表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/224

第91話 人にも物にも、それぞれの役割ってもんがあるものさ!!

「……そういえばさ、天音はどうした? メインヒロインのクセにまったく会話に参加してねえぞ! アイツ出番欲しくないのか???」


 オレは最近出番が少ない天音先生(メインヒロイン)を探すため店内を見回してみる。


少し離れた別の棚で天音を見つけることができた。どうやら天音は何かを熱心に見ているようだ。「何見てんだ?」っと思い背後から覗き込むと、手にはカラフルなフルーツが握られていた。

挿絵(By みてみん)

「ふんす! ふんす!」

「(……ごめん。何今の? 前の方から聞こえてきたんだけど、もしかして天音の鼻息なのか? 何この娘、ちょっとだけ興奮してるの?)」


 そう思い声をかけるか迷っていると、


「……うん? おわっ!? ってなんだキミか。私に何か用なのか?」


 天音は背後にいるオレに気付くと、フルーツを両手に持ったままクルっとターン(クイックターン)をした。


「(いやだからさ、そのホラーゲームの動作は何なの? ヒロイン(オマエら)の間で流行ってるの?)」


 だが、あくまでも天音は冷静なままだった。じゃあ先程の鼻息は一体???


「あ~天音は何してるのかなぁ~っと思ってな。この店食べ物も売ってんのな! っと天音が手に持ってるのはフルーツ……マンゴーか?」

「いいい、いきなりなんだ!? キミいきなり下ネタを言うだなんて!!」

「…………はっ? し、下ネタ???」


 ごめん。天音が何言ってるのかちょっと理解できねぇわ。……ほんとは理解してるけどね。


「い、今言っただろ!! ほら私が手に持っているフルーツの名前をだっ!!」

「…………」

(そ、そうきたかー。まさかそんなベタな振りされるとは思ってもいなかったぜ!! だからちょっとだけ興奮してたのか?)


 どうやら天音はフルーツの『マンゴー』をエロい意味と勘違いしているようだ。おいおいマジかよ……。何ここからマンゴー談義とかしちゃう持ち回り(係り)なのかよ? オレは心底呆れながら天音に声をかける。


「天音……別にマンゴーはエロい意味じゃねぇぞ。むしろ読者からは、そんなのを考えちまう天音がむしろエロいと思われちまうぞ! エロ()だぞ! エロ()!!」


 『読者目線』というワードを入れて、やんわりと天音を諭すことにした。


「そ、そうなのか!? うむむむむっ。……うーん。不本意だがキミの言うとおりかもしれないな! 作者の意向なら別に無視しても構わんが、さすがに読者の意見だけは無視できないな!」

「作者はいいのかよ……」

(そりゃ確かに読者の意見は大事だよ!! でもさ、だからと言って作者の意向無視するのも違うんじゃねぇのか? ……はっ!? だからメインヒロインである天音が、干され始めてんじゃあるまいな!?)


 だが、いつまでもその事を考えていてもオレには仕方が無く、(あずか)り知らぬところなので本編シナリオのジャスミンへと声をかけた。


「ジャスミンわりぃな! せっかく説明してくれてたのに、みんなと話し込んじまってさ」

「うん? あぁ全然いいよいいよ。だってお兄さんにはお兄さんの都合があるんでしょ? ならボクが口を挟むわけにはいかないもん♪」


 そうゆうとジャスミンは「全然気にしなくてもいいよ♪」と明るく笑いかけてくれた。

挿絵(By みてみん)


「え~っと、それでさっきはオレ達何の話をしてたんだっけ?」


 いつもながらサイドエピソードがあまりにも存在感ありすぎで、一体何が本編かよく分からなくなっていた。……ほんとはそんなことを登場人物であるこのオレが言っちゃいけないことなんだけどね。


「確か魔法石に入る『魔力量』の説明が終わって、『相性』についてだったと思うよ♪」


 見た目子供の割りにすっげぇ冷静な大人の対応をみせるジャスミン。もしかしたらこの娘は『あな嫁』唯一の良識人なのかもしれない。


「そうそう、そうだった! 魔力を注入しすぎると、暴発して最悪爆発を引き起こしちまうんだろ? で、相性ってのは何なんだ? 『火』や『風』みたく魔法石に種類でもあんのか?」

「おっ! お兄さん鋭いね!! そうなんだよ!! まぁこれは当たり前の話だけど、火属性の魔法石に水属性の魔力を注入しちゃうと、相互作用で打ち消しあって効果がなくなったり、弱くなったりしちゃうんだよ」


 っと、ジャスミンは棚に並べられていた魔法石を一つ手に取ると、オレに見せてくれた。

挿絵(By みてみん)

「ほら、これが『火属性』の魔法石なんだよ♪」


 ジャスミンが見せてくれた魔法石は赤色をしていてとても綺麗だった。


「へぇ~真っ赤で綺麗な色してんだなぁ。こうして見てると、もしこれが『魔法石』って言われなかったら、ほんと宝飾品に使うただの綺麗な宝石にしか見えねぇもん!」


 オレは手に取ると空中に掲げ中を透かして見た。すると魔法石の中へと光を通すと、液体なのに中で燃えているようにも見える。


「お兄さんお兄さん。ちなみにこうゆう風に首飾りとして加工されてる魔法石もあるんだよ♪」


 商人なだけに自分の店の商品を説明するのが楽しいのか、ジャスミンは棚に綺麗に飾られていた首飾りをオレに見せてくれる。

挿絵(By みてみん)

「魔法石を加工した物まであるのか! ……こりゃまた綺麗だな」


 紫・青・赤・緑など様々な色の種類の首飾りが棚一列に飾られていた。


「わぁ~お兄様! これはとても綺麗な装飾品ですわね!」

「うんうん♪」


 男のオレでも綺麗で見入ってしまうのだ、女の子のましてやオレ達パーティの中で、一番の女子力代表の葵ちゃんならその綺麗さに魅入られても当然の事だろう。


 またジャスミンも商品を褒めてもらい、頷きながら葵ちゃんを嬉しそうに見ていた。だがそこで疑問に思ったことがあるので、ジャスミンに質問してみることにした。



 その質問とやらを今から考えつつ、第92話へとつづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