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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【アトラベルト編】
172/274

コード171「大海蛇《シーサーペント》」

第171話

前回、カナリーが空から帰還して

紫紺色の(ワイバーン)はホテルラリマーにも出現してしまう。


その場に居た、エリナ、リルフ、ノーマン、モニカが応戦する。


「こいつら…急に現れた!?メイスィさんと何か関係があるのかな!?」

エリナは黄色い雷を纏いながら、(ワイバーン)を倒していく。


モニカはその(ワイバーン)を見ながら、

「文献で読んだことがある。大蛇型の海の魔物。それは、大海蛇(シーサーペント)。見た目はほとんど蛇のような(ワイバーン)種の魔物。群れで行動する為、厄介な相手だとも書いてあった。少し…まずいかも。」


1体であれば、集中攻撃をすれば、リルフやノーマンでも対抗できるのだが、

群れで行動する為、分断する事自体が難しい。


「倒しても倒してもキリがない!モニカさん!どうしよう!」


エリナが宙返りをしながら攻撃し、大海蛇(シーサーペント)の数を少しずつ減らしている。

モニカは必死に考える。本来なら、逃げるが正解。もしくは、殲滅用の魔術を使用するのだが、

それは一般的な魔術ではなく、特別な魔術となる。


モニカが考えているうちに、リルフとノーマンの前に

3体の大海蛇(シーサーペント)が口を開き、咆哮する。


2人が大海蛇(シーサーペント)に食われそうになり、慌てふためく


「あの!テイラーさん?あの2人を助けて!」

アミアがテイラーに頭を下げた。のだが、


「お願い?どのツラ下げて、頭下げてるの?僕は君達の仲間じゃない。食われるのなら、好都合。僕は…」


等と話していると別の大海蛇(シーサーペント)が現れ、テイラーとアミアを

丸呑みしようと大口を開ける。


「お金!!お金払いますから!助けて!!お願い!」

アミア達がバクっと食べられてしまった。


モニカは一瞬、魔術の行使が間に合わなかった。

「そ…んな…アミアちゃん…。」


アミア達を丸呑みした大海蛇(シーサーペント)が、

内側から巨大ハサミによって切り刻まれていく。


「植刃蔦魔術<スペル・花草鋏(ラ・シザー)>。まったく。しけた金出したら容赦しないからな。今だけは僕も命の危険を感じたから手伝ってやる。感謝しろよ。」


リルフやノーマンも食べられそうになったが、テイラーが2人を助ける。


「今だけ共闘だ。勘違いするな。」

3人は背中を合わせ、共に大海蛇(シーサーペント)達と戦う。


エリナもエリィと交代しながら、その場の大海蛇(シーサーペント)を殲滅に動いていた。


モニカは全員へ向け、大海蛇(シーサーペント)の情報共有をする。


マナ視点

(地上に…大海蛇(シーサーペント)が…。)

「リュカ様。今地上で起こっている事が分かりますか?」


リュカの目が龍のように細く光る。

「えぇ…。知ってますよ。ちなみに言いますが、それは私が出しているわけじゃないですよ。あれは核となった者の素質です。私は覚醒を促しただけ。あれこそがあの娘の本来の力なのです!」


大噴水塔(ファウンティナー)内部。

中央では、依然エネルギーの逆流が起こっており、

まるで滝のようにも見える。


マナは足に魔力を集め、壁を走り、リュカへ魔力玉をぶつける。

リュカは頑丈であり、その攻撃はなんなく、防がれてしまう。


(…。やはり攻撃力に欠けてしまいます。やはり、クリスタルリアクターを今ここで修復しなくては私に勝ち筋がありません。)


マナは戦闘中に攻撃、防御、移動、捕捉、魔力管理に、

更にクリスタルリアクターの修復を同時に行い始める。


地上では、紫紺色の大海蛇(シーサーペント)が猛威を振るっており、

戦える者は戦い、それ以外の者は避難をする。


リベラが10体の大海蛇(シーサーペント)を相手に、

合成(シンセティック)魔力武器(ウェポンズ)鎖短剣(チェインダガー)!」


全方位に攻撃しなんとか一掃する。しかし、大海蛇(シーサーペント)は海から無限に出現してくる。

今度は20体もの大海蛇(シーサーペント)がリベラの前に現れる。


「…ベアトリクス、もし私が力尽きたら、あとお願いするです。」


フェニは既に動ける体となっていた為、住民の警護をしつつ、

上層へ、向かっていた。

「ここなら、大海蛇(シーサーペント)も来れないはずだ!みんな!上へ!」


ケーシィはフェニよりも重症であるのにも関わらず、

リベラとは少し離れた位置で大海蛇(シーサーペント)を相手していた。


「はぁ…はぁ…!こんな…!こんな所で、くたばれませんわ!!大海蛇(シーサーペント)とやら!かかってこい!ですわ!!!」


リーナとグラシーはメイスィの元へ向かおうとしていたが、

こちらも、大海蛇(シーサーペント)に邪魔をされてしまい、

メイスィの元へ辿り着けなかった。


「仕方ない!私達は今は、こいつらを倒しつつ、上に向かうよ!グラシー!手伝って!」


グラシーは神殿の後ろを気にしながらも、前を向き、

「うん。分かった。今はとりあえず、目の前の大海蛇(シーサーペント)を倒してから、行こう。」



???視点過去


「あんたさぁ、エルフなの?」


高圧的に話しかけられると、私は逃げてしまう。

「ちょ、ちょっと待って、私はただ、エルフの魔術が気になっただけで…」


逃げてる途中、何か聞こえた気がする。でも聞こえなかった。

高圧的な言葉は聞きたくない。こんな耳、私は好きじゃない。

とんがった耳はエルフ種かもしくは竜人種となる。

ただ、私は尻尾や翼がほぼないから、みんなからはエルフと勘違いされる。


誰も助けてなんて…



目の前を見ると、白くて綺麗な花が沈んで来たのかと思った。

でも、こんな所に花なんてあるはずがない。


髪だ。髪が長くて、白くて、綺麗で、エメラルド色の…目で…



カナリーは深海にて、息を止め、淵龍(リヴァイアサン)を見る。

(スイさん…。きっと、今もスイさんは苦しんでるんだ。絶対に助けなきゃ!)

メイスィはちゃんと救われるのか。


カナリーの居る海底火山付近、ちゃんとめちゃくちゃ熱いです。

熱いですが、カナリーは暑いな程度に思っています。息をずっと止めながら。

それぞれの場所に大海蛇(シーサーペント)が現れ、アトラベルトの危機に直面しています。


第171話、読んでいただきありがとうございます。

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