第十四章 凄いぜ、天魔滅殺黒龍灰燼紅蓮撃!!
「では、依頼の前金をお渡しするので、カードを出してください」
鋼はキルリスの指示に従って、カードを渡す。
キルリスは手早く操作をすると、カードを戻してくる。
「今のは?」
「知らないんですか? 霊子をカードに入れただけです」
「れ、霊子?」
「そこからですか? 簡単に言えば、魔力の塊です。
何にでも使えてどこに行っても需要が見込めるので、全世界的に貨幣の代わりになっています」
「な、なるほど……」
ファンタジー世界における常識という奴だった。
さらに詳しく聞いてみると、その霊子はカードにも宿らせることができるため、電子マネーならぬ霊子マネーとして、カード一枚で買い物ができるらしい。
「冒険者カードは身分証明や能力の確認、それに霊子のやり取りにも使います。
基本的に登録者の許可がなければ使えませんし、紛失しても念じれば手元に召喚されますが、抜け道がない訳ではないので注意してください」
「わ、分かりました」
キルリスの説明を聞きながら、鋼はあらためてカルチャーショックを感じていた。
(文化レベルは現代日本の方が上だと思ってたけど、あながちそうでもないかも)
どうも、この世界では霊子を使って現代におけるライフライン、電気・ガス・水道のようなもの完備させているようだ。
この分では魔法で携帯電話みたいなものくらいは作ってそうだし、意外と快適な世界と言えるのかもしれない。
(万能すぎるよな、魔法……)
なんて考えながら、キルリスから霊子がチャージされた冒険者カードを受け取る。
依頼の前金は200マナ。マナは霊子の単位で、宿屋で食事つきで一泊するのが50マナくらいらしいので、それなりの金額だ。
ついでにその宿屋の場所を聞いて、泊まる上での注意点なんかも聞いて、ギルドを出ることにする。
「では明日の午前九時半にこちらに来てください。
くれぐれも、足元には注意して、絶対に転ばないでくださいね!」
最後のあいさつが転ぶなというのはどうなのかと思ったが、実際文字通り死活問題ではあるので、軽くうなずいて外に出た。
空は今度こそ、夕闇に染まっていた。
「結構時間、経ってたんだな。まあ、色々あった気がするもんなぁ」
この世界にやってきてから、まだ半日も経っていないなんて信じられない。
いや、それを言えば、ほんの数日前までは鋼は平凡な高校生だったのだ。
それが、この剣と魔法の不思議な世界で一人で生きていかなければならない。
そこまで考えて、首を振った。
考えてみれば、鋼は一人ではなかった。
「シロニャ、いるか?」
思いついて、今まで応答のなかった女神さまに一応声をかけてみる。
【なんじゃ? 今、ちょっと立て込んでるんじゃ】
「ずっと熱中してたみたいだもんな。何してたんだ?」
【今、ちょっと攻略本片手にレアアイテム集めをしとったんじゃ。
敵ユニットが最強クラスのレア装備を持っておってな。
盗める確率は0%と表示されるんじゃが、このゲームでは小数点以下を切り捨てとるから、実際には小数点以下の確率で盗めるそうなんじゃ】
「なんかうさんくさいな。それ、本当に盗めるのか?」
【大丈夫! ファ〇通の攻略本じゃぞ!?】
「大丈夫の基準が分からない!」
【まあ、ゲームはとりあえずよいのじゃ。……うむ。
か、神様たるもの、と、とと、友と語らう時間も大切にせねばい、いかんからの】
「そんなにどもるほどの台詞か、今の」
【ふん! ぼっち歴三年のワシを甘く見るでないわ!】
「さすがに『友達いない歴=年齢』の奴は僕も初めてだよ!」
【ふん! ようやく分かったようじゃな。よし、ワシを崇め奉ることを許可するのじゃ!】
「なんか信仰するとご利益で友達が減っていきそうで嫌だな」
【それはご利益じゃなくて呪いじゃよ!!
