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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【アトラベルト編】
135/274

コード134「アトラベルト、到着。」

第134話

前回、オリヴィアと話してから

マギア・アクア・グランド・クルーズは航行している。

皆、無事である。

何が起こったのか、誰も分からなかった。

マナはカナリーに<スキル・コネクトリンク>をし、見ようとしても

あまり分からなかった。その実、カナリーが把握している事のみであり、

あの機械達がなぜ攻めて来たのか、何も分からなかった。


「お母さん…待って…。」


カナリーはゆっくりと目を覚ます。

私は目を覚ます。目の前には、不安そうなマナとみんな。

寝言、聞かれちゃったかも?恥ずかしい。


「えっと…みんな…」


全てを言う前に、マナが私に抱きついてきた。


「マスター…すみません。私のせいで…。」

恐らくは制御を完全に外そうとした事を言っているのだろう。


「どうしてマナが泣いてるの…。私は平気だよ。オリヴィア様…?に助けてもらって…。というか、途中の記憶が無くて…。」

それでも、カナリーが帰って来た事、

船に居る全員は無事な事が今はマナにとってとてつもなく嬉しかったのだ。


しばらくすると、マナは戻り、そして問う。


「ところで…。さっきは何の夢を見ていらっしゃったのですか…?」

マナは真顔でカナリーに聞く。さっきとは打って変わって、

カナリーをじっと見つめてほんの少しだけ怖い。


「えっと…何の夢か忘れちゃった。なんか言ってた?」

少しだけ誤魔化した。マナが少し怖かったから。

誤魔化しちゃった。ごめんね。


「…いいえ。マスターに何かあれば私は…。無事に戻ってきていただいた事、本当に嬉しいです。」



船はゆっくりと航行する。

アトラベルトに着くまで、何も起こらなかった。


というか、これ以上何か起こって欲しくもなかった。


道中なのに、ぐったりと疲れた。

いや、道中だからだろうか。


ルナリアからの襲撃。

謎の機械の襲来。


ルナリアの方は無事に撃退することが出来た。

しかし、謎の機械、王道十二星機、ゾディラディア。

奴らだけは、こちらの全勢力をもってしても太刀打ちできなかった。


「魔力…。」

カナリーがぽつりとつぶやく。


「抑えつけられた時、何も出来なかった。魔力を吸われた時、何も出来なかった。」


みんな黙ってしまう。

あれほどの強大な敵、カナリーが居れば、どんな敵でも太刀打ちが出来ると

みんなは心のどこかで思っていた。


カナリーの一番の武器は魔力。

その魔力そのものを封じられてしまうと、

何も出来なくなってしまう。


「…少しだけ1人になりたい。ごめんね。」

カナリーはデッキに出て海風を感じている。


ただ、魔力を吸われるだけではなく、数多のスキルを複合させ、

対策されてしまった。


もっと、強くなりたい。


私は、もっとみんなを守れるようになりたい。


目標が出来た。


もっと、もっと、みんなを守れるように、強くなる!


誰も悲しませない為に。



船はアトラベルトへ近づいていた。

みんなの気分が落ち込んでいたが、

次第に良くなり、旅行気分を取り戻すことが出来た。



「わぁ~~~!すご~~い!!」


アトラベルト国が見えてきた。

それは国と言うよりも。


「あれ、なんか…。なんだっけ…あの、えっとえっと!」


マナが助け舟を出す。


「まるで超巨大な噴水のようですね。水のバリアになっていて。見た目がとても綺麗ですね。」


真ん中に超巨大な噴水のようなものがあり、

噴水そのものが大都市になっている。

2段の層構造になっており天板都市のようなものもある。


更には海にもぽつぽつと小さな町のようなものもあり、

4つのアフタヌーンティースタンドのような

大きな塔が噴水都市を囲うようにある。


その4つの塔の先端から、同時に真ん中の噴水からも、

アトラベルトを覆う巨大な結界が展開されており、

透明なピラミッドのようになっている。


その実、水を使った結界であり、実体の自然の結界。

防御力も通常の魔力結界よりも高くなっている。


通行許可魔術陣が施されている船でなければ

アトラベルトに入ることが出来ない。


カナリー達から見て、壮観だった。


アトラベルトは海にある都市。

ロードベルト国、衛星都市サテリッズにも引けを取らないほどの大きさなのは確かだった。


まだ遠くに見えているのに、近づいているのか分からない。

それほどまでに大きな都市、それがアトラベルトだった。



「マギア・アクア・グランド・クルーズへ乗船の皆様。目の前に見えるは、海の楽園。海の都市であり、


アトラベルト国でございます!

これまで、度重なるトラブルがありましたが、無事着きました事、皆様をここまで届けられた事大変嬉しく思います。素敵な旅行になりますよう祈っております。

この度はマギア・アクア・グランド・クルーズにご乗船いただき誠にありがとうございました。素晴らしいご旅行になることを祈っております。


Thank you very much for joining the Magia Aqua Grand Cruise. All of us on the crew would like to thank you and wish you a wonderful trip.」


マギア・アクア・グランド・クルーズがゆっくりと港都市に不時着する。


「お降りの際、足元にお気をつけください。」


こうして、カナリー達一行は、無事、アトラベルトへ到着したのだった。

アトラベルト

見た目は超巨大な噴水のような形状であり、

二層構造となっている。

とにかく大きくて、数値に出来ないです。

超でかいアフタヌーンティースタンドのような塔が囲う噴水都市と思って頂ければ。

まあ、更に言うと、海中都市もあるので、更に大きいのですが、ここでは省きます。

カナリー達がまだ把握していないので。


強いて言うのであれば、巨大噴水は

横幅は数十km~。高さも数十km~。

それが中央にあり、更に広がってます。

衛星都市とも言えるでしょう。

かなりの大きさですね。


第134話、読んでいただきありがとうございます。

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