コード15「落下」
第15話
前回、迷宮の探索が始まり、進んだところから
他の学生達も、迷宮内で、創意工夫しながら探索を続けていた。
「学園長、今年の受験者は、総勢約3千名。生きのいい子達ばかりですよ。」
魔術教員が、学園長と呼ばれるご老人へ語りかけていた。
「ふふ、そうじゃな。今年は何名が合格するんじゃろうな。去年は、合格者がかなり少なかったそうじゃな。確か~、レースじゃったかの?それも、魔術を扱えないものが多数いる中、空のもあったそうじゃな。」
教員は苦笑いをしている。
「その節は、こちらとしても、報連相がしっかりできていなかった部分もあり、去年の担当試験官にはきつく言い聞かせました。そして、試験官業務にはとりあえず関わらせない事にしましたので安心を。でも、あいつはそれ以外でも、優秀な奴なので、そこら辺にしておいてください。」
そんなやりとりが、学園長室で行われていた。
(くそっ、誰かを"落としたい"のに、誰にも出会わねぇじゃねぇか。早くこの力を試してぇ。)
邪悪な気配が、迷宮内に潜む。
「まあ、いいか。適当に、発動しちまおう。それに引っかかった奴でこの落下魔術を実験しよう。くひ…くひひひ…。」
その者が魔術を行使する。
「行くぜ。落下魔術<スペル・巨大穴>!」
半径数十メートルに大穴が開けられた。
「え!?何!?ケーシィさん…!捕まって…!」
「お、落ちますわ~~!?わああああああああ!」
カナリーと、ケーシィが大穴に落とされた。
大穴は、落とされた者が死なないように、滑り穴になっていた。
迷宮内、地下。数百メートル。
広大な洞窟のような天井の高い空間が用意されていた。
カナリーとケーシィが下に辿り着くと、ある男が待っていた。
その男の顔には魔術式が刻まれており、魔力に満ちていた。
「よぉ。引っかかったのは女どもか。初めまして、俺は落下の魔人。フォールン。早くこの力をもっともっと試してぇ!!」
カナリー達は何がなんだか、分からなかったが、ケーシィが反応した。
「あなた…魔人ですの!?どうしてこんなところに!?」
ケーシィは、魔術式が描かれた手袋を手にはめていた。
そして、深呼吸をし、臨戦態勢を取っていた。
「あぁ!?魔人だろうが、なんだろうが、てめぇらには関係ねぇよ!俺はな、あるお方から頂いたこの絶大な力を試したいだけなんだよ!
落石複合魔術<スペル・落石穴>!」
穴が生成され、私達の頭上に大きな石が降り注いでくる。
「ふぅ~~~…
ライジェル流格闘魔術<スペル・旋脚>!ですわ!」
ケーシィの脚に魔力が纏い、回し蹴りにより、石が破壊されていく。
「あなた!絶対に許しませんわ!あなたを捕まえて、先生方に突き出してやりますわ!覚悟なさい!」
魔人は驚いていたが、なにやら楽しそうにしていた。
「く…クックック!あー面白れぇ!てめぇは絶対、奈落に落としてやるよ!!」
私は、ケーシィさんを始めてみた時、遠距離系が得意な人なのかと思っていたけど、
まさかのバリバリの接近格闘戦の人とは思わなかった。
というか、私も戦わなくちゃ!マナから直々に教えてもらったアレ、試したいな!
落下の魔人との闘いが始まった。
落下の魔人フォールン
迷宮内に敵が現れました。
第15話、読んでいただきありがとうございます。




