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オリオン
癇癪を起こしそうな背中を
半時もなでている
君の手はどうしてそんなに冷たいのだろう
かないそうで
かなわない
夕焼けに映える
薄い雲のようなロマンス
ときどき
忘れらているようで
君を夢中にさせるもの全て
遠ざけたくて
無口になる少し手前で
君の気を引こうとしていた
子どもじみた感情を
もてあましながら
子どものような真似も
嫌いじゃない
とどきそうで
とどかない
寒空に光る
奇跡のようなオリオン
ときどき
心が折れそうになったら
苦しい思いで君を
待つのをやめよう
泣き顔になる少し手前で
ふわりと咲く花になれ




