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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【アトラベルト編】
181/273

コード180「大渦と星」

第180話

前回、みんなが水の壁を破壊したところから

カナリーは人型の龍の鎧と戦いながら、

真っすぐに淵龍(リヴァイアサン)を、メイスィを見つめる。


絶対、必ず助けるから。



しかし、1体だけ出ていたものが、何体も現れる。


(この鎧さん達も…私は殺したくない。でも、邪魔はしないで!)


カナリーは水中で人型の龍の鎧に向け、平手打ちをする。

何体か岩壁まで吹き飛ばされるが、そのたびに、何度も捕食されては現れる。



マナ視点

大噴水塔(ファウンティナー)上部へ、壁走りで駆け上っていくマナ。

上部では、4体の靄の龍が浮かんでいる。


(あれを阻止しなくては、淵龍(リヴァイアサン)に無限のエネルギーが送られ続けてしまいます。今の私であれらを霧散させられるでしょうか…出来る事をやるしかありませんね。)



アトラベルトから遠く離れた島にて、

手足の無い精霊を寝かせたまま、

とある女性がアトラベルトの方をじっと見つめていた。



(直下まで来れました。この魔術を解除するには…。演算中。)

マナは大噴水塔(ファウンティナー)の壁に立ち、思考する。


(魔術では恐らく太刀打ち出来ません。それなら、スキル…。この高等魔術(ハイスペル)に対抗できるスキルは…)


その時、マナははるか遠くから高エネルギーの魔力を観測する。

(この魔力は…!?)




ここは私が…。あの方の為に。

ここからなら、私でも届きます。



大海剣高等魔術<ハイスペル・深大之光(ネロ・ル・チェリア)



青く綺麗な流れ星のような魔術がアトラベルト外から発動する。

それは、アトラベルトの大噴水塔(ファウンティナー)に存在している、

靄雲龍(バラウール)4体ともを大噴水塔(ファウンティナー)ごと、3本の青い細剣(レイピア)が貫く。


マナは事前に魔力を観測していた為、ギリギリ避ける事が出来ていた。

(今の攻撃で、大噴水塔(ファウンティナー)が…いえ、これは…)


深大之光(ネロ・ル・チェリア)は見事に靄雲龍(バラウール)のみを斬っており、

大噴水塔(ファウンティナー)は斬れていなかった。


(これは恐らく、魔術のみを斬る魔術なのか、もしくは、エネルギー体を斬る魔術なのか…これを放った人物は一体何者なのでしょう。しかし、これで…エネルギーは止まります。)


海底。淵龍(リヴァイアサン)は魔力を溜めに溜め、

発動する。



噴淵龍高等魔術<ハイスペル・噴淵界(□□□□)


その魔術は、海底に停滞する。

まるでシャボンが、空中で止まるかのように。


そのシャボンの中は大量のエネルギーに満たされており、

アトラベルトそのものを破壊する程のエネルギー量であった。


カナリーはその魔術をなんとか、止めようと、

龍の騎士を掻い潜りながら、魔術を発動する。


魔力之魔術<スペル・魔破片(フラグメント)


剣のようにし、斬り込む。だが、すり抜けてしまう。

(くっ、それなら!!)


魔素之魔術<スペル・魔空針(リクリプラグマ)


一本の巨大な針がシャボンに向け撃ち込まれる。

だが、シャボンを通り抜け、後ろの壁が針まみれになり、

シャボンを破壊する事は出来なかった。


(どうすれば…あれは多分、ものすごく危険。止めないと。焦っちゃダメだ。今までが奇跡の連続だったんだ。マナが居なくても…。あ!)



海龍涙高等魔術<ハイスペル・淵龍魔刑(リベリオン・メイデ)



エネルギーの供給が止まる寸前、最後のあがきかのように

先ほどの魔術が再び発動してしまう。しかも今度のはアトラベルトに

箱が平面に開いたように花のように発動してしまっており、

対処が出来ない。


(みんなが!邪魔しないで…!!)

