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結劇

ああ、私は貴方がその姿になるのをずっとずっと楽しみにしていた


何度目だろう、何回目だろう、何十何百何千と繰り返し、失敗し、失敗して


その果ての成功例こそが貴方よ、フォルナ


今までの積み重ねにより生み出された、混血種にして神と成れるモノ


これでようやく私の渇望イノリが成し遂げられる


・・・長かった。本当に長かったわこの物語


時間なんて大したことないと思っていたけれど、そんなことはなく、ただただ飽いていた


この牢獄を解き放ってくれる王子様を創りだすのに、こんなにも時間がかかってしまった


だけど、その苦労もこれで終い


「さぁーーーーーその扉を開き、開放してあげなさい。友人を、家族を。その手で」


私が用意した舞台装置は十分に役目を果たし終えた


よくやってくれよ。本当に。トートに華蓮。特に貴方たちの働きが大きい


それでもやっぱり華蓮、華炎。貴方達がこっちに来て生きるのを諦めなかったからこそよ


ありがとう。私は心から貴方達に賛美を贈ろう


「でも、まだ足りないわね。・・・もう少しだけ、働かせて視ましょうか」


このままではまだ辿り着けない


だから、もう少しだけ働きなさい。メリヤ


それでようやく、彼は己の真理に辿り着ける


さあ、共に見届けよう。彼の行く末を。


その先に、絶望という究極が待っているとも知らずに


・・・そういえば


フォルナ


今にして思えばその名前は出来すぎているわね


ちょっとは捻ればよかったかしら?


まあ、次があれば考えましょう。・・・もう二度と来ないその次まで







出会いは普遍


別れは異変


そんなことをここに来てからずっと繰り返してきた


ここ、つまりはこの惑星。


俺は魔法が普通のこの世界に元から居たわけではない


いわば異世界人


俺たちはただいつものように普通に遊んでいたんだ


いつものように神社で、血が繋がっていない俺を家族同然のように接してきてくれた華蓮と華炎と一緒に


普通に、遊んでいただけなのに


華炎が、小さく光る何かを発見して、それに接触した瞬間


気づけば、神社焼かれまわりに林は火事になっている


爆風から華蓮を護るために気づくのが遅かったが、今にして思えばアレはオデュークが言っていた新聖生命体の模造品


ディミウルーゴだったのだろう


誰かの仕業か、はたまた神様のイタズラか、俺たちの地球に落ちていた


それに、華炎が触り暴走してしまった


その時だ、こっち側・・・つまり魔法の世界へと繋がる扉が開いたのは


華炎は迷うことなくその扉の中へ入っていき、俺もその後を追った


恐らく、華蓮もその後追ってきたのだろう


そして、こっちに来てすぐに出会った


ルキとーーーーーーー


魔法なんて知らないし、使えなかった


だけどルキとリンクすることでそのコツを教えてもらい何とか一般人並に使えるようになる


当たり前だが、ここの人達と俺たち地球人とでは生態性が違う


故に、使う魔法も違う


化学反応か、それとも地球人の俺達に何かが呼応したのか


俺達が使う魔法は揃いも揃って属性を持つ魔法だ


華炎は炎


華蓮は風


朔夜は氷


だが、それでも稀にいるらしい。そしてその魔法を元素魔法と呼ぶ


単純な物理魔法ではない、原理は似ているが全くの別物


そして、それを用いても華炎の暴走を止める事が出来なかった


出来ることが出来たのに、トドメを刺せる機会はあったのに


俺は、出来なかった


大切な、家族だったから


そしてそれこそが、俺の人生最大にミスだということに気づけなかった


総ては俺の責任だ


今の華炎はディミウルーゴと完全に同化している


ゆえに神の如くその力を使い振るえる


そんな奴を殺せるのは、同じ存在でなければいけない


ならば、俺は戦おう


この身を捨て、人間であることを捨てよう


ただ、華炎を救いたいがために


ただ、家族を護りたいがために


俺は、駆け上がる






「・・・現状はどうなっている」


トートを医療室に送った後、すぐにブリーフィングルームへと来て状況を確かめる


メリヤは、トートの傍に居るらしい


「・・・・・・解らない」


・・・お前は、いつもいつも内面に隠すよな


その隠している時、いつだって無表情だ


こんな時だってそれは変わらない


だけど、今のお前は見ていられない


「リア、お前もトートの傍に居てやれ。今のお前にはそれが必要だ。俺だって映像程度なら見れる。・・・だから、今はトートの傍に」


「・・・確かにトートのことは気になるし、傍にいてあげたい。だけど、それどころじゃないわ」


それどころじゃない?


「・・・ッ!家族の死より大切なことがあるのか?だったらそれはなんだ!?」


「この世界の行く末」


ーーーー・・・・は?


