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夜勤族の妄想物語 4.異世界ほのぼの日記2~異世界でも夜勤になったので堂々と昼呑みします~  作者: 佐行 院


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100 番外編

学生時代、2人はどんな感じだったのだろうか。


-100 番外編・学生時代と離別のきっかけ-


 守と好美が互いに気付かぬ内に両想いになっていた事が発覚した「あの日」から2人の学生生活は充実した物へとなっていった、2人を中心とした交友関係も広がり呑み会やゼミなどの現場で互いの友人を紹介する事も多くなり人間関係もより良い物へとなっていった。

 互いに違う都道府県からの入学者と言っても県外から来たのは好美だけで、守にとったら地元の大学であった。それが故に好美は1人暮らしで守は実家暮らしだったので互いの家へちょこちょこ出向く事もあったから守の母親である真希子も2人の事を認めていた、ただ真希子と好美が会ったのは1~2回あったか無かったかだったが。

 どうしてかと言うと色々と気まずくならない様、家で会う時は大体好美の自宅で過ごす事にしていたからだ。流石に恋人同士だと色々とあるだろう、その「色々」を好美の自宅で行う事で守の家では「賢者」として比較的平和に過ごす様にしていた。

 恋人同士になってからも学内外で一緒に昼食を摂るという習慣は変わらず行われていた、2人きりで摂る事も多かったが友人をも交えて摂る事も少なからずあったので自他共に認めるカップルとなっていた。

 2人が出逢ったのは双方が大学1年生の頃だったがそれから3年生になるまでは順風満帆な学生生活を過ごしていた、周りから見ても本当に楽しそうな様子であった。

 そんなある日、好美の自宅でぼそっと呟いた。


守(当時)「本当に幸せだ、好美ありがとな。」

好美(当時)「何言ってんの、改まって。」


 近所のコンビニで買ったペペロンチーノと明太子マヨネーズパスタを食べながら微笑ましく会話する、2人は大蒜の匂いなど全くもって気にならない程の関係になっていた。

 その証拠としてと言えばおかしいかも知れないが、ペペロンチーノを食べていたのは守ではなく好美であった。

 大蒜の匂いが部屋中に充満する超大盛りのパスタ、具材はシンプルに大きなソーセージが2本のみ。かなりオイリーなこのペペロンチーノは1皿で半日分のカロリーを有していた。


守(当時)「よく食うよな、俺でも抵抗するのに。」

好美(当時)「大好きなんだもん、守程じゃないけどね。」

守(当時)「馬鹿、比べるものがおかしいだろ。」


 さり気なくお惚気なセリフを吐く好美に顔を赤らめる守、2人は本当に仲が良いらしい。

 好美はパスタをフォークに多めに巻きながら目の前で箸を使い明太子マヨネーズパスタを楽しむ彼氏を眺めていた。


好美(当時)「守も人の事言えないじゃん。」

守(当時)「好きな物は何度食っても美味いの、好美程じゃないけど。」

好美(当時)「馬鹿!!」


 守の意味深げな台詞に顔を赤らめた彼女は恥ずかしさの余りビンタしてしまった、ただこうなる事が分かっていたのか予め備えていたため2人のパスタはこぼれる事無くしっかりとその場所にあった。

 そんな平和の日々は2人が4年生になったとほぼ同時に激変する。

 2人はあらゆる企業が集まる就職イベントや新卒採用試験で単独行動する事が多かったので予定が合わず、互いにすれ違う事が多かった。大学でも1人で、若しくは各々の友人達との集まりで昼食を摂る事が増えていた。


友人「今日も彼氏いないんだ。」

好美(当時)「うん、何か教育実習で使う「指導案」ってやつを作るのに苦戦してるみたい。私も次の試験で持って行く履歴書書かなきゃね、手伝ってくんない?」


特に守は夏に受ける教育実習に向けて本格的に準備をしていたので中々2人の時間をとる事が出来なくなっていた、ただ好美のアルバイトが無く2人の就職関連での予定が無い日は必ず会う様にしていたので関係は崩れていなかった。

ただ正直に言うと、好美が昼に友人の前でヤケ食いをする事が多くなっていたが。

ある日、好美はバイトが急に休みになったのでお菓子を焼いて守の家に行く事にした。因みに驚かせようと彼氏には内緒にしていた。


好美(当時)「守、喜んでくれるかな。チョコ味多めにしたから大丈夫だと思うけど。」


 好美がルンルンしながら守の家に到着しかけたその時、彼氏の声が・・・。


守(当時)「っ・・・。」


 光達が当時住んでいたアパートから守の家を挟んで反対側の実家に県外から帰って来ていた幼馴染のけいが守とキスしていたのだ、好美は思わず体を震わせた。


好美「嫌な事思い出しちゃった、ビール呑も。あ、空だ。光さん、もう1本良いですか?」


挿絵(By みてみん)


異世界でも好美は変わらない。

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