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ガタリ ~朝霧と共に散りゆく夢幻~  作者: ReKu
『夢始め』
1/67

一品目『引き笑い』

~ 一品目 ~

おんやぁ?

ここに人が迷いこむのはどれくらいすかねぇ…。

え?ここはどこでお前は誰だって?

申し送れました、旦那。

あっしはガタリと名乗っているものでしてね。

そんでもってここは現世でもなく、夢より現世に近い場所でさぁ。

現世と夢の狭間っていやぁいいんですかねぇ。

え?あっしがここで何をしているのかって?

あっしは夢喰いってヤツでしてね、旦那。

勿論寝ている時の夢ですぜ、将来的な夢とかは喰ったりしやせん。

この狭間の世界をフラフラしながら現世の人間の見ている夢をつまみ食いしているんですわ。

そういう旦那は現世では何をされているんで?

へぇ、旦那は物書きですかい?

物書き、つぅと夢物語・御伽噺を考えて作るんでしたっけ?

言葉は同じでも寝ている時の夢のほうがあっしは好きですねぇ。

こないだ喰った夢なんてなんとも興味深い味わいでしたよ。

夢に味があるのか、ですって?

そりゃあ旦那、あるに決まってますよ。

旦那が普段食ってるモノと同じで内容が変われば味も変わるんでさぁ。

内容はわかるのか、ですか?

わかりますとも、今まで喰った夢全部お話できますぜ?

そうですねぇ…最近喰った夢の話をしやしょうか…。

その夢を見た男は中学校の数学の授業を受けている夢を見ていたんですわ。

えぇ、すでに男は成人しておりましてね、中学校も勿論卒業しておりやす。

教室内の席には生徒がまばらに座っておりましてね。

顔ぶれはほとんど縁の無かった同級生ばかりだったみたいでさぁ。

んで教壇の上には教師が立って生徒達に背を向けて黒板にチョークで授業の内容を書いているんですわ。

カッカッ、カッカッカッ…と小気味良い音を立てるんですわ、これが。

それを書き終えると生徒達を見渡してから教科書を片手で開いてもって大きな声でいったんですよ。

「そしたら教科書のぅ!84ページ!!問3の問題をやってくーださいっ!」

独特の発音・喋り方といいますかね、それで声は乾いたような高い声でしたねぇ。

え?問題はどういう内容だった、ですか?

旦那は変な所が気になるですねぇ、問題は方眼紙に教科書の指示どうり図を描いて完成させろというものでしてね?

全体の大きさは縦9cm、横20cmでしたかねぇ

図の形はアルファベットのMの字ですわ。

男がその問題の指示にしたがって作業をしていたら教師が教壇の端を両手で掴むように手を置きましてね。

「試験範囲まで俺もう授業進めたからね。えー、この問題はっ!試験に出します!」

と生徒に言ったんですわ。

ええ、やっぱり特徴的な喋り方でしてねぇ…。

先ほども言いやしたが、教室内の席はまばらでしてね?

やっぱり抜け出してる生徒がいるらしいんですわ。

名前はそうですねぇ、岡森という名前にしておきましょうかねぇ。

「ちょっと、急いで岡森呼んでぇ」

教師が男の前に座っている女性とに指示したんですわ。

女生徒は携帯電話、旦那の世界ではガラケーっていうんですか?それで岡森に電話したんですわ。

それをみて教師が

「それなぁ…俺やからええけどな。普通やったらお前没収やぞ?なぁ?気ぃつけぇよ?ホンマ…」

いやぁ、心の広い教師ですねぇ。

え?今は没収なんてしたら生徒の親が狂ったように文句を言ってくる?心が広いわけではないんじゃないかって?

教師というのも大変なんですねぇ、昔喰った記憶では教師は聖職者のような扱いだったんですがねぇ…時代が変われば色々変わるもんですねぇ…。

話を戻しやしょうか。

女生徒の携帯電話は一瞬繋がったみたいでしてね。

喋ろうとしたんでしょうねぇ、一瞬口を開けて喋ろうとしたんですがね、すぐに通話が切れちまったんですわ。

同時に教室の外、廊下からバタバタと全力疾走する足音が聞こえてきましてね?

教師が「お~、来た来た」

と教室の入り口を見ておるんですわ。

そうこうしている内に授業が終わる時間が迫ってきましてね。

男は完成した方眼紙を提出しようとして教科書を見直していたら一部間違いがありましてね。

それが違うとほぼ全部やり直さないといけないわけでさ、男が絶望しているところで終わるんでさぁ。

え?岡森はどうなったって?そこはなかったんだなぁ…夢なんてそんなもんですぜ、旦那。

ちなみに教師は有名なお笑い芸能人みたいですぜ、旦那ご存知ですか?

…いやいや、旦那。それは秋が旬の魚じゃあないですか。

なんでも油が乗っておいしいらしいですねぇ…。

おや?旦那、どうしたんで?体がうっすら透けていやすぜ?

ちょっと、旦那。旦那ぁ…おーい。








自分の見た夢を小説っぽくしたかっただけ。

ほぼ自己満足に近いものです。

ド素人の為ご指摘があればうれしいです。

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