「お、おいおい。冗談きついだろ。確かに俺たちはあの炎の男から逃げてきた。今度は俺たちが狙われるかもしれない。だけど、俺達に命が危ないってだけでそんな世界とか大層なモノが関係するのか?」


「残念ながら・・・。それに、不可解禁止領域がどうして出来たのか、その謎がもうすぐ解りそうなのよ。ここで、任務を放り出すわけには行かない。・・・それに、トート、メリヤのこと好きだったみたいだっから、そのメリヤが傍にいるならそれでいいわ」


儚げに、そう告げる


「不可解禁止領域の謎?それはつまり、あの男が関わっているのか?」


「順当に考えてその通りよ。彼は不可解禁止領域で障壁もなにもせずに魔法を繰り出せる。・・・そして、フォルナも」


「ーーー・・・・そうだ、フォルナはどうなっている!?トートを容易く殺した男だ。フォルナも・・・」


「・・・もう、フォルナはいないわ」


・・・え


それはつまり


「死んだ、のか?」


言葉にしたくないが、聞かなくちゃいけない


「そう、ね。その比喩は間違っていないわ」


「それはどういうーーーーー」


その言葉を最後まで言うより先にリアが人差し指でモニターを指す


そこに、リアが視ているビジョンが映し出される


「ーーーー・・・おいおい、なんだよこれは」


男は嬉しそうに笑い、フォルナはボロボロ


なのに、その顔は冷静さを失われていない


そしてフォルナの腕の中には見知らぬ女性が気を失っているようだ


「疑問は多いと思うけど、視るだけなら何も不思議はない。・・・だけど、中身が、存在が全然違うのよ!私の魔法じゃあもう・・・彼等の存在を測れない」


もう、人間じゃないの


リアはそう後から付け加える


・・・人間じゃない


だったらフォルナ。お前は一体どんな存在になっちまったんだよ









確かに俺は人類を超越した


だがそれで事態が好転するわけじゃない


未だに一向に不利なままだ


とりあえず、まず失った左腕を修復しないと


生えてくるとか再生されるとか、確かに化け物だからそういうことが出来ても不思議じゃないが


俺は出来ない。なんと未だに心は人間なのだから


故に俺の持つ氷で再現する


だが只の氷では強度がない


すぐに壊れる左腕ならないほうがマシだ


だから、俺は俺の血で左腕を再現する


赤く鉄分があるその液体により左腕が創られ、動作も問題ない


この作業をコンマ一瞬にしてやり遂げ、攻撃を開始する


斬撃、ガード、カウンター、回避


一回当たればそこで終いだ


慎重に、そして大胆に激動が飛び交う


拳と剣のぶつかり合いで地面が抉られ、空気が響く


「ーーーーーーハッ!!!」


ーーーーーッ!!コイツ、運命だけじゃなく重力すら操るのかよ!?


もう何でもありじゃねえか


俺の身が奴と同等になっただけで、能力まで勝るものはない


こんな状態、長く続かない


だが、魂の質では勝っている


渇望の強さ。それだけなら一歩俺が先を行くはずだ


だが、どうすればーーーー





「燃えろーーーー燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろォォオオオオオッッ!!!」


総て燃えろ、この血すら蒸発しろ、天地万象灰燼と化せ


消えろ焦げろこの世は焦熱地獄こそが相応しい


燃えれば燃えるほど、己の魂も燃える。何もかも破壊する鉄槌の爆炎


それこそが俺の渇望


"こんな世界、総て焼き尽くす"


神から受け継いだ力すらも焦がす烈火の波。獄炎の渦が総てを襲い焼き払う


災禍の灯火を撒き散らし、この惑星を破壊しつくしてやるーーーーーッ!!






「凍れーーーー凍れ凍れ凍れ凍れ凍れッ!!」


炎すら凍らせる絶対零度


それは華炎を救うために祈ったものではなく、根源の底から俺の本質だったのだろう


凍って欲しい、止まって欲しい、遅れて欲しい


この世の概念すらも、理すらも凍って止まれ。動かなくなり機能するな


俺の家族を害する存在は総て止まってしまえ


展開や衝動に燃えれば燃えるほど、逆に冷めてしまう。常に沈着冷静


つまり、華炎とは間逆の存在


そんな間逆な存在でも家族であり、その家族を奪った存在、その運命を・・・俺は呪う


一生呪い続ける


神の如き存在になった理由はもう一つある


神とやらに、文句言ってやることだ


俺の人生を台無しにしやがって、俺の家族を奪いやがって


失ったものは帰ってこない。だけど、新しく作ることは出来る


なのに、俺の運命は悉く奪い去っていく


そんなのは厭だ。もう失いたくない。無くしたくない


ゆえに今在る家族を守り抜く。この身朽ち果てても、化け物と化しても、守り抜く


過去は振り返らない。未練を断ち切り今を大切にする


故に死者が生きていることを認めない


それは今生きている人間への冒涜であり侮辱だ


華炎、お前は既に死んでいる!過去の存在だ!!


