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昨日の夜投稿を忘れてました…!!すみません!
『それで、魂は燃やして良いのか』
「ああ……そういえば、レティの魂の方はどうなるんだ?レティシー姫は霊なんだろう」
『どうなると言ってもな、その魂に毎回つく背後霊のような存在だからな』
ドラゴンはそんな事を言ってきた。
背後霊?
つまりは、この魂についてきているのはレシーの方ということだろうか?
でも、自分が乗っ取っていき苦しんでいたと言っていなかっただろうか。それはまた違う呪い?
それとも、レシーって。
まって、レシーって私の考え読めるんだっけ。
「ドラゴンさん、私の背後霊ってレシーだけなんですか」
『ほう、レシーが誰なのかは分からないが背後霊は1人辺りたくさんいるものだ』
「じゃあ。レシーってどんな霊です?」
『私のことを聞いてどうするのですか、レティシア』
「なんとなく、気になったから……」
『よいところに気がついたな、その背後霊には記憶を植え付けられている』
なんとなく、今嫌な予感が頭を支配していた。
以前レシーは最終的には意識が無くなると言っていたはずで、それは勇者の思う通りの性格にさせられたと言ってはいたが、本当にそうだったのか。
その情報は一体誰から聞いた?
「ドラゴンさん私たちの呪いってどんな内容なんですか」
『ふん、その呪いは何百人もの人物を殺されて作られたものだ、言葉にも出したく無いのだがな』
「だが、というと、言ってくれるんですか」
『外ではすでに我が死んでいる扱いとなっているようだ、だから外からの食事を自ら調達しにくい』
「え、もうその情報出回っているんですか」
私はなんでも良いから、早く呪いについてを知りたいと思っていた。
なんとなく、レシーの本当の姿が呪いと関係がある気がしてたまらないのだ。
例え割と大変なことでも、ドラゴンから情報を得たいと考えるのは仕方がない。
『…………』
『そやつの頭に流れた情報はすでに操った人物のもとへ送られた、すでに記者へ伝達している』
「ずっと情報送られているんですか?」
『いや、説明が難しいがそうではない。でなければ倒した時間と映像が合致しないからな』
「脳波というものが最近発表されていたが、それか」
『そうだな』
なるほど、それならば倒れた時の映像すらその人達に送られている可能性があるのか。
映像だからより信憑性が高く、信じてもらいやすい。
結果的に広まるのも早いだろう。
「ギルベルト様、では食事の調達をしましょう!!」
「ドラゴンは外の食べ物って何を食べているんだ」
『チョコレートを持ってきて欲しい』
「え、チョ、チョコ?」
「……どれだけの量必要なんだ」
『食べる時は人間の形になるから問題ない』
「人間の形って、外に出てもドラゴンってバレないんじゃないです?」
『…………』
「面倒なだけか、まぁ、それで呪いの内容を聞けるなら早いな」
きっと映像の件に関しては嘘は言っていないはずだ。多分。
とりあえずチョコレートの調達でもしてこようか。
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