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月光
本当は 嫌なの
物わかりのいい大人でいるなんて
本当は 苦しいの
淋しいと言うこともできない関係なんて
気持ちをぶつけたら
終わってしまいそうで
わたしを見ようとしない貴方に
悲鳴をあげてしまいそうなほど
心が乱れるから
今宵
月を貴方に見立てて呟いている
灯りを消した窓辺で
身に纏うものを すべてほどいて
暗闇のなかで貴方の光だけを受け
紅潮してゆく身体全体を
惜しみなく開いてみるの
雲がながれる
貴方の光が わたしの身体を移動する
行かないで・・・・
わたしはここにいる