……じゃが、そのアイデアもなかなかじゃな】
「やる気満々かよ!」
【冗談じゃよ。そこまで言うならワシが役に立つところを見せてやるのじゃ。
何かやってほしいことや聞いておきたいことはないかの?】
「んー。聞きたいことか。あ、そういえば、受付の人が僕のアビリティとタレントが見れないって言ってたけど、心当たりは?」
【うむ。それは『技能完全隠蔽』の効果じゃろうな】
鋼としてはダメ元で聞いた部分もあったのだが、シロニャはあっさりと結論を出した。
「ぎのうかんぜんいんぺい?」
【うむ。そうじゃ】
「効果は?」
【アビリティおよびタレントを隠す能力じゃな】
「つまり、専用の魔法とか特技を使わないと見れなくなるって感じ?」
しかし、それに対してふふんと勝ち誇る気配。
【『完全』とあるじゃろ? だからどんな高レベルの鑑定でも、どんな高レベルアビリティでも見ることはできん】
「へぇ」
【それどころか、強い技能を感知する技能がある人間も気付かないし、特定の技能に反応する技能を持っていても反応しない】
「すごいな」
【ふふん。それだけではないわ! 『完全』と言うたであろ? それは誰にとっても例外ではない】
「つまり?」
【そのタレントを持っている本人にも自分の技能が分からなくなるのじゃ!】
「ドあほぉおおおおおおおおおおおお!!」
【ま、また! また耳がキーンとなったのじゃ。おぬし、おぬしは鬼じゃぁ……】
「お前なんか神さまだろ! やーいやーいお前のかーちゃん創世神!」
【ううぅ。なんじゃろう。別にけなされてる訳じゃないというかむしろほめられておるのにバカにされてる気分になるぅ】
「あははは! ざまーみろー!」
三歳児と張り合って、大いに精神年齢を下げる鋼。
【ふん! そんなことを言うなら、アレじゃぞ! 耳にふぅーって息を吹きかける刑じゃ!
しかもオラクルだからおぬしに逃げ場はないのじゃ!】
「地味に悪質だな!」
鋼は戦々恐々とするが、そんなことで手心を加えるシロニャではなかった。
【ふふん! 今さらおののいても遅いのじゃ! ワシの恐ろしさをその耳に刻んでやるのじゃぁ!】
むしろ勝ち誇ったように勝利宣言をすると、
【ふ、ふーっ! ふぅぅぅぅ!】
全力で耳に息吹きかけ攻撃を始める。
しかし、
「いや、何ともないけど」
鋼は特に何も感じなかった。
【しまった! アレじゃな! おぬし『ブレス無効』を持っておるな!】
ブレスというのはアレだろうか。竜とかが吐いてくる『しゃくねつ』とか『かがやくといき』とかのことだろうか。
しかしどうやらゴッドブレス(神様のふーふー攻撃)も防ぐ効果があるらしい。
なんて無駄なタレントの使い方。これがまさに才能の無駄遣いか、などと、鋼は自らの技能に感謝していいやら呆れていいやら、複雑な心境になった。
「やっぱり、僕の中にはこういう無駄タレントがたくさん眠ってるんだよな」
【まあ、そうじゃのう。少なくとも三百万ポイント分は眠っとるはずじゃ】
三百万ポイント分のタレント、なんていうのも鋼には想像できない。
ただ、それよりもものすごい筋力とかもっと分かりやすいチート能力でも欲しかった、と思うばかりである。
【わがままな奴じゃのう。
目標にした相手が夜中に爪を切ると必ず深爪をしてしまうという『深爪の呪い』とか、左手の親指で相手の頭頂部を触ると十分後に腹を下すという『神の左手』じゃとか、色々と人の破壊欲を満足させる能力もあるというに】
「…………」
それで破壊欲が満たされる奴なんていないだろと思いつつ、絡むと面倒くさそうなので無言を貫いた。
無心で歩き続けるが、なかなか宿屋は見えてこない。
「それにしても宿遠いなぁ」
【そりゃおぬしの足が遅いせいじゃろ?】
「そうかな。……っと、ちょっと待った」
【なんじゃ?】
「…蚊」
虫くらいは元の世界と同じのがいるのか、と腕に止まった蚊を(筋力0なりの)全力ではたくと、
「うわぁ!?」
叩いた蚊から小さな白い何かが出て空に昇って行き、同時に、
『ハガネはレベルが上がった! なーんてね』
冒険者カードが、いきなりけったいな音を立てた。
「い、今のは何だ?」
動揺する鋼に対して、シロニャは平然としていた。
【白いものが天に昇ってったんじゃろ?
