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未定です。未定って言ったら未定です。  作者: ベニテングタケ氏
第一章 魔法学校転入編
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第1話 出発

いやぁ、忙しいと寝落ちしたりして小説かけませんね。

小説だけに集中していたいですね。トホホ…

 ピピピピピピピピピ…


 静かな部屋に目覚ましの音が鳴り響く。


 (……う、うるさい…)


 音のなる方へ少しずつ腕を伸ばすいく。


 まだ眠いので、目を閉じながら体だけを傾け、音を止める為に、腕を振り下ろす。


 目覚ましにしては少しモサッとした感触があったが、音は止まったので気にせず寝返りを打った。


 「……もう…少し…寝るわ…」


 誰に向けて言ったわけではないが、声の主に対して返って来るはずのない声が、頭への衝撃と共に脳に響く。


 「このバカ!目覚ましの音がうるさいから、せっかく起こすついでに消してあげたのに、なんで叩かれないといけないのよ!入学式に遅れても知らないから!高校生にもなって1人で起きれないとか信じられないわ」


 流石に寝れる状況じゃなさそうなので、布団を退けて力の入らぬ体を無理やり起こす。


 薄っすらと重い瞼を開けると、1人の少女が涙目になりながら、自分を怒鳴りつけてるのがわかる。


 「…ん……おはよう。陽菜…」


 こういう時は、優しく微笑みながら挨拶するのが1番丸く収まる…と思ったが、


 「な〜にが、おはよう…陽菜…よ。お姉ちゃん、流石にそれは無いわ。まずはごめんなさいでしょ。いきなりぶってきておいておはようはないでしょ!朝ご飯抜きだから!」


 そういって、陽菜は部屋から出ていった。当然、思い切りドアを閉められて。


 (あ、朝から陽菜怒らせちゃった…どうやって機嫌を取ろう………陽菜は一度怒り出すと口も聞いてくれないからなぁ…)


 なにかいい物はないかと、部屋を見渡すが、陽菜が喜びそうなのが見当たらない。


 「素直に頭を下げるしかないわね。学校帰りに何か買って帰るかな…」


 方針が決まったので、よしっ!と頬を叩き、気合を入れながら立ち上がりクローゼットへ足を進める。


 今日は待ちに待った、高校の入学式。


 人生で1番楽しい時間だったとか、もう一度あの頃に戻りたいと大人がよく言うあの高校生活。


 その高校生活という夢の時間が自分に訪れたと思うと、とてもワクワクしてくる。


 昨日の夜も、興奮してなかなか寝付けなかった。


 そのせいで今朝陽菜を怒らせてしまった。


 (…と、いけないわ。また悪い方へ考えてしまう所だったわ)


 クローゼットを開けると、真新しい制服が顔を出す。

 

 それはよく高校生が来ているブレザーではなく、今時珍しいセーラー服だ。


 ブレザーもよかったが、このセーラー服に一目惚れしてしまい、その為に猛勉強してレベル高い高校にわざわざ受験した。


 猛勉強した甲斐あって、無事合格できたわけだ。


 それを着て学校に行くとなると緊張する。


 恐る恐る服を手に取り袖を通す。


 セーラー服を着た自分を部屋のスタンドミラーで確認する。


 腰まで伸びた少しゆるっとしたブロンドの髪に、日本人に見えなくもない、外国人のような目鼻立ちのはっきりした顔、160cmほどのスラッとした身長に全身痩せすぎず、太り過ぎずの体型。出るとこはでて、引っ込むとこは引っ込んだ、今日から高校生になるには少しばかり色香のある少女の姿が写し出されている。


 この見た目のせいでよく、ハーフだのダブルだと言われるが、クォーターで4分の3は日本人なのである。


 偶々、母方の祖母がイギリス人だったのが、自分に色濃く出たらしい。

 

 ちなみに妹の陽菜は、まったくもってその血を受け継がなかったのか、ザ・大和撫子みたいな姿だ。


 と、改めて鏡に写し出される自分の全身を見る。


 採寸の時に着たきりだったが、改めて全身をセーラー服で身を包む自分の姿に高揚感を覚える


 決して、己惚れているわけでない。


 ただ、セーラー服姿の自分をみて、高校生の自分を認識出来た事が嬉しかったのだ。


 色々な角度でおかしなトコがないか確認してると、ふと、部屋の掛け時計が視線に入った。


 時刻は7時30分を過ぎていた。


 入学式が8時30分に始まるので、時間まで1時間を切っている事になる。


 高校まで片道40分掛かる予定なのだが、今日は入学式とあって、同じ高校に通う幼馴染とお世話になった知り合いの神社に挨拶する約束があった。


 「急いで出なきゃ!紫苑の奴にまたグチグチ言われちゃうわ!」


 着替えに時間なんて掛からないだろうと、甘く見ていたが、思ったより時間が掛かってしまい(あれこれ考える時間が長かった)、結果的に朝ご飯抜きは不幸中の幸いだと言えるだろう。


 待ち合わせの神社まで徒歩で5分程度なので、走れば余裕で挨拶を終え、入学式に…あれ?間に合わない?


 流石にギリギリ登校はマズい。せめて5分前には着いておきたい。


 (でも、少し挨拶する程度なら間に合うかもしれない…)


 そう思って、スマホを机の上に置いてあるカバンのポケットに入れ、カバンから名前付の入学式の案内が書いてある紙を手に取る。


 海道瑠凪、それが自分の名前だ。


 時間や場所など間違えがないか、軽めに確認する。


 間違いがないので、案内をカバンに入れ直し、カバンを肩にかけながら、1階の洗面所へ向かった。


 急いで顔を洗ったり歯を磨いたりして、身支度を終了させる。


 時間がないが、色々尽くしてくれようとしていた妹へ一声かけようとリビングへ向かった。


 「陽菜、今朝はごめん。帰りになんか甘いもの買ってくるから許して頂戴?」


 陽菜は食べながら視線をこちらへ向けている。


 今朝までとは違い、落ち着きを取り戻してる様で安心した。


 「……はぁ。じゃあ、コンビニでハーケンタッツを買ってきてくれたら許してあげる。ふしぎの国のアリスの限定のやつね。気を付けてね」


 「わかったわ。買ってくる。じゃあ、急がなきゃだから行ってくるわね!」


 「はいはい。一々鈍臭いんだからいったいった。遅刻するよー」


 そう言って、真顔で指を曲げ前後に降る妹を背に瑠凪は急いで玄関を飛び出した。


 



 入学式まで残り50分…

 

そんなわけで、ほぼ初めて小説を書くので誤字や脱字、話が変とかつまらないとか進んでないとかあると思いますが、温かい目で見守った頂けると助かります。

教えて貰えたりすると喜びます←



更新頻度としては、リアルが忙しいので、週1の頻度になってしまいます。すみません。


気分がノッたりするともしかしたら早めになるかもしれないですが…

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