龍の騎士が大量に現れ、カナリーを海底に押さえつける。

カナリーの服が海底の温度で溶け、半分水着姿となる。



その淵龍魔刑(リベリオン・メイデ)が起き上がり、大津波が発生してしまい、

地上に居たみんながその津波に巻き込まれてしまう。波の流れが強く、

全員、大噴水塔(ファウンティナー)の掴める所で必死にしがみついている。


「モニカさん!!手を!!!」

モニカはつい先ほど、指を折っており、

力が入らず上手く掴めずにいた。エリナが必死に手を伸ばすが

通信チームら全員流されてしまう。


また、リーナ、グラシーもその津波に巻き込まれてしまう。

ベアトリクスが(いかり)で一度は津波を斬るのだが、


「斬ったとしても、これは無理。」

ベアトリクスは大噴水塔まで避難していた。


ケーシィ、ウミューシーも流されてしまい、オニウスがなんとか

2人を掴み、上げようとしているが、


「先輩まで流されちゃう!ダメ!」

3名とも、渦に巻き込まれ、大噴水塔(ファウンティナー)に叩きつけられる。

叩きつけられる際、オニウスが2人を庇ったおかげで難を逃れるが、

オニウスは左肩と足を骨折してしまう。


フェニはその場に居た民間人みな、下へ海中都市へ避難させたことを確認すると、

大惨事を目撃してしまう。


「これは…まるで…まるでアトラベルトを飲み込む巨大な渦のようだ…。カナリー…なんとか無事でいてくれ…。」


フェニはなんとなく、カナリーの実力に気が付いていた。

気が付かざるを得なかった。



カナリー…最愛の妹よ。

どうか、奇跡を起こしてくれ…。


フェニはマナと合流するべく、大噴水塔(ファウンティナー)内部に侵入していく。


ポーラは幸いにも民間人と共に、海中都市へ避難していた為、

渦に巻き込まれずに済んでいた。


「あんた、危なかったねぇ~。うちらも避難するとこだったし、ちょ~ど良かったぁ。」

ポーラはネプトゥスの生徒に引き留められなければ巻き込まれていた。


「う、うん…。ありがとう。」

(でも、みんなが…!上は大変なことに…)


海面都市は大津波で、水没してしまい、

珊瑚のマーメイドも跡形もなく消え去っていた。

だが、店の親子らは事前にポーラが必死に説得し、避難させていたおかげで

彼らの命は助かっている。


「また、やり直せばいいよ…。お父さん、お母さん、2人が生きててくれているだけで、私は嬉しいから。」


カナリー、ポーラを除き、


マナ

ベアトリクス

ケーシィ

リーナ

グラシー

リルフ

ノーマン

モニカ

フェニ

アミア

ウミューシー

オニウス

テイラー

らは全員、大噴水塔(ファウンティナー)に集まっていた。


カナリーは龍の騎士らの圧から抜け出し、淵龍(リヴァイアサン)へ突っ込み、

手を伸ばす。



スイさん…!


だが、数千体もの龍の騎士がカナリーに覆いかぶさり、

丸い球体のようになり、行動を不能にまで追い込まれてしまう。



魔力之魔術<スペル・魔破片(フラグメント)>バリア生成。



暗闇の中

上がどうなっているのか、不安で、何も分からない。

でも、みんなはきっと大丈夫。


私に今できる事、どんな魔術も全然敵わなかった。

私じゃ、対抗できない。


でも、それは"今の私"じゃ、無理ってだけ。


私は誰も殺したくない。絶対に。


だって、スイさんは…私にとっての、大切な友達。


友達じゃなかったとしても、私はスイさんを助けたい。


それが私の願い、信念だから!!!


「行くよ…スキル発動!!!」


海底で星の光が煌めく。

まさかの2回目の淵龍魔刑(リベリオン・メイデ)が発動してしまい、

地上に居た者ら全員、大津波にそして大渦にのみ込まれてしまいます。

運が良かったのか建物的に全員、大噴水塔(ファウンティナー)に集められることに。


カナリーの攻撃が通らず、彼女はメイスィを救うべくスキルを発動する。

アトラベルト編も佳境に突入していきます。


第180話、読んでいただきありがとうございます。

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