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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【アステライト家編】
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コード8「アドバイス」

第8話

前回、辻褄合わせをした後から

カナリーはマナから魔術のことを指導してもらうために、中庭に出ていた。

私は魔力操作が上手くできない為、そのことをマナに相談していた。


「魔力操作ってこんなにも難しいんだね…みんなすごい。何かコツとかあったりするのかな?」


マナはそのことについて、アドバイスと注意点を教えてくれた。

「マスター、魔力操作についてですが、マスターの場合、他の者よりもはるかに魔力量が膨大であり、あの量を一人で操作するとなれば、それはとても難しい事と思います。」


なんと、そうだったのか。多いとは言われていたけど、そこまで多かったとは知らなかった。


「しかし、マスターのその魔力量は個性であり、あなた様の強みにございます。それに、その魔力量を自在にコントロールできるようになれば、扱える魔術の幅も広がることでしょう。」


(もっとも、マスターの魔力量は、この世界でも稀有なものであり、それに匹敵するとすればそれは…)


マナは無表情ではあるが、何かを考えこんでいるようだった。

私はマナに声をかけ、魔力操作のコツを改めて聞いてみた。


「魔力操作にございますね。同時演算で得た答えをお話しします。己の魔力のコア。核の形を想像してみてください。1人1人、決まった形のようで、例を挙げるなら、ただの球体、木や葉、花や本、火、水、動物など、記憶にまつわるものとなるようです。」


なるほど。つまり、属性にあった核の形となるわけなんだね。

納得したのは良いけど、全く形が思い浮かばない。どうしよう。


「マスター、焦らずゆっくりとです。私も全力でサポートいたします。まずは、形を捉えるところから頑張りましょう。」


何日も魔力のコアを捉える訓練をしたけど、うまくいかなかった。

同時に、魔術式の勉強もマナが見てくれて、そっちの方はなるべく覚えられた。

マナの教え方は適切で、頭にすっと入ってくるようだった。


「マナ、教えるの上手!本当にありがとう!」


マナは謙遜した様子で、

「いいえ。それはマスターの努力の結果にございます。素晴らしいです。」


そんなこんなで魔力のコアの形を見つけらないまま数ヶ月が経ち、オービット魔術学園の入学試験の日から3日前となったのであった。


オービット魔術学園は、ロードベルト国の中心街に位置しており、

入学試験もそこで行うようだった。入学試験も毎年違っていて、

試験対策をしようにも、物理的に出来ない。らしかった。


私とマナは馬車に乗り、屋敷を出て街道を走らせる。


「うーん!風が気持ちいい!街道は空気が美味しいね!」

マナが緻密な計算で馬車を走らせてくれているおかげで、

馬車が揺れることはほとんどなく、快適に過ごせている。


しかし、マナが馬車を止める。まだ街まではしばらくあり、

カナリーは不思議そうにマナに尋ねた。


「マナ?どうかしたの?街道になにかあった?」

カナが顔だけを出して確認する。


「生体反応にございます。マスター。通れません。いかがなさいますか?」


カナとマナと同じくらいの年齢の男女が、

街道の真ん中で口論しているのを目撃したのだった。

次話、新キャラが出てきます。


第8話、読んでいただきありがとうございます。

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