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第25話 決着

「かっ…なっ…???」


毒耐性を持っていようと、やはり喉に刺さると毒の巡りが違うのかみるみる血の気が引いていく

ポルタ―ガイストは槍を飛ばすだけじゃない



正確には「半径5m以内の物体を動かせる」だ

離れた物を動かすのは難しいが、モンスターに守られるのを前提にして動かないヤツなら何とか当てる事が出来た



ポーション飲めるかどうかは分からないが、その暇は与えない

インプ達の魔法を1点に集中させ、投げやりを投げ込む



火、風、氷に矢と槍の雨が降り注ぐ

周りのオーク達を消し飛ばしながら、2回目の総攻撃が終わった直後ある表示が出てくる



『魔王:キクイリの死亡が確認されました

 キクイリの権限が全てあなたへと移行されます』


この表示が出ると共に、敵のオークと大仏の動きが停止した

見ると大仏はぬかるみを出ようとしているところだった


「こっちは大丈夫です!」


女性陣が駆け寄ってくる。良かった傷一つないようだ

自分から報告出来るとは仕事が出来るやつらです



なんて思っていると通知がきた

『レベルが上がりました

 Lv.10→15』


『敵対魔王撃破ボーナス

 固有スキル:愛の巣

 

 獲得アイテム

 ・「Nー血清」

 ・「月影の織衣(つきかげのおりごろも)」斬撃耐性、破損しても翌日には自動修復

   鎧の下にも着用可能』


おお!!大収穫だな!

何だか気になる名前が大量に並んでおり

ちょっとじっくり見てみたいがまずは現状把握だ



オークは両軍ともに約半数が削られているが

こっちのインプの方は大分生き残っており

大仏についても確認してみると俺の配下になるようだった



次に敵方の眷属を確認すると男の眷属はこと切れているようだった。さすがに罪悪感があるが、一歩間違えれば俺もこうなっていたと思うといちいち気にしていられない



女の眷属は傷はかなり傷を負っていたが生きており、ポーションを飲ませて回復させた後に話を聞こうとすると急に泣き出した


「どしたん?話聞こうか?」



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