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センチメンタル・ジャーニー
くしゃ…っと 笑った顔のまま
泣いていた
不機嫌な君の
横顔より いくらかまし
黙りこんだまま
手首を強引に引き寄せられ
ホームに滑り込んできた
最終車両の最終ドア
閉まる瞬間
ふたりして飛び乗った
走る列車と競うように
街を覆う夕暮れが加速する
怯まないよう 顔をあげずに
窓ガラスに ひたいを押しつけたまま
ゴトゴト 伝わる振動に
心が張り裂けそうになる
感情的になったら負けだよ
よろめいた私を 支えようとする
君の腕を 押し戻して
その不機嫌に
あと少しだけ 挑もうと思う




