コード32「都市線運転停止」
第32話
前回、リベラに攻撃され、落ちて来たところから
「リベラさん…!止まってください!ダメです!」
展望エリアから落ちて来た2人、そこは商業施設であり、
一般人も多くいるエリア。
リベラはそんな中でも、カナリーへの攻撃を止めなかった。
「…これが…仕事です。」
魔力爪での連続攻撃をカナリーは紙一重で躱していく。
だが、躱せば躱すほど、そのエリアに傷跡が出来ていく。
マナがあとからその傷跡を修復しながら追いかける。
「…猛攻が…激しっ…くっ!」
逃げていると、魔列車に入り込んでしまった。
「あ!お客様!?いけません!お客様!?」
車掌が一瞬止めに入ろうとするが、2人の速度が速すぎたため、
止めに止められなかった。
「きゃああああ!不審者よおおお!」
カナリーは逃げ道を間違えたと悔やむ。
魔列車内は大パニック。
列車内でリベラが攻撃を続ける。
マナは一足遅く、魔列車に乗り込めなかった。
「走行中の魔列車への最短ルートを算出します。検索中。」
「検索完了。マッピングします。魔列車への最短ルート移動します。」
マナが全速力で改札から出て、人混みを疾走し、セントラルトレインステーションから出る。
一方、魔列車内ではカナリーが乗客を避難させつつ守りながら
リベラの猛攻を何とかいなしていた。
「あんだぁ?ゆっくり眠れもしないのぅ。もうひと眠りじゃ…。」
おじいさんが椅子に座っている。
「避けたら、おじいさんが!だめ!」
魔力をほんの少し、絶妙に微妙に、繊細に開放しリベラと指を絡め止める。
「えー、只今、魔列車内にて不審人物を発見。直ちに全魔列車の運行を停止します。繰り返します…」
都市全体に拡声魔術でアナウンスが入る。
マナが都市の建物の隙間を走り抜ける。
「あ、ママ。風船が…」
マナは子供が風船を離したところを
魔力玉で足場を作り、建物を駆け上った先でキャッチして男の子に渡す。
拍手が巻き起こるが、マナは急いで走り出す。
マナは魔列車の駅に到達するが、魔列車は止まらなかった。
「ルートの修正を行います。検索中。」
カナリー達が乗り込んだ魔列車を運転している女性の車掌はパニックになり、
ブレーキをかけれずにいた。
「はわわわわ…私…魔列車運転士の初日勤務なのに~!?」
マナはもう一度走り出し、走りながら、最短ルートおよび、
魔列車へ乗り込めるエリアを算出していた。
魔列車が通るであろう橋の上まで到達する。
「目的地へ到着。魔列車が通るまで5,4,3,…。」
マナが線路へジャンプする。
魔列車の屋根でマナは受け身を取った。
「わぁぁぁん、ママぁ~~!」
列車内で女の子が泣いている。カナリーは女の子を抱き上げ、
リベラの攻撃を宙返りで避け、母親の元へ渡す。
「ここじゃ…狭い…!それに…リベラさんを無力化する方法は…」
リベラが突っ込もうとしてくる。そこへ、
マナが窓を突き破りリベラへ蹴りを食らわせた。
「命令訂正。今すぐそいつらを殺せ。危険分子は排除せよ。」
通信を受けたリベラの顔つきが少し変わる。
「…ごめんです。もう、手加減できないです。」
リベラの魔力爪による激しい攻撃、
リベラは魔列車の天井から地面へと刺さっている寄りかかり棒を
引き抜き、マナへ投擲する。マナは後ろに乗客がいる事を確認するが、
隣にはもうリベラがカナリーへ同時に追撃に来ていた。
マナが鉄の棒に回し蹴りをし、窓の外へ飛ばしつつ、
その回転力のままリベラの攻撃を足で止めていた。
魔列車内で激しい攻防が続く。そして、
終点まで来てしまい、魔列車の運転士はそれに気が付きやっと魔列車が止まる。
「はわわわ…魔列車、終点。廃棄都市~!廃棄都市~!お、お降りの方は…えーっと…降りてくだしゃい…!」
終点、廃棄都市。
カナリーとマナは外に飛び出し、リベラはそれを追いかける。
カナリー達の活躍により、乗客全員傷ひとつなかった。
魔列車はゆっくりと帰っていった。
(廃棄都市なら…!)
マナも察したらしく、ここでリベラを完全に制圧しようと奮起する。
「ん…君たち…強いね…でも…もうこれでおしまい…!」
リベラは背後の建物を足場にダッシュし魔力爪をクロスさせる攻撃を放つ。
マナは避け、カナリーは魔力の層で防御。
リベラは建物を足場に軽々と移動しながらこちらへ突っ込んでくる。
マナがサマーソルトキックをし柔軟に組み伏せる。
カナリーの魔力出力を上げリベラの魔力爪を破壊、
そしてついに、リベラの制圧に成功した。
マナがリベラを眠らせようとする。
「強制睡眠魔術<スペル・睡魔促進>」
だが、
「……それだけはダメ!!!!!!あぅ…。逃げ…て…。」
リベラが今までにないくらいの声で叫ぶ。
マナがリベラを眠らせた。
だが…眠らせるということがどれだけの事を起こすことを私達は知らなかった。
心臓の鼓動音が聞こえてくる。
都市や魔列車を巻き込んだ激しい戦い。
リベラの秘密とは。
戦いの激しさは更に…。
第32話、読んでいただきありがとうございます。




