時もやっぱり無表情。

 ……全く痛そうでは無さそう。


「あ~、痛かった。……んじゃまぁ、こうして右手だけ君の肩に乗せてと。」

「うぉっ!?」


 集まった霧は集束し、1つの形を作る。

 それは、彼女の右手だった。


「……この力って便利でね~、本当に重宝してるんだ♪届かないところに手が届くし。

 ……という訳で、外へポーイ!」

「えっ!?えっ!?うわわわわっ!?」


 そうしてそのまま肩から首根っこを摘ままれた魔理沙は、紅魔館の外に放り投げられたのだった。

 暫く呆然としていた魔理沙だったが、我に帰った彼女は叫ぶ。


「一体何なんだあの変な幼女はっ!」

 久しぶりの作品が二次創作ってどういうことなんですかね?

 しかも、これで何個目の同時平行よ?

 もしかして私って浮気症なんだろうか……?

 そして当たり前のようにキャラが崩壊してますな……。

 原作知識何処へ行ったのか。

 戻って来~い原作要素!

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