Weekly*4
-Sunday
わたしの人生と
あなたの人生の
何が同じで
何が違うのか
サイズの合わない
靴のなかで遊ぶつま先に
ちからをこめて
歩む斜面を
後ろからでも
前からでも
君が
見ていてくれるなら
こんな
不誠実な人生でも
まっとうしてみようと思う
-Monday
小さく腕を折りたたみ
まぁるく身体をしならせて
幼女のように従順に
脱がされてゆく
足もとを見ている
あぐらのなかに
丸めたからだを
小さく揺らして
漕ぎだそう
どんな未来も
手に入らなくても
今日という日が
こんなにも愛しい…
-Tuesday
重ねたからだ
重ならない部分が
ひんやりと冷たい
わたしの上で
寝息をたてるあなたの
いのちの重さのぶんだけ
身動きがとれない
それぞれの体温が
ゆずりあい同化して
主張し合わない
やすらぎにたどり着いた
遠くで鳴く警笛に
針の見えない時計を見つめ
薄いケットを
たぐりよせ
痩せたあなたの
肩を包む
ねえ…
そんな無防備に
あずけてしまって良いの
ゆっくりと
顎の向きをかえて
シーツに吸わせる
ひとすじの涙
-Wednesday
ひとしきり泣いたあと
熱っぽい頭で
晩ごはんのメニューを
考える
自分に苦笑する
涙の理由など
なんぼのものか…
追われているようで
救われているらしい
海老のセワタを取りながら
無心でいられることに
感謝する
涙の続きは
そのうちにまた
追いつくだろう
-Thursday
そこはきっと
エメラルドブルーの海
白い砂浜が
ずっと向こうまで
続いている
波は穏やかに凪いで
初めての呼吸に
肺が膨らむように
抵抗を知らない
からだがフッと軽くなる
届かない空に向かって
両手を掻き
羽化を続ける蝶のように
両足を突っ張る
エメラルドブルーの海
何度も夢に見た
どうして今日はこんなに
恋しい…
どうしてこんなに
淋しいのだろう
-Friday
重ねたカラダの重さの分だけ
互いの悲しみを
交換してはどうだろう
馴染まない悲しみになら
心を支配されずに
暮らせるだろうか
撫でられる体の
いちばんこそばゆい場所を
ゆるしあう
無意味にかわす笑顔に
互いが映りこむ
似た者同士の他人
果たせない約束
たてないと決めた誓い
気安さがいちばん
胸に痛いって
知っているかな…
-Saturday
海月 クラゲ
海中で見上げたとき
月のように見えるから
でも、
天空の月より
ふわふわと
自由で気ままで
よほど
儚い
海星 ヒトデ
これは見たまんま(笑)
不思議だね
星は
☆の形などしていないのに
夜空の煌めきそのままに
イメージが先行したのかな
海月は
命が尽きると
溶けて消えてしまうんだって
まるではじめから
存在しなかったように
ふわふわ漂って
やがて跡形もなく消える
ブログも海月みたいだ
-and Sunday
ひんやりとした
あなたの唇を指でなぞり
せがむように顔をよせて
5センチの距離をたもつ
キスは
するより
される方がいい
キスは
するより
奪われる方がいい
唇を近づけるより
出会うようなタイミングが
もっと良い




