コード30「リベラ・ミクスト」
第30話
前回、学園から衛星都市に出てきたところから
魔女帽を被った少女に連れられ来たのはミルキィリヴァーだった。
「ん…私は…このホテルの…えーっと、従業員をやってて、その…フィリナさん?の事は、少しだけ…知ってるです。」
フィリナさんだけでも情報を知れるのは嬉しかった。
「あ…申し遅れました…私…リベラ…。リベラ・ミクストって言うです。フィリナさんについて、彼女は…えっと、うちで働いていたんです…だから…私達も探していたんです。彼女について知っていることがあれば教えて欲しい。です。」
リベラと名乗った小さな女性はこのホテルの従業員らしいが、前に見た時も同じ服装だった。
私服なのかな。他の従業員の制服とは違うようだが、気にしないようにした。
「ん…てか…どうして探してるのです?気になる…です。」
「あ、それは…」
話そうとすると、マナが制止に入った。
「それは、私達が彼女に助けてもらったので、フィリナ様にお礼をしたいと思ったからにございます。もしよろしければ、リベラ様から見たフィリナ様の事も教えて頂けますか?」
マナが嘘をついていた。どうしてだろうか。
何か問題があるのだろうか、と思ったけどマナに任せることにした。
ちなみに、探偵部の皆さんには詳しい事情は話していなかったため、
特に何も問題はなかった。
「ん…あの子は…とっても良い子…です。優しくて…強くて…みんな頼りにしていた…です。でも……居なくなっちゃったです。」
「そうなんですね。それは悲しい事ですね。私達も探しているのでもし何かわかれば、オービット魔術学園に居るので、カナリー・アステライト、マリナ・アステライト、もしくは探偵部アライバルの誰かに連絡をくだされば嬉しいです。何かわかればお願いします。」
リベラさんは眠そうにしていたが、快く了承してくれた。
「んー…じゃあ、今日のところはこのホテルを使うと良いです。ゆっくりしていってくださいです。」
リベラが一礼をし、部屋を出ていく。
「マスター、初めに言っておきます。リベラ・ミクスト様は観測の結果、94%の確率で何かしらの嘘をついています。目的はまだ不明です。」
どうしてだろう。リベラさんもフィリナさんを探していて、
それで、嘘をつくってどういう状況なんだろうか。
分からないけど、注意しないとだ。
カナリー、マナ、ニハイル、アンセルの4人は
ミルキィリヴァーへ宿泊した。
4人でパジャマパーティーをし、楽しんだ。
リベラ視点
ミルキィリヴァーの控室で一人
「ん…あーあー、聞こえますか。隊長…アールエムです。フィリナ・ホウローを探している市民を発見したです。彼女達はオービット魔術学園の学生だと言っていました。どうされますか?見張りますか?もしかしたら彼女達について行けば、フィリナ・ホウローを見るけられるかもです。」
リベラ・ミクストはある者と魔道具で通信していた。
「…承知したです。引き続き監視を続けると同時に、フィリナ・ホウローも捜索するです。」
リベラは通信を止め、椅子に深く腰掛け、ため息をついていた。
「……。眠いです。」
新キャラ
リベラ・ミクスト
魔女帽を被った薄群青色の髪と目の見た目。
小さな体に肩に大きくて長い剣のようなものに布がかかっている。
何か秘密があるらしい。
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