それなのにその面で、俺の目の前に立つんじゃねぇ!!


それは華炎を侮辱している!


許せない、認めない。お前をこの世から消し去るまで俺は存在し続けてやる!!


息絶えろ、薄汚い偽神如きがーーーーーーッ!!!




「「ーーーーーーォオオオオオオオオオッ!!!」」


一閃、一閃、そして一閃


お互い、覚悟を決め、護りを捨てた


怒りと願いのぶつけ合い


四肢が砕けようと関係ない


お互い全身全霊を持って激突する


安っぽい正義感はそこにはない


空気すら、魔法すら、人間すら邪魔でしかない


「グッ!ァアアアアア!!」


・・・まただ。解っていたのに、避けれたはずなのに身体が硬直した


奴の概念干渉の前では成す術がないのかよーーーーッ!


一撃食らっただけで魂が抉り取られそうになる


錯覚じゃない。これが今の俺達の現実なんだ


受け入れろ。そして活路を魅せろ


「死ねよォォオオオーーーーッ!!」


一撃を浴びせられ狼狽えるところに透かさず追撃してくる


俺の渇望に偽りがないのならーーーーー


やってみせろよ、ルキを使わずに己の力で救って魅せろよ!!


じゃなきゃ・・・意味ねえだろうが!!


目前に迫るその一閃が直撃するーーーーー


ーーーーーーはずだった


「ーーー・・・それが、お前の概念干渉かよ。・・・チッ、厄介な」


間一髪のところで避ける


それは条件反射ではなく


華炎の動きを遅延させたからだ


"対象の時を遅延させる"


それが神の階を上り詰めた先にあった俺の渇望の具現化


例え運命を操ろうとも、その時、その時間におまえ自身が攻撃してこないのであればその未来はなかったことになる


「まさか、時を操るとはなぁ・・・流石だよ」


「バカが。未来を操るほうがよっぽどだろ」


「そりゃそうだーーーーーッ!!」


操作、遅延、操作、遅延、操作、遅延


概念干渉対概念干渉


不毛で、そして必要な戦争が繰り広げられる


被害はただただ地上に向かって広がっていくだけ


このままでは東征支部すら吹き飛ばしてしまう


何とか、しないとーーーーーー







「不可解禁止領域。その正体は新聖生命体と融合した実験体の墓場なのよ。・・・新聖生命体はその存在ゆえに力を持ち、暴走すれば力が反転する仕組み。つまり、反転した力を使い続ければリンクしている人間は死に、そのまま反転した魔力は流れ出す。強ければ強いほどね」


リアが懇切丁寧に説明してくれる


説明してくれるのは嬉しいが・・・解らん


「じゃあ何か?今この地上を犯している領域は、全部俺達人間の仕業だっていうのか?」


「推測よ。目撃証言はないんだから、・・・でも、そう考えると納得いくのよ。今までのこと全部」


レポートには空間転移魔術と記されてあった


それはつまりランダムであちらこちらに跳び、暴れて殺した挙句、限界が来て自殺して、周囲一体を飲み込む


リアはそういっている


・・・じゃあ


「今でも、その研究をしている奴等がいるのか?そいつ等は解っていてそんな実験を繰り返しているのか?」


「そこまでは解らないわよ!だけど、可能性は高い」


なんだよ、それ


「ーーーーー・・・クソがッ!!!」


イラつきに限界が来て壁を思いっきり殴る


「そんなこと、すぐわかることじゃ・・・」


「・・・彼等が戦っているその力の量でピンと来たの。あれほどの存在。それが暴走したのならこの領域に説明付けれるにはこの結論しかないと思ったの。・・・勿論、さっきも言ったとおり推測であり憶測よ。それが総てじゃないと思うんだけれど」


お前の推測はよく当たるんだよ。自覚しろよ


・・・たく、こんなのすぐに本部に戻って問い詰めなくちゃいけなくなるじゃねぇか


「・・・そろそろ、トートのところにいってやれ。後は俺が見ている。なぁに、何か合ったらすぐわかるだろ?」


未だに俺達とリアの魔法は繋がっているはずだからな


「そう、ね。解った。貴方の言うとおりにする」


そういうと、後ろの扉から出て行く


それを確認した後、すぐにモニターに視線を戻す


「・・・お前は、何者だったんだ。フォルナ」


その姿。確かに勇ましいけど、怪物のそれだぞ


お前は、本当にそんな姿になりたかったのか


ーーーー友人です


見るからに、あの炎の男こそがフォルナの友人なんだろう


そのためにここにきて、訓練して、奮闘して、今戦っている


その友人を、お前は殺すのか?それとも助けるのか?


