コード63「別世界線:集う強者達」
第63話
前回、別の世界線へ来たマナ視点から
中央都市は要塞のようになっていた。
まるで、防衛戦をしているかのように。
「オーディウス大隊長!報告です!ヒノアマツ国とアネモドール国が同盟したとの報せが届きました!更に、我が同盟国のアトラベルト国、海泉都市がアネモドール国による連続猛毒攻撃により、汚染され…滅んだとの事です…。」
作戦本部、オービット魔術学園。
「そうか…。分かった。ありがとう。他に報告は?」
他にも防壁や配置などの報告をしていた。
オーディウス大隊長。
それはきっと、学園長の事だろう。
オーディウス大隊長は重々しい鎧に身を包み、
フルフェイス型のヘルメットをし、全体の指揮を行っている。
輝鳥歴224年時点では老人と言った雰囲気だったが、
鎧を身に纏っているオーディウス大隊長は勇ましく、
どこか可憐な立ち姿をしていた。
どこかで見たことがあるような。
似たデータがあるとマナはそう感じた。
「この戦いは、何をもって終わるのだろうか…。」
1人の兵士がポツリと呟いた。
ロードベルト国は現在、防衛戦をしている。
いくつもの国、都市からの攻撃を受けている。
中央大陸。
どの大陸とも繋がることが出来、
その地下深くには、古の大戦兵器が眠っているとの噂があった。
それはもちろんロードベルト国の人員を最大限使って探してみたが、
何も見つからなかった。
要するにデマだったのだ。
仮にそれがなくとも、中央大陸は世界から見ればまさに中央。
各大陸の交易路となっている他、各勢力の自国利益を追求してきた結果、
利権や領土の奪い合い、それが激化した結果、大陸中からまるで競争のように、
争奪戦が行われていた。
更に、大戦兵器が眠っているという噂まで広がってしまっていた。
これが中央大陸が各国から攻め込まれている現状になる。
中央大陸の一番南に位置し、そしてそこから更に南に向けての海域に
アトラベルト国、海泉都市ブルーフォールが存在した。
今となっては、海を汚染され、国民皆、全滅したとの事。
マナの目の前が光に包まれる。
少し時間が進み、場面が変わる。
そして運命の日。
輝鳥歴 231年
12ムーン25ピリオド。
中央大陸、ロードベルト国、中央都市。
大防衛戦。全方位からの侵略が開始される。
「オーディウス大隊長!!報告です!!!」
息を切らした兵士が入ってくる。
「現在、東からはヒノアマツ、北東からはアールヴツリー、南東からはアネモドール、南西からはドラヴィーナ、西からはヴォルグウッズ、北西からはヨトンリル、北からはニヴルティス、上空からはハイブへイヴン、…各大陸の大国が次々とロードベルトへ攻め込んできています…。中央大陸はもう…。」
その兵士は俯いていた。だが、オーディウス大隊長は諦めていなかった。
「事態は深刻か…。スキュータム君を、彼女を呼んで来てほしい。」
暫く経ち、現れたのは、アミルダだった。
「絶界の聖女と呼ばれた君にしか頼めないことがある。もしもの事があればこの中央都市に大結界を張って守って欲しい。」
オーディウス大隊長はそんな彼女にお願いをしていた。
「敵影察知担当のアミルダです。先生。お任せください。もう誰の悲しむ顔も見たくない。私が全部、護ります。それが私の使命なので。」
絶界の聖女 アミルダ・スキュータム。
元の世界線では、寮母としての彼女を知っている。
オーディウス大隊長はアミルダの事を気にかけていた。
「自分自身を犠牲にしようとしちゃダメだからね。」
アミルダはニコッと笑い肯定も否定もしなかった。
そんな話をしていると、黒服の集団が姿を現す。
「我々も微力ながら協力させてもらう。我々は言うなれば暗部だ。影ながらこの国を守って来た。このような事態になってしまった以上、影だとか言ってられない。」
ルナリアの者達が終結した。
彼らが力になってくれるらしい。
突然、神々しい青い光を放つ者が現れた。
「聖白王様…!!!」
現在のロードベルト国の王である。
「託します。この国の未来は皆さんに任せました。あとは頼みます。私が行きます。」
そう言うと、聖白王はどこかへ転移してしまった。
その場に居た者達は啞然としている。
「あ、あぁ…!こんな時に…!あの方になにかあればこの国が本当に終わる!探してなんとしてでも連れ戻して!」
しかし見つからなかった。
そして、中央大陸、中央都市に9つの陣営が揃う。
ヒノアマツ、大妖鬼姫。
アールヴツリー、天樹妖精。
アネモドール、絡繰ノ魔女。
ドラヴィーナ、龍皇騎士。
ヴォルグウッズ、混獣君主。
ヨトンリル、巨腕の英雄。
ニヴルティス、凍極巫女。
ハイブヘイヴン、天翼女王。
ロードベルト、聖白之王。
終焉へと繋がる大決戦が始まろうとしていた。
たくさんの国が出てきましたね。
アトラベルト。海中と海上に存在する国。
ロードベルトと同盟関係にあったが、別の国の毒攻撃により汚染。
ヒノアマツ。東大陸の和風の国。
アールヴツリー。巨大な樹の国。
アネモドール。様々な技術力を持つ国。
ドラヴィーナ。龍人種達の住まう国。
ヴォルグウッズ、獣人種達が集まる国。
ヨトンリル。巨人種が統治する国。
ニヴルティス。遥か北に位置する極寒の国。
ハイブヘイヴン。空飛ぶ島国。大陸を自由に移動が可能。
ロードベルト。中央大陸の大国。貿易路ともなっている。
この世界線では、中央衛星都市ではなく、中央都市ですね。
その他にも、数多の国がありますが、大国と呼ばれる国の陣営が一斉に中央大陸に集いました。
第63話、読んでいただきありがとうございます。




