第1撃
2025年、日本バトル拳法という憲法が制定された。
簡単にまとめると暴力の合法化、バトルに勝つことで国からファイトマネーが支払われる。(そのためバトル税というのも生まれた)
ただ、なぜバトル拳法が制定されたのか。一般市民は愚か国の偉い人も知らなかった。
そして偶然にもこれと同じタイミングでスキル(特殊能力)を持つ子供が産まれるようになった。
2050年5月1日。この日から物語が始まる。
埼玉のとある町に住むコブシ(20)はこの日もいつものようにバトル会場に向かっていた。
「もー!!!コブシ!!!今日もバトル!?!?!?いつか大怪我しても知らないわよ!?!?!?」
そういって自転車で追い抜いて行ったのはカオリ(20)、コブシの幼馴染だ。
彼女のスキルは「大声」。声がデカいだけの能力だ。
こういったバトル向けのスキルを持たない人はバトルをせずに働いたりしている。
今日も元気にブービーイーツの配達に行っているようだ。
歩きながら「ガスバス...違う、バスガスばす...いやバスがガス爆発だぞ...難しいな...」などとぶつぶつ言っているとバトル会場についた。
この時代は公園にバトルスペースがあったり地下道議場があったりと、街の至る所でバトルができるようになっている。
「ってと、今日の相手はアンタか。はじめましてだn...」
「『俺の名前はコブシ、良いバトルをしようぜ!勝つのは俺だけどな!』...合ってるか?」
コブシの今のセリフはいつもの決まりセリフってわけではない。
しかし、たしかにコブシが言おうとしたセリフだった。
「ふん...、俺はノブオ。100%俺が勝つ、"見た"からな。俺の左手がお前のアゴを砕くのをな。」
つづく