・・・どっちにしても、お前が戦い、その戦いに俺が必要ないなら手出しはしないさ


存分に戦え。気が済むまで、戦っちまえ


こんな微量の力を求めてくれれば、嬉しいんだが


それはないだろう。最早俺達とは何もかもが違うのだから


だから、まあ。俺は応援しか出来ないけど


お前の信念、最後まで押し通してみろよ


「ーーーーーオデュークっ!!」


「どうした、そんなに慌てて」


「メリヤが居ないの!」


ーーーーー・・・おいおい


「どこにいったか解らないのか!?」


「私の魔法、無理やり断ち切ったみたい・・・」


「・・・チッ!俺の部下はどいつもこいつも好き勝手しやがって。・・・探すぞ、徹底的に!」


そう命令すると、いや命令でもなくただの提案だがこれはかなり不味い


お互い効率よくするため別々に別れ、走り出す


・・バカな考えはよせよ。メリヤ


俺達の出る幕はないんだ


下手に手を出したらそれこそ総てお終いだ


命あっての物頼み、早まるなよーーーーー









「・・・・・あそこね」


不可解禁止領域が入り口の直前


その付近にある廃ビルの屋上にて、メリヤはその先を見据える


その先とは、勿論フォルナとトートを殺した男が戦っているところだ


ーーーーーーーガチャッ


メリヤの武器。それはオールレンジ攻撃が可能な銃だ


普段は長めのスナイパーライフルの形状をしているが、中距離の時はその先端を短くでき


近距離の時は二つにバラして双銃で戦うスタイル


だが、メリヤ本人は遠距離が得意とする


探知能力、それは即ち空間把握能力と目視により距離感覚が正確だからだ


風向きや音、総てをかね揃え一瞬の隙を狙い撃つ


そして今、この屋上でスナイパーライフルを構え、魔法陣で遠くまで視れる様なスコープを作り出し、敵を捕らえる


(解ってる・・・場違いで、意味の無いことだって)


これでもしかしたらここが焼け野原になるかもしれない


オデュークさんやリアさんを巻き添えに、皆死んじゃうかもしれない


だけど、それでも私は仲間が殺されたのを黙って受け止められるほど大人じゃないのっ!


一発ブチかまさないと気が済まない


次元が違うバトルを繰り広げているくらい、視れば解る


距離はどんどん遠くなっていく。恐らくは10km以上はあるだろう


それでも、まだ射程範囲内


今なら狙える。今なら撃てる


ーーーーーー静かに・・・心を落ち着かせる


ーーーーーー無心に、ただただ呼吸をする


後は引き金を引く動作だけ


的は捕らえている。動いてばかりだけど、どこか一瞬でも止まればいい


私の銃の弾速は0.1秒で100km


狙える、当たる。だから、自分に自身をもて


落ち着け、さっきまでの激昂を限界まで抑えろ


タイミング・・・・後は・・・タイミングだけ・・・・・


ーーーー・・・さあ、受け取りなさい


これが私の、憎しみの弾丸。


殺意だけで生み出された私の一生に最後の渾身の一撃


願わくばーーーーー


これで少なからずのダメージを受けることを


心の底から願うわーーーーーーっ!!!!





ーーーーーーーー刹那


ほんの動きを止めたその瞬間


「ァアああああああああああ!!!」


一瞬、ただ一瞬にして奴に左目が粉砕された


何せ防御を捨てて、攻撃に特化している俺達だ


確かに多少の魔法は利くようになっているだろう


だが・・・・俺じゃない


俺ではない誰か


いや、知っている。ピンポイントに狙い、一瞬の隙を突き、判断を迷わない人物を


ーーーーーメリヤ


射撃してきた場所であろう方角を見る


だが戦闘でどんどん離れていっているので最早目視では解らない


解らないが、メリヤの魔力は感じ取れる


「こ・・・の、・・・水を差すような真似したがって・・・・ッ!!」


普通なら視認出来ない距離にいるメリヤを確実に捕らえているその鋭い目つき


その顔は明らかに憤怒で歪めている


ーーーーー拙い


そう思ったのが少しだけ、ほんの刹那遅かった


知らず、既に放たれていた。先にメリヤが撃ったその弾丸と似て非なる緋色の弾丸


速さすらも真似て、因果応報と言わんばかりのその炎弾


その射線上には、メリヤの頭がーーーーー


「・・・・・え?」



メリヤは気づいた


既に、目前に奴が放った弾丸の存在に


その距離、ほんの数メートル


ーーーーーー当たる


その一瞬で確信する


ーーーーーー私は死ぬ


防ぎようがない。避けようがない


速過ぎる。目視で捕らえれたのがこの距離


確信し、覚悟する。死を、トートが今いるその場所に逝くことを


厭だ、やめて、逃げたい


それを許さない。それを認めない


無情に、ただ無情にその弾丸はこのままメリヤの頭を貫く


「ーーーーーーーーッ!!!」


目を瞑る。現実逃避する


夢だと暗示する。そんなことで現実が変わるわけがないのに


死にたくないから、逝きたくないから、この刹那に現実から逃げる


・・・だが、心の底ではトートがいるなら別にいいかなと妥協している自分も居るのは確かだ


だから・・・もう、このままーーーーーー




ーーーーーーーーーーーバァンッ!!!!





