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Don't disturb
ひとりでいても 淋しくないのに
大勢でいると 淋しくなるんだ
自分という存在が 際立って
誰かに気づかれないか
落ち着かなくなる
君がいればいい
君さえいればいい
・・・・君がいない
お腹がよじれるほど笑って
お互いの目をみて また笑う
恋とは
時間の共有
幸せの共有
悲しみの共有
帰り支度を急ぐ背中に
悲しみをぶつけたくて
わざと冷たい返事をした
ふたりを遠ざけるものが
この距離だけだとしても
少しだけわたしは
自分の罪深さをこぼし
少しだけ君は
苛立って 壁をたたく
悲しみを誤魔化すために
わざとしかける 喧嘩に
君は応じてくれるだろうか