じゃったら蚊を倒したのじゃ】
「今の白いのはなんだったんだ?」
【そりゃ、アレじゃよ。魂じゃよ】
「ええ? 魂?」
【この世界では、死んだ動物や魔物の体は霊子やアイテムに変換され、魂は天国に旅立つんじゃ】
「なんだその偽善的お手軽設定!」
【じゃってここ、ゲーム的世界じゃから。心配しなくても人間を殺した時は死体が残るから気にしなくてもいいのじゃ】
「まあ、それはそれで嫌だけど……。しかし魂に天国かぁ」
現代の科学万能主義に染まった鋼としてはなかなか受け入れられない話だった。
【まあ、天国という呼び名が嫌なら、『喜びの野』と言う奴もおるし、もっとゲーム的に言うこともできるのじゃ】
「もっとゲーム的?」
【うむ。『はじまりの森』じゃ!】
「……まあ、別に天国でいいけどさ」
鋼は折れた。
「で、それはそうとこっちだけど……」
現実逃避気味に冒険者カードを取り出すと、
「うわ。やっぱりレベル上がってる」
LV2 HP31 MP11
筋力0 知力0 魔力0
敏捷0 頑強0 抵抗0
しかも、HPMPに関しては大躍進。だが、筋力などはまだ0のままだ。
【レベルによって上がるのは、基本的にHPとMPだけなんじゃ。
他の能力値は、それぞれに対応した行動をすると上がるのじゃ】
先回りして、シロニャが説明してくれた。
「そうか。これで最弱じゃなくなったかと思ったんだけど」
【ちなみにHPはどこまで上がったのじゃ?】
「31」
【……そりゃ、チートじゃのう。HPの上がり幅が大きくなるタレントを持ってるようじゃぞ?
少なくともこれで、転んで即死、状態からは脱出したと考えていいじゃろ】
「そっか」
鋼はふぃー、と息を吐き出した。常にサドンデス状態は心臓に悪かった。
「というか、蚊を倒しただけでレベルアップとかするんだな」
【まあ所詮レベル1じゃしな】
「そういや、レベルが上がった時カードから変な音が出たけど……」
【『LVUP効果音変更』のタレント効果、かのう?】
「やっぱりまた無駄タレントの効果か……」
【無駄とはなんじゃ無駄とは! 『LVUP効果音変更』のレベルアップ音声は、全十万三千種もあるんじゃぞ!】
「それが無駄だってんだよ!」
怒鳴ってはみるが、無駄機能としか思えないような『黄金聖闘士化』などに救われた経験もあるので、鋼としてはそう強くも言えない。
(そもそも、一番使ってるオラクルだって普通なら無駄機能っぽいし……)
と考えて、鋼はふと気付いた。
「あれ? そういえば、オラクルはタレントとかアビリティとかじゃなくてスキルなんだよな?
