コード38「仮魔術士試験(リトルメイジテスト)」
第38話
前回、ランクについて話した後
仮魔術士試験はシンプルなもの。
魔力操作。それだけである。
受け付けの人が誰でもなれると言っていたのはこの事だったのかと
カナリー達は納得した。
試験会場にはたくさんの学生達が来ている。
ケーシィさんとリルフ君も来ていた。
「あら?カナリーさん、マナさん、ごきげんようですわ!そちらの方は?初めましてですわね?」
ケーシィさんとリベラさんはお互いに初対面である。
「初めましてです。私の名前は、リベラ・ミクストと言うです。アステライト家の新人メイドです。」
「初めましてですわ!わたくしは、ケーシィ・ライジェルと言いますわ!よろしくお願いします!」
リベラがライジェルに反応する。
「ライジェル?もしかして、あの有名なライジェル流のですか?」
ライジェル流。それは有名な流派のようだった。
落下の魔人と戦った時に、その名前を聞いたことはあったが、
有名だとは知らなかった。
「あら!知ってもらえていて嬉しいですわ!わたくしの家に伝わる格闘流派のことですわね。」
「リルフ君もお久しぶりです。お元気でしたか?」
「カナリーさん、お久しぶりです。元気ですよ。毎日ケーシィに振り回される日々ですけどね。でも楽しいですよ。」
そんな話をしていると
試験官が会場にやってくる。
「やぁ~!はじめまっして!今回僕が君達の試験官を務める事になったよ~ん。」
かなり癖の強い男の人が来た。
「僕の名前は、ピエール・カリュエールであーる!オービット魔術学園でも講師として勤めておる。以後お見知りおきを。」
優雅にお辞儀をしている。
「いつもなら、まりょ~く操作だけを見させてもらうのだ~が、今回は、少し趣向を変えるのであーる。」
「え~っと、試験内容は~、まりょ~く操作~で、形状変化をしてもら~う!」
「だが、安心するであーる。形状変化が出来ずと~も、あまり問題ないのであーる。おまけのようなものである。」
形状変化。魔力をうまく扱い、様々な形へと変える技術のことである。
「リベラさんがやっていたやつですよね?確か…。」
例えば、リベラの魔力爪が一番良い例だろう。
魔力を手全体へと手袋のように纏わせ、爪部分を伸ばしている。
彼女の得意とする技術らしい。
「でも、私はそれしか、出来なくって…。」
リベラはいくつもの形状変化をしている。
爪以外にも、短剣、盾、弓矢など様々に変化させている。
リベラとマナは難なく魔力の形状変化を行っていた。
「私も負けてられないね!」
カナリーが形状変化をしようとする。
マナはひっそりと<スキル・リモートパネル>を使用し、魔力制限を限界までかけていた。
「出来た~!星球儀!」
カナリーの掌には、小さな宇宙空間が出来ており、星球儀が作られていた。
一応言っておくが、その全てがカナリーの魔力によって作られたものである。
会場内が少しざわついている。
「お、おい、あんなに魔力を使って形状変化させてる奴見たことないぞ。」
「お星様、とっても綺麗~!」
等様々な声が上がっている。
(ふ~む。やはり僕の見立ては間違っていなかった!)
ピエールはニヤリと笑っている。
ケーシィさんはボクシングのグローブのような形、
リルフ君は木の枝と花のような形へと形状変化させていた。
「そこまで!一人一人しかと見せてもらったであ~る!合否はまた後日連絡するの~で、本日はこれにて、終わりであ~る!では、さらば~!ドロン!」
煙の魔術を出し、どこかへ消えてしまった。
本当に癖の強い人だった。
「ケーシィさん達はこの後、用事とかありますか?」
試験の終わりに、人混みの中、なんとか二人の元へ辿り着いた。
「いいえ!特に用事はありませんわ!」
「それでしたら、もし良ければ、5人でお昼とか食べに行きませんか?」
こうして、合否はまだにしろ仮魔術士試験を終え、5人は昼食を楽しんだのであった。
後日、無事に、全員合格したとの通知を貰った。
カナリー達もついに、仮魔術士ですね。
第38話、読んでいただきありがとうございます。




