表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/102

記憶

もう少し


あそこまで歩いたら引き返そうと

そぞろ歩く 波打ち際


目印は曖昧なまま

いつまでも歩いた 夏の終わり


ふざけて振った

ソーダ水の気泡が


弾けるたびに


意味もなく笑いあった


あなたの足跡のなかに

すっぽりと重なる 私の裸足を

小さいなぁ…って笑った


あの日の


あなたの笑顔が支えだった




曖昧な日付と駅の名前


手を引かれて入った部屋で

初めて抱かれた


おぼろげな 部屋の灯り


結末は心得ていた

どうにもならない恋だった


救われたかった私が

あなたをただ 救いたくて


あなたが望むもの全てを

与えることが


私の生きる力だった




こんなに蒼い空のしたで

別れを決めてしまったら


もう 私は二度と


空を見上げることなんか

できないかもしれない


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