第5話 魔法と新しい新入者
身体を動かしたせいか、眠りが深かったような気がする
早速ダンジョンのポイントを確認する
所持ポイント 95
「あれ?」
昨日獲得分と残りのポイントを使ってライカンを創ったが、それにしてもポイントが少ない
「ダンジョンにいるモンスターには怪我などにより変動しますが、維持費がかかります」
先に言えよ…
まあいい、今日やることは決めてたからな
50pt使い、「鉄の槍」を生成する
「大盤振る舞いですね」
その足で昨日潜ったダンジョンに潜入する
「ザスッ‼」
さすが鉄の槍、刺し具合が全然違うな
ゴブリンが消滅したのを確認すると
「タタタタッタッタッタ~♬」
ドラ〇エのレベルアップ音が脳内に鳴り響く
「正直、予想出来てたな…」
逆に気分が盛り下がった気がするが、気を取り直してステータスを確認する
ステータスポイント +6 スキルポイント+6
魔王と勇者のLv.が2になってるから、1レベル毎にそれぞれ3p貰えるって事か
画面をみながら、それぞれポイントを割り振っていく
【勇者・魔王共通ステータス】
LV.2
身体能力 F
魔力 G→F
物理耐久 F
魔法耐性 G
【魔王用ステータス】
造命 G→F
錬成 F
【獲得スキル】
定型創造・錬成
索敵 Lv.1 スキルポイント消費 3P
火魔法Lv.1 スキルポイント消費 2P
鑑定LV.1 スキルポイント消費 1P
やはり、損得抜きに魔法を使ってみたかった。
そして敵の位置が分からないのは怖すぎるし、索敵は必須だな
スキルも獲得したことだし…
ここで鉄の槍とのツーショットを撮ろう
アラサーには自撮りが難し過ぎるな。初めてのプリクラを思い出す。
ダンジョン以外では恐らく出来ないであろう、鉄の槍とアラサー素人童貞の自撮り
こんな世界にならなかったらこんな事しなくても済んだのに…
さて火魔法を使うか。索敵を発動しスライムが1匹の場所へ移動、発動してみる
…が発動が遅い。3秒程かかり、手のひらにバレーボール程の火球が出来る
目の前のスライム目掛けて念じると飛んでいき燃え上がった
「威力はあっても槍や剣の方が早いな…」
Lvが上がり、練習次第で速度や、種類、自由度が上がるらしい
何事も練習が必要って事か。そこはなろう系世界の癖に優しくないな
索敵にも思ったより魔力を使うみたいだし、練習は自宅でだな
ダンジョンの浅めの箇所でゴブリン、バット、スライムを中心に倒していく。
ライカンは今の俺の手に余るし、スルーで
途中でスケルトンを見つけたが、動きは遅いものの、成人男子と変わらないサイズに
槍を持たれると正直ソロでは不安が残るな
初回よりは多く倒したが、Lv.3には届かなかったな
まあ、まだ3日目だし無理することは無いかな
ダンジョンに帰ると、早速鉄の槍との2ショットをSNSに投稿する
『朝霞市の○○ダンジョンで「鉄の槍」手に入れました‼やっぱり銅の武器とは全然違いますね笑』
「余りいい絵面じゃありませんね」
「分かってるよ‼でも顔入りじゃないと、拾い画だと思われるからな。それに強い武器持ってる奴はメンバーはメンバーにしたいだろ?」
「まあ確かに。ちなみにパーティメンバーには上限はありませんが、経験値とGは人数に応じて分配され るので人選は計画的に」
まあ、人数は後で考えればいいし、SNSを使っているのは他にも理由があるしな
今日はこんなところかな―
《警告:不正侵入を検知しました。脅威度:D》
脅威度D ⁉⁉⁉
こんな序盤で脅威度D⁉
どんな奴らだよ!
画面には190cm近くある2人組を含めた5人が映し出されていた
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