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夜勤族の妄想物語 4.異世界ほのぼの日記2~異世界でも夜勤になったので堂々と昼呑みします~  作者: 佐行 院


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69

緊張の瞬間が来る。


-69 審査結果-


 遂に好美の作った料理の番となった、勿論審査員2人には誰が作ったのかは今まで通り内緒にする。しかし、好美の表情を見るとバレてしまうそうで怖かったから渚は落ち着く様にと缶ビールを勧めた。

 2人に最後の料理、「(D)自然薯の細切り、鰹出汁醤油かけ(好美)」が配布された。2人にとったら自然薯と言えばやはりとろろだったので少し違和感を覚えていた。とろろにして白飯にかけて食べる物のイメージ、ずっとそれだけを抱いていた。

 配られた料理に箸を延ばす、細切りの自然薯を取り海苔と隠し味の山葵が混ざった出汁醤油のタレを存分に絡ませて1口。

 すると、2人の口から大きく「シャリッ」という音が聞こえた。その食感が食欲を増幅させ白飯を進ませた。隠し味のツンとした山葵が白飯をまた誘う。


メラ「美味しい・・・、お箸が止まらない。」

ガルナス「こんなの初めて、とろろ以外知らなかったから嬉しい!!」


 女子高生2人は服を汚さないために身につけていた紙エプロンを存分に汚しながら夢中に食べていた、3杯ずつ白飯を食べ終わった頃には2人の唇には海苔が所々付いていた。

 2人はテーブルに置いた茶碗に向かって箸を投げて息を切らしながらグラスの水を飲んだ、勢いよく飲み干した。飲み干した後の2人の表情は恍惚に満ち溢れていた。


メラ・ガルナス「最・・・、高・・・。」


 渚は2人の表情を見てため息を1つ。


渚「ふぅ・・・、こりゃ結果は決まった様な物だね。」

好美「え?」

ピューア「一応聞いてみる?」


 ピューアの言葉を聞いた光は即席で『作成』した札を2人に渡した、札には料理に割り振られたアルファベットが記されている。

 2人はどれが1番美味かったかを数分かけて相談した、長く話し合った結果がようやく纏まった様だ。審査員達はその結果を声を揃えて伝えた。


メラ・ガルナス「せーの・・・、全部です!!」

渚「ありゃ、これは意外だったね。という事は・・・。」


 渚はそう言うと鋭い視線を感じた、光が渚に向かってニヤリとした表情を浮かべて笑っている。


光「お母さん、私の勝ちだね。ほら、1万円出して。」


 そう、親子は賭けをしていた。渚は「D(好美)が勝つ」に、光は「勝敗が決まらない」に各々1万円を賭けていた。


渚「うーん・・・、あんたは天才なのかい?」


 そう言いながら渚が財布から渋々1万円札を取り出すと、光は素早く取り上げた。その横で女子高生2人が何かを企んでいた。


ガルナス「お母さん、家庭菜園の野菜使って良い?」

光「勿論良いけど何するの?」

メラ「お礼に私達にも何か作らせて下さい!!」


 メラの言葉を聞いたガルナスは料理の先付として、朝学校へ行く前に仕込んでおいた「オイキムチ」を小皿に持って4人に出した。


ガルナス「取り敢えずこれで呑んでて。」


 そして2人は家庭菜園へと消えて行った。数分後、メラが胡瓜とレタス、そしてトマトを持って戻って来た。後を追う様にやって来たガルナスの手にはサラダチキンが1パック。そしてサラダ用のパリパリ麺が用意されていた。

 ガルナスがサラダチキンを手で裂いている間にメラが胡瓜とトマトを切っていく。レタスをザクザクと切ると、最初に皿に仕掛けておいたパリパリ麵の上に乗せてその上から胡瓜を散らすと皿の外側にトマトを彩りに添えて行った。

 裂いたサラダチキンを上に乗せてゴマダレをたっぷりとかけると完成。


ガルナス「出来たよ、棒棒鶏風の麺入りサラダ!!」


 見た目も涼し気なサラダの完成だ、4人が早速箸を延ばす。するとたっぷりかかったゴマダレが食を進ませた。上からかけた辣油がビールを誘って好評だった。


料理の腕も遺伝しているらしい。

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