コード64「別世界線:大決戦、終焉」
第64話
前回、様々な陣営が集った後から
全ての陣営が膠着状態となる。
戦いの火ぶたが切られたのは意外な人物だった。
いや、正しくは、斬ったというべきだろうか。
魔剣ノ魔女、解放。
はるか上空から魔剣ノ魔女が解き放たれた。
ハイブヘイヴン国、壊滅。
空に浮かぶ大きな島の都市が大爆発した。
その大爆発により、島が少しずつ崩れ落ちている。
事前に、ルナリアがリベラをテイムワイバーンへ乗せて
時間差睡眠魔術で魔剣ノ魔女を起動し、落としていたのだった。
「なっ!?何が起こった!?」
天翼女王はその光景を見て、驚きを隠せなかった。
その崩れ落ちていく島を見るや否や
全陣営が戦闘を開始した。
魔剣ノ魔女もとい、ベアトリクスはカナリーの居ない
この世界線では救われておらず
その魔剣には未だ、邪悪な邪龍の魔力がへばりついており、暴走状態だった。
つまり、魔剣ノ魔女を一度起こしてしまえば、
全てが壊れるまでもしくは体力が尽きるまで暴れる事となる。
全勢力の戦いは、2日を超えたあたりから苛烈さを増していた。
まず、ハイブヘイヴン国の陣営が大きく取り乱された。
兵士達が島の住人達の救助に向かったからだ。
しかし、その全ての兵士はたった1人の力により
天翼女王を除く、幹部以外、全滅。
7日目、戦いが止まることはない。
全陣営の兵士達は疲労困憊。
それぞれのトップ達は高等攻撃を行っていた。
アミルダ・スキュータムにより、中央都市は守られている。
隔離されているが正しい。
彼女の力は奇跡の御業だった。
「どうして…戦争なんか…私の家族ももう居ない…。お願い…ザミエル…私がどうなったって構わない。全部…壊そう。」
(あぁ…分かった…。)
魔弾の大悪魔が戦場に現れた。
戦場は大混乱。
魔弾の大悪魔は無差別射撃を行っている。
夜、星空が天を覆いし時、
各国トップの全員は気を抜かなかった。
だがしかし、彼ら彼女らは身震いした。
直感が叫ぶ。何かが、来る。
空に浮かぶ、島が大爆発した。
魔剣ノ魔女である。
島の核部分を斬り伏せたのだ。
それにより、大爆発が巻き起こる。
空から魔剣ノ魔女が中央都市に落ちて来る。
その光景を見た瞬間、全陣営トップ達が最大火力を繰り出そうとしていた。
魔剣ノ魔女、完全解放。
聖白之王、能力発動。
魔弾の大悪魔、全弾装填。
絶界の聖女、結界展開。
大妖鬼姫、暴力粉砕。
天樹妖精、圧縮風鈴。
凍極巫女、瞬間凍結。
龍皇騎士、龍牙抜剣。
混獣君主、最大咆哮。
絡繰ノ魔女、順応適応。
天翼女王、音撃飛翔。
巨腕之英雄、巨腕装備。
12者の全力の最大火力の攻撃が中央都市で炸裂した。
大きな大きな光の柱が観測された。
それは、周りの全て、都市ごと、大森樹林オレスティエでさえも、
全てが更地となり、全てが包まれた。
地図上から中央都市が無くなった。
その攻撃により、魔剣ノ魔女と聖白之王以外、全員消息不明。
なんてことだ。こんなことになるなんて。
マナはその光景を観測することしかできなかった。
ロードベルト国の建設途中の時計台のみが残った。
オーディウス大隊長、光に包まれ、死亡。
全陣営、壊滅。
中央都市、消滅。
上記12名の攻撃により、星脈道が消えた。
星脈道、それは空に浮かぶ光の線であり、
そこから魔物や魔獣、精霊や悪魔が生まれ落ちる。
それが今、破壊された。
それにより、精魔界との連絡路、消失。
地殻変動が起こる。
中央大陸から斜めに伸びる超巨大な
インペスト大山脈、火山活性化。
最大級の複数の火山の噴火や噴火岩により、
ニヴルティス、焼失。
ドラヴィーナ、直撃。
ヒノアマツ、和楽都市、
海面上昇と謎の大妖怪出現により
沈没。
