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Delicious flavor
飛び込んだ
黒い雨傘のなかで
きみの言葉を
幾度も遮る
あの
ざわめく水面の
不規則なうねりよりももっと強引に
きみの気持ちを
かき回してみたくて
つまらないこだわりに
支配されていたのは
心のなかの
ほんの一部だった
肌に張りついく
濡れたブラウスを
ゆっくりと
剥がされていくように
ただ
愛されてみたいんだ
黒い雨傘のなかで
目を見張るように
見つめあい
風味絶佳のキスをする
あの
領域を奪い合う
無数の波紋より強いなにかで
きみの日常に
溶け込んでみたいよ