・・・・・・


・・・・1秒、2秒・・・5秒・・・・10秒


空気が、ある。息をしている。冷たい風が、私に当たる。


おかしい、既に私の脳を貫いているはずなのに


目蓋を開き、その眼で現実を認識する



「ーーーーー死ぬことなんて、許すわけねぇだろ」


「・・・・え」


どう、して・・・


「たくっ、あんな奴に喧嘩吹っ掛けるとか・・・やっぱお前いい度胸してるよ」


「ーーーー・・・・フォル、ナ」


その現実には、フォルナが身を挺して私を庇っていた


背を私に向けて、助けてくれたのだ


その姿は今までのフォルナじゃない


男らしく、勇ましく、そして何より雰囲気が全然違う


一瞬、誰かと思ったぐらいに


この短時間で、一体貴方に何があったの?


「いいから、お前は逃げろ。・・・トートの仇は、俺に任せとけよ」


「で、でも貴方その身体ーーーーー」


そう、左腕はもうそこにはない


あるのは赤く紅く染まった氷で再現されている左腕だ


それに、もう見るからに傷だらけだ


そんな状態で・・・・


「いいから!!お前が居ると足手まといなんだよっ!!」


・・・その言葉が、優しさから出た言葉だってことにすぐ気づいた


フォルナ、貴方は人を傷つけることを言えない人だから


すぐに、わかるんだよ・・・


だから、ごめんなさい


本当にごめんなさい


私に馬鹿な抗いのせいで無駄に傷つけてしまって、本当にごめんなさい


それでも、私のせいだけど、生きて欲しいーーーーーーー


今の貴方にとって、私は邪魔でしかないから


無責任で、無謀で、そして馬鹿な私を許してくれて・・・ありがとう







「・・・・行ったか」


背中を見せているので気配、というか魔力でしかわからないがこの場所から去ってくれたらしい


(恐らく、ばれていたわよ。その傷)


(いいよ。というか解っているだろ、あいつの探知能力伊達じゃねえし。解った上でこの場所から離れてくれたんだ。やっぱり強いよ、アイツ)


正面を向き合えなかった


向き合うことが出来なかった


それは単純に男の意地だ


見せるわけにはいかない。これがお前のせいで出来た傷だ、なんて情けないこと出来るわけがない


(・・・抉られたわね、深く)


(ああ・・・もう、立てねえよ・・・)


勢いよく座り込む


立ってはいられない。立てる事ができない


なんせ、腹部丸ごと抉り取られたんだからな


内臓が焼き焦がれている。胃が、腸が無いに等しいほどに焼かれた


化け物だからって、やっぱり人間の生態性は超えられなかったか・・・


氷で止血しても、なくなったものは戻ってこない


俺の双剣と氷の左腕で防いだが、意味がなかった


今の状態、上半身と下半身が繋がっているのが奇跡みたいなものだ


具体的なことを言えば背骨だけで繋がっているようなもの


・・・察するにあの炎弾。対象物に衝突してほんの数ミリ入ったところで小規模だが爆発する仕組みになっていたのだろう


いやはや、小規模でこれか。火力の差を実感する


さながら徹甲弾みたいなものか。実物みたことないから解らないけど


「ーーーー・・・・やっぱり、出しゃばったか」


気づけば目の前に華炎が残念な奴を見るような目で俺を見下す


「限界まで俺の行動と炎弾を遅らせたようだが、ムダだったな。・・・馬鹿だなァ、お前。あの隙に俺を殺せただろうに」


「・・・う、るせぇよ。見殺しになんか・・・出来るわけねえだろ・・・」


最早虫の息、瀕死であり死の淵に立っている状態


目が霞む、視界が朧げで、頭も正常に働くなってきた


「それがお前の善か。・・・いいか?今のお前の行動は自分の否定だ。仲間"如き"のために、お前は大切な家族を死なせることになったんだからなァ。・・・いいザマだ、偽善者。結局お前は中途半端だったんだよォ!」


だから俺に勝てなかった。そう言わんばかりの迫力


「・・・・・・・」


・・・偽善者で中途半端か


返す言葉もない。言い訳も出来ない


・・・・だがな、こうやって死を直然に迫ることだっていいことだと思うぜ?


