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それは昔の話

あれは......いつだったか.........

確か.........とても遠い日だった事は憶えている。

あの時も こんな惨状だった。

その辺りには体の肉片が転がり、ある物は鮮血を吹き、空からは死の雨が降り注いでいた。

地に突き立てられている剣や盾などの武器の数々、赤黒の空に 青黒の地。

そんな地獄に 自分は立っていた。

他にも立っている物はいるが どれも黒い雨に当たった途端 鮮血を放ち 倒れ込む。

どれも飛んで来る物に当たり 倒れ込む。

どれも、何かで永遠(ながい)の眠りについた。

心なしか 自分はその物達を眺めては少し口を緩めていた。

「目標接近!! 死雨(バージル)に注意せよ!!」

自軍の部隊からそんな命令が飛ぶ。

自分はただただ その死の雨が体中に打ち付けるのを受けながら黙ってその争いを見ていた。

勿論 痛くない訳ではない。

雨が体に当たるたびに 体中に激痛が走り 目眩が生じ 頭をハンマーで叩き潰される感覚が容赦なく襲う。

右足はさっきまで隣にいた化け物に食われ、紅の液体を垂らしてきた。

自軍の兵士は、体中に水を通さない鎧を着ている。が、

逆に 敵の『物達』はその雨の中 ただただ 動いていた。

気味の悪い紫と青色で、四足歩行や二足歩行、三足歩行型も存在した。

顔は先端に行くほど細く 犬に似ていれば、人に似ている、魚に似ている。などと多種多様だった。

体は個体差があるが 1mほどの物もいれば 5mは優に超える化け物もいた。

尻尾には赤い水晶が付いており その物達は ゆったりとした速度で人間の軍に寄ってきた。

「死ねええぇぇぇぇぇ!!!」

兵士の一人がその1.5mほどの化け物に剣を突き刺した。

メリッメリッ、ブチッブチッ、ブジュ。

剣が肉体に食い込んでは、何かのちぎれる音が重なる。鮮血が飛び散る。

それを見て顔色を緩める兵士。が、

ブチッ、ブジュ、ベキン、メリッ、ブシュッッ。

物は、止まらなかった。

「ひぃ!!」

ただただひたすらに寄ってくる。

ずしっ、ブジュ。 ずしっ、ベキン。

寄っては肉は削がれ、折れ、鮮血が飛び散る。

それを気にせず物は歩む。

とうとう、兵士はその恐怖に尻を地につける。

すると物はその兵士の上に乗りかかった。

兵士はそのあまりの重さ、異臭、混乱で意識が切れ掛かる。が

それを気にする物はおらず、そして口を開け。



兵士を喰らった。


ジュルルル、ペチャクチャクチャ、ゴクッ。 バグっ、クチャクチャ。

そんな肉をすすり、噛み、飲み込み、ほうばる音が静音の中で響く。

それを眺める物は、数匹、先ほどまで生きていた『それ』に近付くと、喰らい始めた。

それをただ呆然と眺める人間。彼等には それが意図する意味が分からなかった。

が、残りの物は止まらずに寄ってくる。

彼等は何十年もの間、あの物達と闘ってきた。が

全て無駄。全て無謀。全て不可能。

彼等にとって、目の前のその物達は 地獄の使いにしか見えなかった。

そんな物達に付けられた名前は。


悪魔(デビローズ)


それには、恐怖。 悪魔。 死。 そんな意味が嫌ながら込められていた。

悪魔は不死身。 手を切っても、体を突き刺しても、足を切り落とし、首を取っても死なない。

否。 動き続ける。

そのあまりの行動に、人は恐れ、人は怖れ、そして逃げた。

その結果がこれだ。

悪魔達の情報を一切知らず。 ただただ、闘うと称し その戦力を悪魔に捧げているに変わりない。

それを自分は見ていた。

勿論、自分に寄ってくる悪魔達もいるが、 自分が悪魔達(そいつら)を睨むと、悪魔達は自分に近寄らなくなった。

それは自分に怯えて近寄らなくなったのか。 自分が人と認識されなかったからなのかは、気にしないことにする。

そんな考えに至った時には、人間の自軍は、悪魔達に背を向け、馬にまたがり逃げた。


「また.............そうやって逃げるんだ....................」

そんな感想を述べて、自分は口笛を吹いた。

すると自分の所に一頭の鷲が飛んできた。

鷲は自分に近寄ると顔を自分の頬に擦り付けた。

「やめて、クルー。 くすぐったい。」

そう言うと 鷲 クルーは大人しくなり、自分はそのクルーが掴んできたブランコに腰を下ろした。

直後、クルーは高く飛び、自分はその残酷なそして不可解なその世界を瞳に映した。

そこには勿論、背を向けた人類の姿がはっきりと分かるが。自分は知っている。

「人類の力はこれから............だよね。 グリ」

なんで書いたんだろうなぁ(´・ω・`)

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