それもこのカードで見れるのか?」
【何を言っとるんじゃ? スキルは技じゃからな。カードも何もなくとも、自由に使えるし見られるぞ?】
「え? ほんとうに? どうやって?」
【アイテムボックスを使った時と同じじゃ。今回は何にもさわらずに、ただ技を使いたいと念じればよい。
さすればスキルウィンドウが開くはずじゃ】
「え? そんな簡単に?」
【そりゃそうじゃろう。じゃって、カードがなかったら技が使えないなんてことになれば、誰もが何かしらのギルドに入らなくちゃいけなくなるじゃろ?】
一理あるようなないような……。
鋼は半信半疑くらいの気持ちで、脳内ウィンドウを開ける。アイテムボックスの時の経験から、今度はスムーズにいった。
「う、わっ!」
スキルウィンドウを開けた途端、大量のスキルが表示されて、驚いた。
だが、よく見てみると、その中で使えそうな技はわずかに二つだけ。他は消費するHPやMPが多すぎてしばらく使えそうにない。
一番消費量が多かったエターナルフォースなんちゃらとかいう技に至っては、MP消費が99999だった。一生使うことはなさそうだ。
使えそうな物の一つは、HP3消費の『時間停止』。そして、HP31消費の『天魔滅殺黒龍灰燼紅蓮撃』だ。
どちらも強そうな名前の割に、消費が少ない。『時間停止』なら問題なく今でも使えるし、『天魔滅殺黒龍灰燼紅蓮撃』にしても、今の鋼の現在HPはちょうど31なので、あと少しでもHPが上がれば使えるようになるだろう。
「とりあえず、『時間停止』なんて凄そうな大技が消費3なんだが、知ってるか?」
【あー。それな。うむ。もちろん知っておるぞ。
二十秒間、術者の半径2メートルの空間の時間を停止させるのじゃ】
「すごい技だな。これが何で消費3なんだ?」
聞かれると、シロニャはバツが悪そうに答えた。
【あー。まず、それを使うと周りが見えなくなるのじゃ?】
「は?」
【何しろ半径2メートルの光が止まっちゃうじゃろ? じゃから、周りがどうなってるのか分からなくなるのじゃ】
「な、なるほど……」
【ついでに空気も止まるので、呼吸もできなくなる】
「それ死ぬだろ!」
【あとこの辺りはよく分からんのじゃが、分子振動も止まっとるので、たぶん周りが絶対零度になるのでは、と言われてるのじゃ】
「さわったらアウトじゃないか!」
【じゃのに地球で使うと時間停止した場所は地球の自転から全力で置き去りにされるので、慣性のついた術者の体は全力で時間停止した場所に押し付けられる】
「死亡確定だろそれ!」
【地球じゃなくてよかったのう?】
「絶対使わんわこんな地雷スキル!」
消費HP3の謎はあっさり解けた。
「じゃあもう一個の、ええと『天魔滅殺黒龍灰燼紅蓮撃』は分かるか?」
こっちもどうせ無駄スキルなんだろうな、と半ばあきらめながら、鋼は尋ねた。
【んぅ? あー。『てんまめっさつ、こくかいじん、げき?』じゃろ。もちろん覚えておるのじゃ】
「『天魔滅殺黒龍灰燼紅蓮撃』な」
【わ、ワシもそう言ったのじゃ!】
「うん。もうそういうことでいいから、さっさと効果を教えてほしいんだけど」
【ぬぅぅ。おぬし、最近ワシへの敬意がどんどんなくなってきてはおらんか?
しかし、天魔……何とかは、ワシが選んだとっておきの技じゃぞ!
