うんこがくさくてかなわない
うんこ連発乱発につきまして、あんまり見ないで下さい..._〆(゜▽゜*)
あるひ、普通に歩いていた人が、うんこの池にはまってしまいました。
うんこの池から、誰かが呼んでいたので、恐る恐る近づいていったら、ぐいっと手を引っ張られて、引き込まれてしまったのです。
うんこの池から、自力で這い出したひとは、うんこをつけたまま家に帰りました。
おおくさい。
うんこの池にはまったひとのパートナーは、うんこの池にはまった人を近づけようとしません。
くさくてたまらない。
くさいひとはきらい。
くさい人とは一緒にいられない。
うんこの池にはまったひとは、パートナーと距離を置き、再びうんこの池にはまることで安息を得ました。
うんこの池の中で、引き込んだひとと引き込まれたひとは、うんこにどっぷりつかって、くさいことも気にせず、幸せに暮らしています。
ある日、普通に歩いていた人が、たまたま反対側から歩いてきた人とぶつかって、一緒にうんこの池に落ちてしまいました。
うんこの池の中で、お互いに慰めあって、おのおのの家に帰りました。
二人のうちの一人は、家に帰ってパートナーに、くさい、くさいといわれながらも、ずっとお風呂で体を洗ってもらっていました。
でも、一度うんこの池に落ちてしまったひとからは、そのにおいがどうしても消えないのです。
毎日毎日、うんこのにおいを洗うパートナーでしたが、やがて疲れて何もする気になれなくなりました。
普通に暮らしていながらも、ふわっとにおう、パートナーのうんこのにおいが不快で不快で仕方がないのです。
うんこの池に落ちたのは一回限りでしたが、一生そのにおいは消えなかったということです。
二人のうちの一人は、うんこのにおいをつけたまま家に帰りましたが、パートナーもうんこの池にはまっていたので、お互いにおいが気になりませんでした。
二人とも、ものすごくうんこくさいのですが、本人たちはぜんぜん気が付いていません。
周りの人たちは、あの人たちはうんこくさいといつも言っていましたが、本人たちは気にしていませんでした。
くさいくさいうんこの池に、引きずり込もうとする人はたくさんいるようですよ。
くさいにおいが付いてしまえばもう二度ときれいな体に戻れません。
うんこの池の周りには、ほら、泣きながらうんこのにおいを落とそうとしている人がいますね。
どれだけ洗ってもにおいが取れないと泣いてます。
洗われている人も泣いてます。
どれだけ洗ってもにおいが取れなくて、本当にごめんなさい。
あらってくれてありがとう。
池の中から誰かが呼びます。
いいじゃん、あらわなくても。
ここにつかってたら、においなんて気にならないよ。
ニコニコと、喜んでうんこの池に浸かっているひとたちを見て、おぞましさのあまり逃げ出した二人は、今も山奥で、毎日体を洗い続けているそうですが、やっぱりにおいは取れていません。
うんこうんこ。
くさいうんこのにおいなんかつけたくないよ。
くさいうんこの池にはまったら、一生匂いは消えないけれど。
くさいうんこにはまったもの同士だったら、気にせず、らくーに、生きていけるよ。
うんこの池にはまりたくないひとは、うんこの池から離れた道を、まっすぐすすんで、きれいなままで一生を終えるけど。
うんこの池に興味を持ったひとが、次々、池に足を滑らせてどっぷりはまる。
うんこの池をのぞき込んだ人の手を引き、うんこ仲間をどんどん増やす。
ああこわい。
ああこわい。
一度はまったら抜け出すのに苦労するのにね。
抜け出してもにおいが残るよ。
においはパートナーにも襲い掛かるよ。
においで狂うよ。
におい、におい、においが消えないんです。
泣きながら、うんこの池に落ちたひとを洗い続ける人がいます。
一生懸命洗っているひとに、こっちにくればにおいなんか気にならないよと声をかける、くさい、くさい人たち。
ああ、くさい、くさいんです。
くさいのに、がまんしているんです。
もう洗いたくなどないんです。
いたいいたい、いたいんです。
痛いのに、がまんしているんです。
もう洗われたくなどないんです。
洗う人と洗われる人。
どちらも不満がわいて出て、ある日ぷつんと緊張の糸が切れました。
こんなに毎日洗っているのだから、もうにおってなどいない。
こんなに毎日洗っているのに、匂いがぜんぜん消えない。
二人の意見は交わりそうにありません。
池にはまる前までは、あんなにも交わっていた二人の線が、今は平行線。
二本の平行線の先には、うんこの池と、うんこの池がない場所があります。
ふたたびつかるのか、つからないのか。
洗い続けていた人は一人旅立ちました。
うんこのにおいのない場所へと、ただ一人。
洗われていた人は一人旅立ちました。
うんこの池のない場所へと、ただ一人。
うんこの池のない場所で、うんこのにおいをまとうひとは、うんこの池にはまったことのあるひとを見つけ出すのが得意なんです。
お前のうんこは、すっぱいにおいがする。
お前のうんこは、田舎のにおいだ。
お前のうんこは、高級感がハンパない。
うんこの話を堂々とする人たちを、うんこの池にはまったことがない人たちと、うんこが嫌いな人たちは冷たい目でみていますが、うんこの池にはまった人たちは気が付きません。
うんこの池にはまったひとは結局、うんこにはまったことがあるもの同士、気軽に集まり軍を作りました。
何と戦うつもりかわかりませんが、たいした自信と強気で、普通の人たちをビビらせています。
うんこが嫌いな人は、うんこの池に絶対近づいてはだめですよ。
うんこがついたらそれで終わり。
洗ったってくさいにおいは、取れやしない。
鼻をつまんだって、におってくるよ。
離れた場所にいたって、風ににおいを乗せてふわっとくさいにおいが流れてくるよ。
自分で、体中血が出るまで擦って洗い続けるひともいるよ。
パートナーに洗ってもらう人もいるよ。
うんこのついてないひとに、自分のつけたうんこのにおいとりをさせるなんて、図々しいね。
うんこのついた人のにおいが好きだという人もいるよ。
それはそれ。
うんこのにおいが好きな人もいるのは事実です。
趣味思考の自由は、他人が口出しするもんじゃありませんからね。
うんこ、うんこ。
うんこのにおいがどこからともなくにおってくるよ。
私はただひとり、心地よい風に吹かれて、ここにいます。
うんこのにおいがきらいなんです。
私はここで一人でいたいの。
私、うんこのにおい、きらいなんです。