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昨日は何故か消去してしまい、おやすみとなりました、申し訳ありませんでした。

 ドラゴンは魔法がとても詳しく見えるらしかった。


 くっついている魂を燃やすとすれば、勇者の魂が消える。

 勇者にかかっている魔法によって「運命の相手」の近くに生まれることができるらしい。

 今回もし燃やしてしまえば二度と蘇ることはないため、一生に一度も会うことなく死ぬ可能性もあるとか。


「そもそも、この魔法は誰がかけたんだろう」

『それはエルフの魔力が見える』

「エルフ……?もしかして、フラワージェさんかな」

『エルフ以外は分からんな』


 例えばだが、フラワージェさんは勇者が運命の相手だと思っていたために、勇者へその魔法をかけた。そして、結果的にフラワージェさんはエルフだったため体のみを失って生きていた。

 その後たまたま、勇者と魔王の魂が近場で生まれたのであれば、やはり運命の相手だったと勘違いをした可能性もある。

 でもその相手は全く自分へと意識を向けてくれなかったとしたら、どうにかして気がついてもらおうとするかもしれない。


『でもそれだと、私がレティシアの魂に今くっついている説明ができないのでは?』

「わっ、びっくりした。ずっと黙ってるからいないのかと思った」

『ずっといました、考えていたんです』

『ほお、声も聞こえるのか』

『わぁぁ!!声は聞こえないと思ってましたー!びっくりした』


 割と近くから聞こえてきたレシーの驚く声にとてもびっくりした私は、普通に尻餅をついた。

 声だけが聞こえるので、距離感が掴めないのだ。

 なんとなく、彼女が私に抱きつく形で驚いている姿が想像できるようだった。


 まぁ、実際は抱きつかれなくて倒れたのだが。


『な、なぜ声が聞こえるのですか』

『ふむ?魂が見えるのだから声も聞こえてよいだろう、そもそもこれは魔力というよりも霊感という力が必要なんだ』

「なるほど」


 魔力で見える訳ではなかったのか。

 周りにはその霊感がある人物が居らず、レシーを見ることも話すこともできなかった。

 その力は人間には備わっていない、もしくは珍しい能力なのかもしれない。


「うーん」

『今まで一度も見られたことなかったんですが』

『霊感は魔法が少なかったり使えない人物がよく備わっているんだ、今までの生まれた先は周りに魔力を使用する者しかいなかったんだろう』

「では私が見れるのも」

『それが唯一の理由ではないが、それも一理あるのだろうな』


 初耳の情報に関心をしていると、ふとここにきた目的が頭をよぎる。



 先ほどからドラゴンはじっと動くことなく、私たちと会話をしてくれている。

 しかも会話も成立するどころか、知能が高いことは明白、無駄に暴れるとも思えない。


 私としては、ドラゴンの件はすでに解決したものとして、自分たちの悩みをゆったりと聞いてもらえることに

 真剣になっていたことは間違いない。







お読みいただきありがとうございます!

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