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Identity crisis
揺れながら
進めない
希望と落胆は
同居したまま
交互に支配を繰り返す
無理やり流し込む
HARPERに
むせながら
脱ぎ散らかした
部屋のすみに
滑り込むように
身体を伏せる
どこも
誰も
安息を与えてくれない
君を利用して
傷つけたことを
今では
とても後悔している
玄関ポストに
落ちていた
合鍵のチェーンを
ひきちぎって
放り出した
窓の外は
怒りのような
Madder red
揺れながら
立ちすくむ
崩壊と構築は
せめぎあい
自己喪失へと突き進む
無理やり抱いた
華奢な身体は
くしゃくしゃの
ベッドのなかで
声を震わせていた
僕は
君を
優しく包みこめない
君を利用して
逃げていただけ
今でも進歩はないままさ
玄関ドアを
勢いよく開けて
怒りとも
悲しみとも
判断のつかない
笑みをたたえた
君の唇は
Madder red




