26/102
赤い実
赤い実を食べたの
喉元を過ぎて
身体の中心に落ちるころ
熱を帯びて
揺らぎはじめる
火照る身体を鎮めてよ
こんな恋を
したことがなかった
赤い実を食べたの
口移しで受け止めた
あなたの愛の媚薬
身体中の水分が
ただひとつの場所をめざして
集まりだす
あなたに
口移しで返したい
赤い実を食べたの
身体の奥で芽吹き
隅々までつたをはる
絡めとられた女心に
垂直に棘を挿す
苦悩の叫びか
甘美な喘ぎか
その声の正体を
あなたから教えてよ
赤い実を食べさせて
もっと もっと
食べたいの・・・・