この効果を聞けば、おぬしもワシを見直すはずじゃ!】
「え? これそんなに強いのか?」
【超強力な技じゃぞ! 何しろ、一億とんで二千発の攻撃を間断なく相手に食らわせる連続攻撃じゃからな!】
「攻撃回数尋常じゃなく多いな!」
【しかも、一撃一撃の威力が通常の三倍!】
「おおぉ! でも、そんな連続攻撃だったら途中で敵に逃げられたりしたら悲しいことにならないか?」
【一発目が当たったら確実に相手はストップ、必ず残りの全攻撃が入るのじゃ!】
「本当に使えるじゃないか、それ!」
【しかも、技の最初にHPを消費するだけで、一億発以上攻撃しても疲労感なし!】
「おおおお!」
【それだけじゃないのじゃ! 最後の一撃がまた強烈なんじゃ!】
「へぇ。通常の十倍ダメージとか?」
【いや、追加効果で相手は必ず死ぬ】
「それまでの一億発全く意味ないな!」
技の存在意義を疑うような特殊効果である。
すごく使えそうだけど、やっぱり残念スキルだった。
【と、まあ。とにかく強力な攻撃技じゃが、唯一の難点はHP消費かのう】
「あれ? でも、HP消費31になってるけど? これならちょっとレベルが上がれば……」
【いや、レベルはあまり関係ないのじゃ。そのスキルの消費HP量は最大HP量との割合で決まるからの】
「割合?」
【うむ。レベルに限らず最大HPの100%消費で発動するのじゃ】
「…………………ちなみに、このゲームってHP使い果たしたら?」
【んー。もち、死ぬ】
「お前が死ねぇえええええええええ!!!」
ぎゃぁ、とかいう悲鳴と同時に、何かがぶっ倒れる気配。
【な、なんじゃ。なんなのじゃ? ワシは親切に質問に答えただけじゃなのに、なんで怒鳴られとるんじゃ?】
「自分の胸に聞いてみろ!」
と怒鳴って、オラクル切断。
とはいえどちらかが望めば、どうせまたすぐつながるのだが。
「ま、ここまで言っておけばへそを曲げてしばらく連絡してこようとは思わないだろ。
でもあいつ、一、二時間もすれば全部忘れてそうだよなぁ……」
それを美徳と取るか悪徳と取るかは、微妙なところである。
その鋼の予感は、無事に宿屋に着いて眠ろうとしたところで現実になった。
ちなみに宿屋への宿泊自体は問題なく進み、用心のため、なんとなく偽名でチェックイン。
その後金額を確認して宿屋の水晶版みたいなものにマナを振り込んだらすぐに終わった。
で、宿屋の食堂でご飯を食べて(何気に転生後初の食事だった。結構おいしかった)、部屋に戻ってさあ寝よう、というところで、シロニャが声をかけてきたのだ。
【き、緊急事態なのじゃぁあああ!】
「な、どうしたんだよ!」
のんびり寝ようとしている所に急にオラクルで大声を出されて、鋼は飛び上がった。
【最後の石版のかけらが見つからないのじゃぁ。ワシは、ワシはどうしたら……】
「寝ろ!」
【待つのじゃー。待つんじゃよー。本当に見つからないのじゃー】
「ネット見ろ!」
【見たんじゃ、見たんじゃけど、使ってたサイトに行ったら、『せるべる のと ほうんど』って言われて……。
もしかして、ワシのパソコン壊れちゃったんじゃろか?】
「せるべ……あー。server not foundか。壊れてないから。ただ攻略ページが終わっちゃっただけだから。
もう一回グー〇ル先生かヤ〇ー先輩に頼んで、生きてる攻略ページを見つければいいんだよ」
【そうすれば最後の石版、完成するかの?】
「するする」
【そうか! そうかそうか! すまんの、本当に不甲斐ない神様ですまんの。じゃけどワシ、三歳児じゃけぇ】
「分かった。分かったから。とにかく寝かせ……」
【おぬしは本当に頼りになるのう! うむ! おぬしはやはりワシの最高の友じゃな!】
それを聞いた瞬間、鋼は何だか嫌な予感を覚えた。
ほぼ同時に、頭の中で『トゥットゥルー!』という感じのファンファーレが鳴り響く。
しろにゃ の なかよしど が 25 あがった。
しろにゃ との かんけい が ひよくれんりのとも になった!
はがね は おらくる(てんぷふぁいるつき) を おぼえた!
しろにゃ の さーびすしょっと が おがめるように なった!!!!
「いらんわっ!」
鋼はまだ何かを言っているシロニャを無視して布団をかぶった。
その夜。今度は【ボスがたおせないのじゃー】と泣きつかれた鋼が寝不足になったのは言うまでもない。