表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/102

Long tone

放課後の教室で


君がノートをとり終わるのを待っていた



野球部のかけ声と金属音



吹奏楽部のロングトーン



体育館の


リバウンド音と


バッシュの


キュッ キュッ


ていう摩擦音が



なんだかたまらないね



って 話していたら



鼻の奥が ツン…としてきた




部活を引退してから


男の子は髪を伸ばし始めた



君はよく


私の胸ポケットから

勝手にクシを取り出して

使っていたね



ちゃんと持ってきなよ


って言いながら



少しうれしかったんだ




いつものように


クシを取ろうとして



セーラー服の胸の辺りに

君の手が触れた




少し気まずくなって



それから君は

借りなくなったね



ノートをとる君の


机の前にたつと



学ランのポケットの中に

クシが見えた

 


私は少し淋しくなって



顔を見られないように



背を向けて



スカーフを直すふりをした




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