コード69「約束の花畑は時空を超えて」
第69話
前回、モニカとモリアの感動的な再開から
マナが持ち帰った3つのデータ。
ベアトリクスデータ、リベラデータ、魔剣データ
それぞれはマナが大事に保管している。
マナの中から外の様子も確認できるらしく、
彼女達は姿形は無くなってしまったが、
マナの中でデータとして生きている事だろう。
たまに、マナの深層心理の中で、疑似戦闘訓練も行っているらしい。
「リーナ様、遅くなりました。マスターからの贈り物でございます。」
リーナに赤と桃色の宝石の付いたブレスレットが送られた。
「これ…皆が付けてるやつ?良いの?嬉しい…ありがとうございます。カナリー様。」
リーナは涙を我慢しながら、大事そうにそのブレスレットを装着した。
「「「祝福します!」」」
どこからか声が響く。
「「「心魂の繋がりを確認しました!おめでとうございます!リーナ・カミンタフ様に、短期予報を授けます!」」」
「「「リーナ・カミンタフ様の魔道具に短期予報が付与されました。今後、そちらの魔道具には経験値が加算されていきます。加算された経験値量により、魔道具は進化します。是非、ご活用ください!では!」」」
リーナさんにもどこからか声が聞こえて来たらしい。
「大切にします…。必ず。」
リーナは大事そうに装備していた。
そして、モニカはと言うと、あれからモリアこと、
ソロモリア・オーディウスの庭園に居た。
彼女は精霊として生まれ変わることが出来た。
今後も、学園長のサポートをしてくれるだろう。
学園長室の庭園から出られないというわけではなく、
どこにでも、自由に出歩けるらしい。
たまに、マナと話をしているのを見たことがある。
そして、私こと、カナリー・アステライトは
今回、魔術士試験に来ていた。
今回、マナの活躍により、昇格試験のシステムを学園長が変えてくれた。
各々の学生は試験をしたその日から、1ムーン間は試験を受けられないが、
それを過ぎればいつでも試験を受けられるようになった。
これにより、魔術大教会は忙しそうにしていた。
職員達は前より忙しくなったことに愚痴を言うどころか、
忙しくしてくれた事に感謝しているらしい。
やりがいというものだろうか。
そして、試験当日。
試験官との模擬戦。
カナリーとマナは無事に合格。
魔術士Dランクへと昇格した。
真っ先に姉こと、フェニ・アステライトへ報告した。
すごく喜んでくれていた。
リーナも追加入試試験を突破し、無事にオービット魔術学園へ入学することが出来た。
リベラとリーナは仮魔術士に合格していた。
「これで、みんな一緒だね!」
全ては解決した。
ソロモリア・オーディウスはマナに対して、
不信感ではない興味を更に上げていた。
学園長にとっては突然のモニカの復活、モニカとマナが親しくしている事。
それをモニカに聞いても、
「ん~?モリアには秘密~!私とマナちゃんのね!」
はぐらかされていた。
学園や、ロードベルト国の脅威とは考えにくい。
学園長にとって、大切な親友であり弟子の復活に携わってくれた恩人。
だけど、不思議な存在だと学園長は認識していた。
学園長は気になっていたが、深追いはせずにいた。
「ん~!大変だったけど、マナも帰ってきたし、ランクも正式な方法で上がったし、リーナさんにブレスレットを渡せたし、ぜーんぶ解決だ…!」
オービット魔術学園の大公園の原っぱでお昼寝をする。
梅雨の季節は過ぎていた。
日の光により、ほんのり暑さを感じていた。
「夏が…始まる!」
カナリーはサマーバケーションに期待を膨らませる。
マナが歩み寄る。
「マスター、その前に期末試験がございます。」
「ふふっ。私も手伝おうか?」
天才的な頭脳を持つモニカが2人にそう歩み寄る。
みんなで笑いあえるようになれたことがモニカにとってのこの上ない幸せだった。
モニカの笑顔はまるで花のように輝いていた。
ーーー
水色の小さな欠片が、空から降ってくる。
それは、王宮へとするりと入っていった。
とある人物の体の中にその欠片は入っていった。
「…。この記憶は…。ふふっ。そうですか。この世界線はきっと大丈夫ですね。」
花畑編、終わりました!
当初はこの話は想定にはなかったのです。
でも、このような物語に出来て私も嬉しく思います。
ソロモリア・オーディウスが変質魔術で姿を変えているといった
設定も、もっと後で明かそうかと思っていました。
でも、この章で明かした方が良いと私は判断しました。
今回得られたものが多いですね。
天才的な頭脳を持ち、完全記憶能力を持つモニカ。
データ化された別世界線のベアトリクスとリベラと魔剣。
そして、一番はマナの経験。
世界現精魔大戦のデータを観測できたこと。
何よりも、時環の大魔女に会ったことが一番大事でしたね。
第69話、読んでいただきありがとうございます。
次回から閑話を挟みつつ、新章の準備もしていきますので、
何卒よろしくお願いします!