なんせ、走馬灯が視れるんだからな


今までの仲間、感情、そして思い出


・・・・・・・まあ、ロクなことがなかったよ


家族を失ってから、それを取り戻すために戦ってきた


ただただがむしゃらに、ルキから教わってきたことを反復練習して


ようやく暴走していた華炎と互角に渡り合えていた


お前を救いたかった、そんなものに囚われたお前を救いたかった。死なせたかった


ただ、それだけだったのにな。・・・余計なことまで考える様になったからここまで追い詰められたのか


・・・・・畜生。後悔しかねぇよ。情けない。こんな姿、華蓮に見せてないだけマシか


「楽しかったぜ、朔夜。お前との戦争、心が躍ったよ。・・・最後は残念だったけどな」





・・・・いや、待てよ。今の回想




振りかざすその右腕は俺の頭目掛けて突き放たれる




家族を失ってから、それを"取り戻す"ために戦ってきた?


俺の渇望イノリは大切な家族を守りたいじゃなかったのか?


それにより齎させる現象は凍って欲しい、止まって欲しい、遅れて欲しい


・・・・違う。勘違いしていたんだ


俺は今の家族を護る為に戦ってきた


だが、それは"今"の願いだ


昔は・・・そう、6年前は違う


忘れていた。目的を、あの時の感情を


違う、今に集中しすぎたんだ。今を大切にしてきたんだ


人間だから、なくしたものは帰ってこないと常識的に理解していた


だがどうだ、俺は今その常識の中で生きているのか?


答えは否だ


俺はもう化け物だ。この世の理から外れた存在だ


ならば、俺の原初の渇望イノリを抱いてもいいんじゃないか?


取り戻したい


帰ってきて欲しい


後悔なんかしたくない


不条理で叶わない矛盾していることなんてわかっている


でも、それでいいんだ。何故なら本来渇望イノリとは絶対に叶うことがないからこそ抱くもの


不条理を憎み、矛盾を否定したいがために抱くもの


今一度問う。自分に問う


朔夜。お前の本当に叶えたかった渇望イノリとはなんだ?





落胆した目で、しかし手加減せず俺を灰も残さず消し去るその拳は




その刹那ーーーーーーー俺には届かなかった





「ーーーーーーーーーーーんな、ことが・・・・」


信じられない光景を目の当たりにする


油断しきっていたわけじゃない


相手は朔夜だ。最後の最後で何かしてくるんじゃないかと身構えていた


それを、その認識をコイツは一瞬にして凌駕した


・・・・・なくなったはずだ


消し去ったはずだ


なのに、どういうことだよ


なんで失ったはずの左腕が何事もなかったかのように再生されているーーーーッ!!






俺の渇望イノリはーーーーーー





"失った過去を取り戻したい"





そうだ。お前の考えは当たってるよ。華炎


消されたさ、失ったさ。確かに俺の左腕は無くなった


だがな、俺は思い出した。俺の本当の渇望イノリ


過去を取り戻したい


それによって齎される現象は、"過去改変"


だが、それは不完全ゆえに恐らくは最大で1日前が限度だ


でもお前を倒すためならそれで十分だった


消されたはずの左腕を消されなかったことにした


だがそれだけではバタフライ効果により、今の現状も変わり、不意をつけなくなる


だから、消されたことにしたんだ


消されたと思わせて、ずっとコートに中に隠していた


背中にずっと隠していた


あたかも氷の腕を作ってに消し去ったように見せてな


そうすれば、今の現状は変わらない


そうしなければ、お前を斃す活路を見出せなかった




その刹那ーーーーーーーーーーー


再生した・・・いや、元々在った左腕でーーーーー


俺は、華炎に一撃を入れるーーーーーー


不意にして脅威、最大にして渾身、全力にして絶対の一撃ーーーーーー


華炎を、家族を殺す一撃をーーーーーー





「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


華炎、お前がなんていったのか解らなかった


だけどお前が言いたいことはわかっている


お前は既に死んでいる


故に俺を憎み、俺を妬むだろう


だけど、少しだけ、ほんの少しだけ今は眠っていてくれ


俺はお前を殺したことを一生忘れないから


今は、眠っていてくれ











「・・・・殺したんだね」


屋上で呆けている俺に、華蓮が言葉をかける


どうやら気を取り戻し、回復して俺の魔力を探知して来たらしい


「傷は大丈夫か?」


「ええ、気を失っていただけだから。・・・それより、貴方の傷の方が重症でしょ」


「まあ、な。この腹、治すのにかなり時間がかかりそうだ」


「そうじゃないわ。・・・やっぱり、厭ったんでしょ?兄さんを殺すの」


「・・・・・・」


厭に、決まってんだろ


殺したくなかったに、決まってんだろ


だけど、それがアイツのためなんだ


これ以上、アイツを生き地獄の中に居させるくらいなら


・・・余計なことだったのかもしれない


だけど、そうじゃないと俺が気がすまなかった


そうだ、これはただの自己満足だ


結局、自分の思い通りにしないと納得いかないのが人間なのだから




ーーーーーーーー今更後悔?


いや、後悔はしていない


ーーーーーーーーでも助けたかったのでしょ?


