コード73「ケーシィとランニングと組手」
第73話
前回、女子会をした数日後から
夏の朝は、肌寒さをほんの少し感じるが、
走っていたら、体の内側から熱が籠ってくる。
「おはようございますわ!」
道行く学生とすれ違い際に挨拶をし、学園都市をランニングをするエルフが居た。
朝はやはりランニングに限りますわ。
まだみんな眠そうな顔をしてらっしゃってます。
朝日の光が差し込んでくる。
眩しい。
「ん~!今日も良い汗をかきましたわ!さて!次はストレッチをして…あら?」
カナリーとマナが動きやすい服装で寮から出てきた。
「あ!ケーシィさん!おはようございます!もう走っちゃいましたか?」
カナリーは朝から元気で、マナは一礼していた。
「カナリーさん、おはようございますわ!ついさっき走りましたけど、もう少し走りたくなってきましたわ!ご一緒してもよろしくて?」
カナリーの顔が明るくなる。
「もちろんです!でも、しんどくなったらすぐに言ってくださいね!それから、夏は暑いので、水分補給も大事です!え~っと、熱が籠ると、頭がくらくらしたり、ふらふらしちゃいますから!」
この世界では熱中症というワードが存在していないため、
カナリーは言葉を選びながらケーシィの身を案じた。
「ふふっ。ありがとうございます。それって、自然に起こるヒートフレーム症の事ですわね。大丈夫ですわ。ちゃんと、水分はしっかり取ってます。さあ、走りましょうか!」
カナリー、マナ、ケーシィの3人は朝の学園都市を走った。
道行く人や学生達に挨拶をしながら、朝日を浴びながらランニングをした。
走り終わるころには、ケーシィの体からは汗が大量に出ていた。
カナリーとマナはほんのりと、汗をかいていた。
「ふ~!気持ちのいいランニングでした!ストレッチしたら一緒に大浴場に行きましょうね!」
カナリーは笑顔でそう言う。
ケーシィは始めこそは大丈夫だったが、途中からカナリーとマナと一緒に走るのが
大変だと気が付いてしまった。
「はぁ…はぁ…そういえば、お二人は、持久力がかなりあるんでしたわね。思い出しましたわ…。」
それからは、3人でストレッチをし、大浴場へ向かった。
朝の7:00頃である。
リベラが先に起きて、あとから起きたリーナと2人で朝食の準備を進めていた。
「やっぱり…ケーシィさんの…すごいですね。いつ見ても惚れ惚れします。形も綺麗ですし…触ってみてもいいですか?」
カナリーはケーシィの体が気になるようだった。
といっても、カナリーは筋肉が気になると発言したつもりだった。
「えぇ!?こんな時間から!?あ、あの…優しく…触れてくださいね…?」
ケーシィは何か勘違いをしていた。顔が赤くなっている。
マナが助け舟を出す。
「ケーシィ様の筋肉ってホント凄いですよね。ね、マスター。」
「うんうん!ほんとに凄い!カチカチで腹筋も割れててすごい!」
カナリーがケーシィのお腹を触る。
ケーシィは少し恥ずかしくなっていた。
まあ、カナリー様はそんなお方ではないですものね。
にしても…。
「ふ…ふふっ!ちょ、ちょっと~!腹筋をくすぐらないでくださいまし~!こら~!」
カナリーとケーシィは大浴場ではしゃいでいた。
「お二人とも。大浴場でお行儀が悪いですよ。マスターも、めっ!です。ケーシィ様も止めてくださいね。」
ケーシィは、楽しかったから別に問題はないと言う。
マナはそういう問題ではありませんが…。と言ったが、
まったく。と言いたいように両手を腰に置き、
ぷんぷんしていた。
別の日
カナリーはサマーバケーションの課題をしていた。
暑いが、我慢できないほどではない。
アミルダさんが寮内の温度調節をしてくれているからだ。
「よし!出来た~!今日の課題終わり!みんなは何してるんだろう?」
部屋から出ると、みんな居なかった。
テーブルの上に置手紙があり、
寮前に居ます。と一言だけあった。
外に出ると、ケーシィさんとマナが組手をしていた。
「やぁ!」
ケーシィがマナに殴りかかる。
マナは流水のごとく柔軟にそれを弾く。
「足元が疎かになっておりますよ。」
マナがケーシィに足払いをしようとしたが、
ケーシィはジャンプしそれを回避。
「鈍脚~!ですわ!」
ジャンプしたその勢いで鈍脚をマナに向け放つ。
が、マナは降ろしてきた足に、勢いよく平手打ちした。
ケーシィが足を弾かれ、空中で回転しマナに制圧された。
「あーん、参りましたわ…!これで0勝5敗…。悔しいですわ!」
「おや、マスター課題終わったのですね。ケーシィ様、一度休憩にしましょうか。」
ケーシィは、魔弾事件の後、マナに指導をお願いしていた。
度々、こうして組手を行っているらしい。
リベラとも、たまに組手をしているとの事。
「ねえ、私もやってみていいかな?」
カナリーもそれに興味がわいた。
「あ!わたくしやりたいですわ!カナリーさんと是非、やってみたかったんですの!」
魔人事件から、ケーシィはカナリーの強さに興味があったらしい。
ケーシィはカナリーと組手をする事となった。
ヒートフレーム症
こっちの世界で言うところの熱中症です。
ぷんぷんマナ可愛いですよね。
次回はカナリーvsケーシィの組手ですね。
第73話、読んでいただきありがとうございます。




