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未定です。未定って言ったら未定です。  作者: ベニテングタケ氏
第一章 魔法学校転入編
3/4

第2話 挨拶

なんとか一週間以内に更新でしたかな?

色々リアルで忙しかったので、少し更新が遅れてしまいました。



時間とかなかったりしたので、短かかったり、内容がわかりづらくなってるかもしれません。

 家を出て、近所の小高い丘の上にある神社を目指す。


 その神社は小さい時から紫苑とそこに住む歳が2つ上のお姉さんとの遊び場になっていた。


 最近は自分が偶に顔を出すだけで、そのお姉さんとも随分と会ってない。


 (桜お姉ちゃんに会えるかなぁ…?今年から高校3年生だし、忙しいからもう家を出てたりして)


 そうこう考えているうちに、神社が見えてきた。


 神社の入口に1人の青年が立っていた。


 「遅いぞ瑠凪、15分の遅刻だ。今日がなんの日かわかってんのか?」


 「わかってるわよ。昨日わくわくして中々寝付けなかったのよ。紫苑だってそういう事あるでしょ?」


 「お前はガキか?今日から高校生になるのにそんなんでやっていけるんだか…」


 はぁ、と溜め息つきながら紫苑は神社の奥に進んで行ってしまった。


 「あっ、ちょっと紫苑ってばー、待ってよー」


 呆れて先に行ってしまった紫苑を慌てて追いかけた。


 



 社の裏にある建物が神主などの居住スペースとなっており、紫苑と合流した瑠凪は社を避けて、奥の建物の入口に立った。


 インターホンを押し、渋い声が返事をする。


 「朝早くすみません。おはようございます、瑠凪です。今日は高校の入学式なのでご挨拶参りました」


 そう言って暫く待つと、スライド式の戸が開き、中から中年のおじさんが出てきた。


 「瑠凪君、お、紫苑君も。おはよう。外だとあれだから、中へどうぞ」


 家の中に入り、案内されたのは十畳ほどの和室だった。


 「ここで、少し腰掛けて待っててくれ。お茶でも出そう」


 「ありがとうございます」


 そう言って、瑠凪は頭を下げていたが、隣で紫苑呆れた顔をしていた。


 「どうしたのよ?」


「なぁ、俺達時間ないのにホイホイついてって良かったのか?遅刻するぞ?入学式」


 「し、しょうがないじゃない。断れないんだし…」


 瑠凪は顔を俯いてしまった。

 

 瑠凪は昔から断る事ができない。相手の善意を真に受けやすいのだ。だからいつも色んなトラブルにも巻き込まれたりしていた。


 「まあ、瑠凪のそういうとこは昔と変わらないやなぁ。だからいつも俺がストッパーの役割させられてる訳だし…。だが、この状況作ったわけだし、その役割も機能してないよなぁ」


 紫苑がそう言いながら座布団に腰を下ろす。


 瑠凪もそれを見て、紫苑の隣に座った。


 暫く沈黙が続いたが、紫苑の声で沈黙が破られる。


 「瑠凪、あの石光ってないか?ほら、薄い紫っぽくさ。あの掛軸の前にある少し大きめなやつ」


 なんの事言ってるか分からなかったが、紫苑に言われた通り、その石を見る。


 確かに薄紫色の光を放つ石が置いてあった。


 「もう少し近づいて見ないか?」


 そう言われ紫苑と共に石の前まで移動した。


 「これ、どういう原理で光ってるのかしらね?それになんか少し温かさを感じるわ」


 光る石の前で両手を前に出し、暖を取るようなポーズをする。


 「そうなのか?……おぉ!ホントだ。なんだか暖かいな!」


 紫苑も瑠凪みたく両手を前に出していた。


 瑠凪は、2人揃って膝立ちで暖を取るような格好に少し笑みが溢れた。


 「これ、石自体が温かくなってるの?紫苑、ちょっと怖いから、せーので触ってみましょ?」


 「え?まじでか?勝手に道連れにされるのとか御免なんだが…。めっちゃ高温とかだったらどうすんだよ…………っておい勝手に触らせようとすんな!」


 そう言って渋ってる紫苑の腕をとり、瑠凪は紫苑と同士に石に触れようとした。


 「それに触れては駄目だ!」


 突然の後ろからの大声に驚いて石に触れてしまう。


 「「え?」」


 触れた瞬間、体からピンク色の粒子が吹き出す。


 全身力が入らなくなり、2人はその場に倒れ込んだ。


 「お…じ…さん。ごめ…ん………な…さ……」


 意識が遠退いていく感覚がある。


 隣で倒れている紫苑は苦しそうに胸の辺りを掴んでいるのがわかる。


 「なんて事だ。選定にはまだ早いのに……。こうしておけん。誰か!和室へ来てくれ!緊急事態だ!」


 そうして自分達の周りに他の神主達が集まってくるのを感じ取りながら意識が途切れた。

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