出来ることなら、生かしておきたかった。殺したくなかった


だが、アイツは既にディミウルーゴと同化し、融合していた


死こそ救済とはよく言ったものだな


ーーーーーーーー諦めるの?


諦めるんじゃない。認めるんだ


現実を、現状を




『それが厭だったから、貴方は取り戻したという矛盾した渇望を抱いたんじゃないの?』


「ーーーーーーーッ!?」


気づけば、いつものように目の前にルキが顕現していた


『貴方、最後の最後まで私の力を使わなかったわね』


「使うわけ、ねえだろ。お前が死ぬんだから」


『そうね、でも使う未来も想定していたはずよ』


「・・・・・・」


「今がその時じゃないの?」


「・・・なに?」


今更お前の力を使ったところでどうする


『・・・私を使いなさい。そうすれば貴方は最上階の扉を開くことが出来る』


・・・扉?何のだ?


『気づいてるくせに。神への扉よ。一歩手前に居る貴方なら、今の私の総てを使えばその渇望イノリを叶えれるくらいの力は手に入るわ』


「・・・・!だが、それだとお前がーーーー」


『う~ん、実を言うと私はそんなに長く生きれるような存在じゃないのよ。元々新聖生命体は人間を進化させるために存在していたから。・・・そして私を使えるのは貴方だけ。だから、この命使って欲しいの。ほら、そうすれば私の存在意義が果たされるし貴方も貴方の渇望イノリも叶うし、一石二鳥じゃない?』


その言葉が嘘じゃないことはわかっている


ずっと一緒にいたから、解ってしまう


真実を告げているのだと


「・・・お前はそれで、いいのか?」


『勿論だよ。だって、大好きな貴方に使ってもらえるんですもの。・・・こんなに嬉しいことはないよ』


「ーーーーーーーッ」


最高に、最悪な告白だよ


でも、・・・ああ解っているよ


だから逃げない。祈りは叶えてこその祈りだ


俺は叶えたい。取り戻したい


例え、コイツを失っても


例え、俺がこのまま化け物のままだとしても


俺は叶えたい


ああそうだ、この選択は必ずしも正しいとはいえない


何せ一人ならず二人も俺は家族を殺すのだから


それでも・・・・・それでも俺は・・・・


俺は、成し遂げたいーーーッ!!


『・・・決心、したわね』


「・・・・・・ああ、お前の渇望イノリ。確かに聞き届けたよ。折角だ、他になにか俺に出来ることはないか?といっても今の状態じゃ高が知れてるけどな」


『そうね・・・・なら、最後に私と歌ってくれないかしら?』


歌・・・か


さながら俺達へのレクイエムか


「歌ぐらい、お安い御用だ」


それなら歌ってもいいだろう


最後ぐらい、こいつの言うとおりにしたい


「ど、どうしたの?朔夜?華炎を殺してショックなのはわかるけど独り言までするなんて・・・」


ルキの姿が認識できないからなにやら可哀相な目で見られているんだが


まあいい、コイツにも言っておきたいことがあった


「華蓮」


言いながら足に力を入れ、立ち上がる


その動作を心配そうに華蓮が見て、フラフラとしていたため支えようとしてきたが、俺はそれを手振りで拒否した


「華蓮。お前に、妹のお前に言っておきたいことがある」


「な、なによ改まって」


不思議な存在を見るかのような目で俺を見る


まあ、仕方ないんだけどな


実際俺は不思議な存在だよ


出鱈目で、不山戯ていてる存在だ


だからこそ、そんな存在だからこそ出来ることがある


それをする前に、お前に言っておきたかった


「新しい世界じゃ、ちゃんと兄貴たちを大切にしろよ?」


「ーーーーー・・・え、なに言って」


そうだ、その反応が正しい


俺が今からすることは間違っているから


だけど、自分の思い通りにならないと納得しないのが人間なんだから


仕方、ないよな




『さぁ、詠おう。私と貴方のーーーーー』


「祷りに捧げる歓喜の鎮魂歌をーーーー」





「喜びよ、神々から生まれた麗しき天上の乙女よ。

 Freude, schöner Götterfunken,Tochter aus Elysium」


「俺は氷のように酔いしれ、永遠の君の存在を受け入れる

 Wir betreten feuertrunken.Himmlische, dein Heiligtum!」



『私が貴方の渇望を再び結び合わせる。喩え時間が強く切り離しても

 Deine Zauber binden wieder,   Was die Mode streng geteilt』


『時間が切り離した世界を、貴方の強き願いが留まるその場所まで

 Was der Mode Schwert geteilt Wo dein sanfter Flügel weilt.』



詠い、歌い、謳いあげる


歓喜で、狂乱で、刹那に願う俺達の祝詞を



「総ての存在は、神の息吹から歓喜を飲み

 Freude trinken alle Wesen An den Brüsten der Natur;」


『総ての善人も総ての悪人も悲痛の路を辿る

 Alle Guten, alle Bösen Folgen ihrer Rosenspur.』



さあ、ここに神の出来損ないが生まれる


神の如く力を振るい、人間の如く感情を持つ存在


故に男の渇望イノリは叶う


その渇望の具現化のために、その男が手にする力は、"自らの手で過去改変すること"


