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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【アトラベルト編】
136/208

コード135「メイスィ・サーヴィリア」

第135話

前回、アトラベルトに入るところから

「今日もありがとうね~。やっぱりスイちゃんが一番だよ。今日も頑張ってね。」

今日も私はヴィーヴルでお客さんを運ぶ。


アトラベルトは広大な都市であるため、転移魔術、ゲートが点在している。

ただし、転移するにしても、そのたびに高額なお金がかかる。


転移は高額である為、ロープウェイや小舟での移動方法も存在している。

その他にも、長距離を移動する為の海魔列車もあり、

海魔列車とは、その名の通り、海の上、また海中を走る列車である。


小舟での移動とは、ヴィーヴルと呼ばれる小舟を使う。


アトラベルトの中を小舟での移動が可能であり、

我々の世界で言うところのタクシーのようなものである。

運転免許証さえ取得することが出来れば、誰でも運転することが出来る。


ヴィーヴルは、舟の中にある宝石または水晶に魔力を込める事により

自由に移動することが可能となっている。

といっても、簡単なものでもなく、水の流れを読むことが肝心である。


私の名前は、メイスィ・サーヴィリア。

愛称は、スイ。と同級生からよく呼ばれている。


私は、ネプトゥス海術学園の学生です。


「あ…、いつもヴィーヴルをご利用いただきありがとうございます。またご利用ください。」


はぁ…。

今日も疲れちゃったな。

夏休みで、お客さんも増えたし、

アルバイト入れすぎちゃったかな。


メイスィのとんがった耳がピクリと動き、

耳にかかっていた髪がすらりと頬を撫でる。


(…。あれは、旅行用の船…。たくさんの人が降りて来る。まあ、私には関係ないですね。皆さん楽しんで…。)

メイスィは小さなロケットペンダントを開き、中の写真を見る。


「…お母さん。お父さん。」

メイスィはペンダントを大事そうにしている。


お客さんが近づいてきたため、

メイスィはそのロケットペンダントを閉じ、

セーラー服の中に戻す。


「アトラベルトへようこそ。ヴィーヴル小舟サービスです。我々がどこへでも送り届けます。」

メイスィは笑顔でお客さん対応をしていた。



マギア・アクア・グランド・クルーズからカナリー一行はアトラベルトへ降り立つ。


「カナリーお姉ちゃん!またね~!!絶対、また会おうね~!」

ジーク君とルミナちゃんや、テラさん、クルミさんと別れる。


「うん~!絶対!またね!」

カナリーらはマギア・アクア・グランド・クルーズへ手を振っていた。

きっとまたどこかで。



アトラベルト総人口、未知数。

ロードベルト国の衛星都市にも引けを取らないほどの大きな国である。


船から降り、一行は見上げる。首が疲れそうなほど高くてものすごく太い噴水。


「うわぁぁぁ~~~!すっっっごい!!わぁ~~~!」

カナリーは目を輝かせながら見渡している。

すると、


少しふらついていた。

マナが受け止める。


「あ…。ごめん、えへへ。ありがとう。」

マナに笑顔を向けるカナリー。

だが、マナは心配になってしまう。


「あの…。マスター…旅行中ではありますが…やはり、ちゃんとした医術師に見てもらった方がいいのでは…。」


楽しい旅行中ではあるのだが、やはり心配だった。


マスターは嫌がるかもしれませんが…ここは譲れません…。


「…うん、わかった。じゃあ、今から行こう。アトラベルトの医術師さんに診てもらう事にするよ。」

カナリーは意外にも病院へ行くことにためらわなかった。


カナリーへの付き添いは、マナ、エリナがついて来ることになり、

旅行先のホテルへは、


フェニ

ベアトリクス

ケーシィ

リーナ

グラシー

リルフ

ノーマン

モニカ

らが向かう事となった。


「それじゃあ、みんな、後で私達も向かうので。先に行っててください。えーっと…今が…16時…。じゃあ、18時までにはそっち行けるようにするので!もしかしたら過ぎるかもしれませんが…。」


と言う事で、二手に分かれる事となった。

フェニもついて来たそうにしていたが、

全回復もしていた為、特に問題なしである。


エリナがついてきているのは、凍傷の部分に

簡易的な魔包帯を巻いておきたいからであった。


船の中では、リーナ、グラシー、エリナと3名で居る事が多く、

グラシーはエリナに何度も何度も謝っていた。


エリナは最初こそ不服そうに、

「これは私が対処できなかっただけなので。」

と、自身の不甲斐なさを言っていたのだが、

グラシーの立場から聞くと、エリナがグラシーに対して

気を遣っていると思われていたのだった。


すれ違いをしているのだが、恐らく問題はないだろう。

エリナも実のところ本当にそこまで怒っているわけではない。


むしろ、課題点だと思っている事だろう。


カナリーサイドは、病院へ向かい、

その他大勢は、ホテルへと向かっていった。



カナリー達はヴィーヴル乗り場で1人の女性へ声をかける。

「あの、すみません。」


「あ、ヴィーヴル小舟サービスです!どこまででしょうか?我々がどこへでも送り届けます!」

茶髪の若そうな女性へ声をかけた。


「アトラベルトの病院まで、お願い出来ますか?3人です。」

カナリー、マナ、エリナの3名でヴィーヴルへ乗り込む所である。


「お身体の具合が悪いのでしょうか…?かしこまりました!でしたら、セントラルホスピタルへお送りしますね。どうぞ。乗ってください!」


紫紺の髪の少女の扱うヴィーヴルとカナリー達の乗るヴィーヴルがすれ違った。

アトラベルト編

『紫紺の想いは紡がれて』

始まります。


以前のエピソードやSNSでもお伝えしましたが、

諸々の事情により、グレイ→グラシーに変更となっています。

大変、お詫び申し上げます。


新キャラ

メイスィ・サーヴィリア

年齢はカナリーと同い年の15歳。女性。

紫紺色の髪であり、耳はとんがっている。

比較的温厚な性格。戦闘はあまり好きではなく、むしろ彼女自身が苦手と思っている。

なので、後述するネプトゥス海術学園の中でも成績はあまり良くない。

ヴィーヴルの扱いが得意。


ネプトゥス海術学園

アトラベルトに存在しているマンモス校

基本的にはオービット魔術学園と変わらない。

海術と言われているが、魔術の教育機関。

名前だけ、海術となっている。これは、海術警察も同様。

ここでも、ロードベルトとアトラベルトは同盟国である為、

ネプトゥス海術学園とオービット魔術学園は交流が一応ある。


第135話、読んでいただきありがとうございます。

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