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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【アトラベルト編】
142/206

コード141「ラリマーのロビーラウンジ」

第141話

前回、メイスィ達の夜ご飯と雑談してから

コテージの中にてリーナは銃のメンテナンスをし、

それをカナリー、マナが一緒に見ている。


「リーナ様、使い心地はいかがですか?」


2丁の黒い銃の部品などを見ながら

「凄く使いやすいし、どの距離でも対応できるのが使いやすい。それに、弾替えが物凄くやりやすい。以前の銃だと、銃口から弾突っ込んでたんだけど、この回転式はすごく使いやすい。マナさん、ありがとう!」


マナの力作の変形機構持ちの銃である。

2丁の手持ち銃を1つのライフルにするというのも

設計など難しかっただろうが、そこは流石マナと言ったところ。


「そういえば、リーナ様に見せたいものがあります。」


リーナは不思議そうな顔をしている。

「見せたいもの?なんでしょう?」


マナがニヤリと笑う。

「その銃を少しお借りしてもいいですか?」


マナが2丁の銃を変形させ

新たなパーツを合わせ組み立てていく。


「それから、ザミエルさんに少しだけご協力を。」

マナがリーナの胸に手を置き、コネクトリンクし、

マナがザミエルにあるお願いをしていた。


(うん…。多分出来る。覚えた。)


"ザミエル様…?なんだか元気が無さそうですね。"


(ザミエル…私とは話してくれないのに…。)


そしてその夜、銃声が鳴り響く。


「えっ!?すご…。」

リーナはマナの放った弾を見て驚く。


ザミエルは新しい通常弾を生成することに成功し

リーナの銃のバリエーションが増えていた。


「今の音なに~!?」

モニカが驚き、3人の元へやってくる。


「申し訳ございませんでした。防音ボックス内でするべきでしたね。」


そんなこんなして、後片づけをし、

みんなでゆっくりと雑談をした後、

全員、就寝する。


朝、日が昇り、コテージで目を覚ます。

カナリーがあくびをしながら桟橋を歩いていると、


「…。ふっ!あ、カナリーさんおはようです。」

リベラが先に起きて、体を動かしていた。


「リベラさん、おはようございます!稽古ですか?」


リベラは魔力武器(ウェポンズ)で華麗に剣を振っていた。

「稽古というかなんだか、動きたくて。先に起きちゃってました。」


ぞろぞろと皆起き出し、朝ごはんとしていた。

朝ごはんも軽めなのだが豪勢なものであった。


一方、メイスィが朝、目を覚ます。


起きて、台所で顔を洗った後、

朝ごはんを作っている。


まずはベーコンをじっくりこんがり焼く。

次にベーコンから出た油を使い、コーンを乗せ、

ペッパーをかけて火を通していく。


使い込まれたフライパンであった。


「またやっちゃった…。後で焦げ落とししておかなくちゃ。」


ここで油を追加するのはもったいない。

そのまま卵を焼き、目玉焼きを作っていく。

パンは節約して、半分にカットする。

ワカメスープの準備をし、

焼きコーンとスープを合わせて

朝ごはんの完成である。


「いただきます。」


現在時刻、朝の7時前。


そんなメイスィの朝ごはんの匂いに、他の学生達も起き始める。


メイスィは、パンにベーコンと目玉焼き、

緑の野菜を乗せて食べている。

何気ない朝の時間であった。




朝、午前中。

アトラベルト内、都市にて。

「お~!アトラベルト~。久しぶりに来たなぁ~。」

魔女帽を被った元気の良い女の子が観光していた。

その女の子は魔女帽を指で少し上げ、大噴水塔(ファウンティナー)を見上げていた。




同時刻、ブルーリゾート・ラリマーの駐舟場に、大型ヴィーヴルからメイスィが降りて来る。


「休み期間だからか水路が混んでて少し遅れちゃった。時間は大丈夫…。確かここのラウンジで良いんだよね…?」


メイスィはホテル入口のロビーラウンジに座って待つ。

時計を確認する。9:30。

10時までは30分ほどあった。


メイスィはドリンクコーナーに目をやり、悩む。

こんな豪華なホテルに泊まった事なんてない為、

どのドリンクを飲もうか迷う。


何種類もの果実を使ったジュース、上品な味わいのスッキリ紅茶、芳醇な香りの高級コーヒー。


「ここのコーヒー高っ!ジュースか紅茶か…。紅茶にしようかな。」

ホテルには人が多く居り、メイスィは外を見ながら紅茶を楽しんだ。


休暇を楽しむ客で溢れている。

奥の方から、誰かの話す声が聞こえてくる。


「これは?リベラ先輩、似合ってるよ。」

薄桃色の髪の女の子と、


「うーん…水着ですか…。そういうリーナは白の水着とかどうです。あなたには立派なものがあるじゃないですか。」

薄群青色の髪の少女が話していた。



仲が良さそうだ。

ホテルには、必ずと言っていいほど、水着売り場が存在している。

アトラベルトの文化を考えればそれも当然だろう。


「あ、これなんかリベラ先輩にすっごく似合いそう。スクミズってどういう意味か知らないけど。」

リーナがスクミズなるブランドの水着を発見し、リベラに合わせる。

そこへ、青髪の女性もやってくる。


「あら!リベラさん!それ良いですね!とっても似合ってますよ。」


旅行客だろうか。メイスィはぼーっと外を見ていた。


「カナリーさん達…。まだかな。」

ぼそりと呟くメイスィ。


「スイさーーん!」

メイスィが振り返ると、下に水着らしきものを着たカナリーが

手を振りながらやってくる。


「おまたせしました!」

リーナ、新しい銃を手に入れていました。

どんな銃なんでしょうね。楽しみです。


メイスィの朝ごはんは質素なものですが、

どこか良さがありますよね。


魔女帽を被った女の子がアトラベルトに来ています。

一体誰なんでしょうか。

彼女は大噴水塔(ファウンティナー)を見上げていましたが…。


次話からは本格的な観光が始まります。


第141話、読んでいただきありがとうございます。

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