つまり、次元と時空の自由移動。



「自然による壮麗な摂理により、人間が喜ばしく地上を駆け巡るように

 Froh, wie seine Sonnen fliegenDurch des Himmels prächt'gen Plan,」


『人類よ、己の道理を進め。王者のように喜ばしく勝利を目指せ

 Laufet, Brüder, eure Bahn,Freudig, wie ein Held zum Siegen.』



ただそれだけために、この世界を贄として、家族二人を踏み台に、神への扉を抉じ開ける


殺した罪から逃れることなく、むしろ背負いながら生きていくことを誓う


なくしてはならないから、失ってはならないから、無かった事には出来ないから


お前達が存在していたことを、俺は永遠に胸裏に刻むことを誓う



「『人類が、俺の祈りを妬もうと。世界が、新世界を拒もうと

 Ihr stürzt nieder, Millionen Ahnest du den Schöpfer, Wel』」


「『俺達は永遠の彼方まで求め続ける。星々の上に、必ず神は存在するのだから

 Such' ihn über'm Sternenzelt Über Sternen muß er wohnenーーーーーー』」



さあ、過去へ戻ろう。ルキの命を引き換えに、俺の総てをやり直そう


もう二度と間違いがないように。もう二度とイタズラがないように


俺自身が、神とやらになってやるーーーーーーッ!!



『狂喜、それこそがーーー

 An die Freudeーーーーー』


「俺達の永遠の光

 Lux aeterna」











日本、某所の神社


休日はいつも近所の神社で仲良く3人の子供が遊んでいる


その光景は微笑ましく、そして自然で普遍だ


一人、見るからに活発な子が神社の奥へ遊び半分で行ってしまう


「ーーーーーこらこら、そっちは駄目だよ。木が古びているからいつ倒れるか可笑しくないんだ」


神主、であろう神社の人がその子供の動きを言葉で静止する


「そこの立ち入り禁止のマークが見えなかったのかい?」


「ご、ごめんなさい・・・」


「うん、わかってくれればいいんだ。ほら、向こうなら安全だから二人を連れて遊んできなさい」


「わかった!!」


そのまま神主の言うことを聞いて、すぐ傍で遊んでいた子供二人を連れて去っていく


指し当たって指定した先にある公園だろう


「・・・全く、6,7年前のことだと思っていたら全然違ったぜ。記憶が曖昧なのか、それともーーーーー」


体感から10年以上前になる。ちっさい子供の時のその異変が起こったとは思わなかった


道理で6年前に行っても誰も居なかったわけだ


じゃあ空白の数年間。俺達は何処で何していたんだろう


恐らくは時空は弾み、または時空の狭間で彷徨っていたんじゃないかと思う


・・・今更確認できないし確かめようのないことだけど


ディミウルーゴ


それは既に消してある


ルキと一緒で小さな妖精みたいなのを想像していたが、全然違った


見るからに邪悪で、おぞましいもの


こんなものが誰の手にも渡らなくて本当によかった


「さて、これからどうしようか」


指し当たってルキを助けに行くか


この時代じゃまだ眠っていると思うし


神そのものになってしまったから今後暇でしょうがない


永遠の命。考えるだけでなんて退屈なんだろうな


まあ、折角流浪の神になったんだ。色々な世界を渡って視ていこう


そのぐらいしか、やることないからな




俺の渇望は成し遂げた


俺の理想は具現化し、今この世界に存在している


これでいい、これでよかったんだ


・・・まあ、確かに俺は報われてないのかもしれない


結局一人だ。むしろ家族の命を奪い取り、家族を置いてきてしまった


だけど、それでいい


そうじゃないといけない


そういう未来が在ったからこそ、今の偽神《俺》が存在し、今の平和がある


そして今、この瞬間あいつらは生きている。


朔夜、華炎、華蓮。この3人が仲良く、自然なままの姿で生きていてくれればそれでよかった


俺の渇望イノリは概ね達成した


さて、次は罪滅ぼしと行こうか


まずはルキを助けて、不可解禁止領域を滅ぼそう


そうすればあいつらが負の目的に囚われず、生きていける


・・・・自己犠牲だって?いや、自己満足だよ


折角神になったんだ。好き勝手やらせてもらうさ


なに、我が儘は言わない。


せめて、あいつらが幸せに人生を歩めることが出来るぐらいには干渉するだけだ


その結果がどうなろうと、それこそが自然であるべきだと俺は思うから



永遠の命。有意義に使っていかないとな


ネタばらし回は次で

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