アールヴツリー、謎の大妖怪により
倒木。
ヴォルグウッズこと、獣咆都市。
魔剣ノ魔女および、聖白之王の戦いに巻き込まれ、
地割れが起こる。その結果、獣人の国、
落下。
2名のその後はインペスト大山脈のとある火口にて、
消息不明。
精霊種、悪魔種、2種により精魔界の戦争が勃発。
その結果、2種とも
絶滅。
マナは空中で崩壊し、瓦礫が制止している時計台の下に立っていた。
「これが結果だよ。これが、この物語の終焉。」
マナは気が付くと隣に魔女帽を被った、謎の女の子に話しかけられた。
「この先は、文明の崩壊だ。この世界は、終わったんだ。」
「私の持つ記録媒体にはそう書かれている。」
彼女は光る木の枝を見つめながらそう呟く。
”全ては私のせいですね。”
”全部私が悪い。”
”あの時、光る石を持って帰って来ただけで、
このような事が起こるとは。”
「そのことなんだが、別の世界線も見てきた。結論から言おう。君は別に悪くなかった。」
”どういうことなんでしょう?
私が持って帰ったからでは?”
「それは間違いだ。君があの石に触れなくとも、この結末に辿り着く。」
マナは思考する。
「君が、あの石を手に持ち、そして、”置いて帰る”ことで、主軸世界が出来上がっていたんだ。君の掌の上により、世界が変わるなんてね。」
”手に持ち…持ち帰らずに置いて帰る。それが答えなんですね。”
「その石の正体を言おう。それは、魔石大洞窟の核となる物だった。つまりはダンジョンさ。君たちが元居た世界線では、魔石のダンジョンがある事により、魔石が豊富に採れ、技術力が格段に跳ね上がった。その結果、魔術大戦で君たちの国は防衛力もかなり高かった。この世界線でカナリー・アステライトが死んだのは魔石による技術力が無く、防衛力も少なかった為だろう。大魔術師と呼ばれる者が来なかったのは私にも良く分からない。そもそもその事件以降、その人物の記録が一切無い。」
”恐らくですが、大魔術師は我がマスター、カナリー・アステライト様の存在があったから、その場に居た、来た、出現した。のではないでしょうか。
原理はまだ分かりません。
カナリー・アステライト様が生きていたから、来た。と考える方が妥当です。”
「でも、何故だ?彼女にそれほど特別な何かがあるというのか?」
”分かりません。”
”測定不能”
”しかし、他の大魔術師も来なかったですね。”
「あ~、えーっと…それは、まあいいか。そうだね。」
魔女帽の少女は何か言いかけて言わなかった。
この魔石核、光る石を持ち帰っただけで起こったこの世界の終焉。
全ての解れた糸を繋ぎ合わせ、真実を探して、結んでいく。
真実はこう。
ーーー
マナが過去に行く。
↓
マナが魔石核に触れ、性質を変え、置いて帰らずそれを持ち帰る。
↓
未来の分岐。
↓
魔石大洞窟が存在しない世界線。それにより、ロードベルト国の技術力と防衛力の低下。
↓
カナリー・アステライトの死。大魔術師の不在により戦争は激化。
↓
世界は終焉を辿る。
ーーー
”では、私はこの魔石核を輝鳥歴24年に置いてくれば、全ては元通りになるのですね。”
「あぁ、恐らくはそうだ。魔石核を置いてくれさえすれば、必ず元に戻る。誰かが魔石核を見つけることになっている。さて、真実のすり合わせも終わったし、一刻も早く世界を元に戻そう。」
魔剣ノ魔女、流石ですね。
大魔術師が来なかった理由は別の物語も絡んできます。
ひとつだけ言えるのは、カナリー・アステライトの”心魂”に反応し、
引き寄せられた。とだけ言っておきます。
色々と絡まっていますが、ーーーで閉じた部分で全てまとめました。
分かりにくければすみません。
第64話、読んでいただきありがとうございます。




