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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【夏休編:夏の大祭章】
86/287

コード85「森の中の謎の地震」

第85話

前回、カナリーの3つ目の魔術が行使された後

プツン。


20■■ ■/■ 15:2■:■6


1人の少女が裸足で森の中を走る。


「あれ?ここ、どこ?」


「かな!!ダメでしょ!みんな心配してる。さ、一緒に帰ろう。」


「ごめんなさい…お母さん…」


「ねぇ、お母さん…私ね……室の……を………た…ったんだ…」


「それなら……して…戴。なにも…に出ちゃ……とは言ってな…ん…から。」



それにしても、お母さんすぐに私を見つけてくれたな。

嬉しかった。すごく。

そして私はみんなの元へ戻る。




目が覚めると、カナリーはほんの少し寝汗をかいていた。

「懐かしい夢だったな…あれは…確か…」


記憶が断片的であった。

まるで穴が開いているかのように。


ふと横を見ると、モンギィ・レクスと1人の少女が眠っていた。

そういえば、昨日はそのまま寝ちゃったんだっけ。

みんなマラソン進めてるのかな。


今日こそはルートに戻って、1位は無理かもしれないけど

50位以内には入らなきゃ。本選に行けなくなっちゃう。



エリナはずっと眠っていた。

息はある。でも、目覚めない。

カナリーはエリナの額に触れる。


早く良くなるといいね。守り切れなくてごめんね。

と祈るように眠ったエリナに伝えた。




リーナとリベラは夜中ずっとモンスターの大群と戦っていた。


「これで…!こっちは終わり!」

リーナは空中で回転しながら、ボウガンの矢を乱れ撃ちする。

魔力で作られた矢が魔物の頭を貫いた。


「…。これでこっちも終わりです。お疲れ様です。」

リベラも、魔力爪で魔物達の首を一斉に斬り裂いていた。


2人が倒したモンスターパレードのその数、


約500体程。


一晩かけて、その数の全てを駆逐した。

中には、Bランクのモンスターも居たりしていたが、

2人はランクの高い魔物を先に率先して討伐。

撃ち漏らしが無いように、立ち回っていた。


「にしても、なんでこんなにも魔物や魔獣が多かったんだろ。」


リベラは思考を巡らせる。

魔物や魔獣は、何かに恐れて、逃げてきたように見えた。


「モンギィ・レクス…教員達が話しているのを聞いたです。そいつから逃げて来たのではないかと思ってるです。」


リーナが少しあくびをしていた。リベラは眠くはなさそうだった。

「少し休憩にしましょう。朝になったら、準備をして森の奥に入るですよ。」


そして朝となり、光が差し込む。

リベラとリーナは調査を進めるべく、

マラソンルートから大きく離れ、森の中へ入っていった。



フェニ&ケーシィ視点


ケーシィは医術師に治療してもらっていた。

「魔物らが生成する毒は危険なものもたくさんあります!もう少し遅かったら後遺症が残っていたかもしれません!魔物や魔獣を見たら、すぐに避難してくださいね!本当に危なかったんですよ?」


ケーシィは手をグーパーし、痺れがもうないことを確認していた。

「何から何まで本当にありがとうございますわ…。」


フェニもケーシィを心配していたが、もうマラソンに戻っても大丈夫だろうと判断した。

「休憩をしっかり取りながら進もう。ところで、カナリーを見なかったか?君たち先頭を走っていただろう?」


ケーシィは思い出す。

カナリーがモンギィ・レクスに殴り飛ばされた場面を。


「あ…あぁぁ!そうですわ!カナリーさん!助けに行かないと!」

ケーシィとフェニの2人は慌てて行こうとしていたが、

そこへ1人のエルフがやってくる。


「カナリー・アステライト君は大丈夫だよ。安全は保障されているさ。それに君たちが行けば、すれ違うかもしれない。だから、ここは大丈夫さ。」

ソロモリア・オーディウスが変質魔術で変身していた姿だった。


フェニは不安そうにしていた。ケーシィも不安ながら従うことにした。

2人は方向を元に戻し、インペスト大山脈の方へ走り出した。


「本当にこれでよかったのだろうか…。分からない。」

フェニはまだ心配そうにしていた。


「きっと、大丈夫ですわ…。って言ってましたし、カナリーさんを信じましょう。」

(カナリーさん…本選で待ちますわ。本選で、挑戦させてくださいまし。だから、無事に帰って来てください。)


2人はそれぞれの想いを胸に並び走り出した。




起きたモンギィ・レクスが槍をカナリーに手渡していた。

「これ、もういいの?」

カナリーは覗き込むように聞く。


「ウキキッ!ウキッ!」

モンギィ・レクスはもう大丈夫と言いたげに笑顔を見せた。


カナリーは槍を受け取る。

長さとしてはカナリーの背丈とほとんど変わらないくらいの長さだった。


「よいしょっと…この人を背負って…槍は手に持って…」


ここに居てもどうすることもできない為、

カナリーはとりあえず進むことにした。


「お猿さん。もう、悪い事しちゃダメだからね?約束だよ!私達はもう行くから。またどこかで。」


モンギィ・レクスは寂しそうな表情をしていた。

寂しいというよりどこか不安そうにも思えた。

でも、これ以上ここに居ても…。


そんなことを考えていると、大きな地震が起こった。

「な、なに!?」


「ウキィ…。」

モンギィ・レクスは頭を抱え、何かに怯える。


地震はリベラ一行も感じ取り、スタジアムでも観測されていた。


マナは何も言わずにマスターの安否を祈っていた。

(これなら、私も出れば良かったかもしれませんね。)

カナリーの夢がまた出てきました。


忘れないでください。


そして謎の地震。

何かに怯えるモンギィ・レクス。


オレスティエでは一体何が起こっているのでしょうか。


第85話、読んでいただきありがとうございます。

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